平成26年10月10日(金)

Oct 14. 2014 かごしまんまだより

【サバイバルスキルUPとしてのキャンプという趣味のススメ 其の二】
前回のかごしまんまだよりで少しご紹介させて頂きました、キャンプ。今回はもっと掘り下げてお話ししたいと思います。
311以降、災害時への備えが大切だと言われています。しかしながら災害時のために防災グッズを用意していても、いざという時に使えなかったり、サッと持ち出せたりしなければ意味がありません。[使える]とか[サッと持ち出せる]というのは普段から使っていなければできることではありません。
そこで、防災グッズを揃えるよりも趣味と防災準備を兼ねてキャンプを趣味として始めることをお勧めします。

【キャンプを趣味にするといいことがたくさん】
① 宿泊費用が安くすむ・・・ホテルよりもキャンプ場やコテージの方が断然安い。
② 交通費が安くすむ・・・荷物が多いので必然的に車での移動になります。
③ 自然の中で季節を感じながら生きる喜びを味わえる。
④ サバイバルスキルが上がる・・・キャンプの回数をこなすことにより、車への荷物の載せ方・必要な荷物と量がわかってくる、寝袋で寝られるようになる、テントの設営・撤収が早く上手くなる、その場にあるもので調理して食べられるようになる、たき火のやり方(火のおこしかた・始末の仕方)がわかるようになる、炊飯器ではなく火でご飯が炊けるようになる、ロープワークができるようになる
特に④が災害時にはとても重要で役に立つことだと思います。
311でもその他の災害でも、自衛隊などの助けが来るまでに数日間かかることが多くありました。その際にキャンプ用品やサバイバルスキルがあればとても役に立ちます。体育館などの避難所で寝泊まりしなければならない場合でも、自分専用の寝袋やマットがあれば快適です。また、普段から寝袋で眠る訓練をしていれば災害時でも不眠にならずに体力の消耗を防げます。テントがあればプライバシー性も保つことができます。

【防災に役立つキャンプ用品】
① 寝袋(どこでも寝られる)
② 寝袋の下に敷くマット(冷気を防いだり、寝心地を良くしたりする)
③ 懐中電灯かランタン(夜のトイレに便利。キャンプや災害時は電気はありません)
④ カセットコンロと予備カセット(キャンプ専門店でなくてもコンビニでも買えるカセットが便利)
⑤ トイレットペーパー、キッチンペーパー、アルミホイル、サランラップ、ウエットティッシュ、雑巾
⑥ ハサミ・缶切り(いざという時、空き缶でご飯を炊いたり調理したりできる)
⑦ 食器・調味料・調理用具・洗剤・スポンジたわし
⑧ ライター・焚き火台(火をおこすことに慣れているとホント便利です)
⑨ ロープ・洗濯バサミ(ちょっとタオルなど乾かすのに便利)・洗剤・石鹸
⑩ テント

【キャンプ用品の専用ボックスをつくろう】
日常使っているものをキャンプの度に揃えて用意して・・・というよりも、専用ボックスをつくると毎回のパッキングも片づけも楽ですし、いざという時にすぐ持ち出せます。専用ボックスには水と米も常備しましょう。
インターネットで「キャンプ 防災」で検索してみるとたくさん役立ちそうなヒントがでてきます。
キャンプ用品の世界も奥が深くて楽しいですよ~。鹿児島にもぜひ保養を兼ねてキャンプしに来てくださいませ。

Edit by 山下 理江

平成26年9月30日(火)

Sep 30. 2014 かごしまんまだより

この時期の鹿児島は昼間はまだまだ半袖で過ごすほどの暑さが残っています。
御嶽山の噴火は、予測困難だったとして国からの有益な情報がなかったために多くの方々が犠牲となってしまいました。お亡くなりになった方々には心からご冥福をお祈り申し上げます。
川内原発の再稼働をすすめている方々は、火山の噴火は予測できるから再稼働しても大丈夫!としているそうですが、311をふり返ってみても今回の御嶽山の噴火をふり返ってみても、災害を予測したりすることは困難のように思えてなりません。我が国には地震が多いことはいわずもがなですが、御嶽山だけでなく富士山をはじめいつ噴火してもおかしくないお山だらけであります。このような国での原発稼働は本当に無理があります。
桜島の噴火が日常となっている鹿児島では、降灰は生活の一部です。鹿児島県の天気予報には毎日必ず天気と共に桜島からの降灰の風向き予想が出ます。季節風によって春夏は薩摩半島側に、秋冬は大隅半島側に降灰が多いということも、噴火高度が高ければ高いほど降灰の粒子は細かくて遠くまで届くということも、鹿児島県民は経験的に知っています(例えば、自分が砂場で座って遊んでいるときに、風上に立って砂を握って撒いている人がいたら目に砂が入って痛いですよね。滑り台など高い場所から砂を落とせばもっと広範囲の人が迷惑しますね)。
桜島の噴火では3000m位からニュースになったりしますが、今回の御嶽山の噴火の高度は8000mまで達したとかで、かなりの高度だったことがうかがえます。御嶽山に近い地域の方だけでなく、関東甲信越にお住まいでも喘息や気管支炎や目のアレルギーや結膜炎になりやすい方は念のためマスクや花粉用眼鏡を予防的に着用してもいいと思います。なお、降灰中はコンタクトレンズよりも眼鏡の着用をお勧めします。

【サバイバルスキルUPとしてのキャンプという趣味のススメ】
防災特集でよく防災リュック等の防災グッズなどが紹介されて「いざという時の為に備えましょう」などと言われたりしますが、いざという時にしか使わない防災リュックは、いざという時に本当に役に立つのでしょうか。いざというその時に、すぐ取り出せるところになかったり、使い方や用途がわからなかったり、非常食の賞味期限が切れていたりするのではないでしょうか。
それよりも、趣味としてキャンプを始めることをご提案します。キャンプはキャンプ用品を必要としますが最初はキャンプ場でレンタルするのもありです。家族のスタイルや家計に合わせて、テント、寝袋、銀マット、調理用具、コンロ、テーブル、焚き火台など、徐々に揃えていきます。最初のうちは勝手がわからず用意や撤収に時間がかかり荷物がどうしても多くなりがちでテントを張るだけでも大変な作業ですが、慣れていくとサッとキャンプに行けるように専用のツールボックスをつくったり手際が良くなったりしていきます。ササッとできる野外調理や火をおこすことや怪我の応急処置、虫やムカデだらけのトイレで用を足す等に慣れていきサバイバルスキルが上がっていきます。311の時もキャンプを趣味にされていた方々はキャンプ用品がとても役に立ったそうです。かっこいいキャンプ用品を揃えることも楽しいですが、コンロはカセットコンロが意外と便利で災害時にも大いに役立ちます。なぜならカセットコンロ用ガスはコンビニやホームセンターで容易に手に入るからです。
普段からキャンプを趣味にしてサバイバルスキルを磨いておくと、いざという時に本当にサッと必要な道具を持ち出せたり、電気水道ガスが止まった街の中でもキャンプ道具があれば何日か生き延びたりできます。
虫が少なくなる秋はキャンプに最適なシーズンです。放射能汚染の確率が少ない地域のキャンプ場へ、保養を兼ねて家族でぜひお出かけしてみてください。ホテルや旅館に泊まるのと違い、自分たちで協力して何もかもやらねばなりません。ケンカもたくさんするかもしれませんが絆も深まります。とっても楽しいですよ。
何が起こるかわからないこの時代、災害準備もできちゃう新たな趣味として『キャンプ』をおすすめします。
そしていつか車でキャンプしながら鹿児島にもぜひお越しくださいませ。鹿児島には安くキャンプができる県営の広域公園が3つもあります。皆様が来てくださるのを心よりお待ち申し上げます。

Edit by 山下 理江

平成26年9月17日(水)

Sep 18. 2014 かごしまんまだより

鹿児島はだいたい10月あたりまで暑い日が続くのですが、今年は秋の気配が早く感じられます。夏の野菜セットにゴーヤやリーフレタスが入るのは今回で最後です。昨年まではゴーヤに対してかなりブーイングで、キャベツが欲しい、ニンジンを入れろ~、と夏の鹿児島に無理難題を仰る私達(?)でしたが、今年はだいぶ南国の夏野菜を食べ続けることに慣れてまいりましたね。311以降、180度変わった食生活にようやく落ち着いてきた夏でした。早くニンジンやジャガイモやタマネギの入ったカレーや白菜たっぷりの鍋を食べたいですね。
今はカラスウリの花の見ごろの時期です。カラスウリの花、ご存知ですか?実はオレンジ色で見たことがあるかと思います。実は花がとっても綺麗なのです。夜に咲くのでその美しさは知る人ぞ知るです。レース編みのコースターのような繊細で白い花です。ご近所にカラスウリがあるようでしたらぜひ夜に見に行ってみてください。
さて、読書の秋、映画の秋です。ツイッターやインターネットで情報を収集することも大切ですが、1つの本やDVDとじっくりつきあうことはもっともっと知識や考えの泉が澄んで深くなるように思います。
今回はかごしまんまの皆様におすすめの本やDVDをご紹介します。ご参考になれば幸いです。

【食卓に上がった放射能(高木仁三郎著)】
原子力研究所の科学者である高木仁三郎氏が1990年に出版した本を新装したもので、チェルノブイリ事故によるヨーロッパからの輸入食品の汚染の実態や、日本でもし原発事故が起こったらどうすべきか等が詳細に書かれています。日本の新聞やTVでは決して教えてくれない事がたくさん載っている、311前に書かれた良書です。データや資料も多く、現在の日本をまさに言い当てていて、今どう生き抜くべきかのヒントが満載です。著者の高木氏は日本での原発事故を危惧しながら2000年に他界しています。

【タネが危ない(野口勲著)】
世界中のタネがF1種に代わりつつある現代農業を、埼玉県の種苗店に生まれ手塚治虫の編集者も勤めた野口氏が警鐘を鳴らします。野口氏は、手塚漫画が訴え続けた生命の尊厳と地球環境の持続の象徴である『火の鳥』を看板に掲げた、固定種タネのみを扱う野口種苗店の代表。
「F1種は現在、雄性不稔という花粉のできない突然変異の個体から作られることが多くなってきている。子孫を残せないミトコンドリア異常の植物だけが、たった一粒から一万、一億、一兆、一京と無限に殖やされて、世界中の人々が食べていることを、どれだけの人々が知っているだろう。子孫を作れない植物ばかり食べ続けていて、動物に異常は現れないのだろうか。タネ屋の三代目だから感じた素朴な疑問を、しばらく追求してみたい」(はじめに、より抜粋)

【死都日本(石黒耀著)】
九州にはカルデラがいくつもありますが、そのようなカルデラを生むほどの巨大噴火が現代で起きたらどうなるか、を描いたSF小説です。小説ですがあまりに緻密なシミュレーションに、火山学や地質学をはじめ多くの研究者から評価され、この本のテーマをもとに火山学会が開催されたほどです。これも311前に出版されていますが、もちろん原発施設は制御不能となる想定でストーリーが進みます。九州でカルデラ噴火が起こると九州全域が火砕流にのまれ、1週間後には日本全体が灰に包まれて飛行機をはじめ交通網は麻痺します。そして北半球は次第に太陽の光が閉ざされ数年間にわたる冬となり作物が不作となり世界的な食糧不足が・・・・。想像を絶する世界で、一気に読み進めます。地質学会を揺るがせたこの小説がデビューの石黒氏の本業はお医者さんです。

【モンサントの不自然な食べもの(DVD)】
ベトナム戦争時には枯葉剤の製造会社として利益を上げ、現在は除草剤と遺伝子組み換え作物の世界的企業であるモンサント社。HPを見ると、地球や環境に優しい企業や商品であることが列記されていますが、歴史や実態を紐解くと全くの反対で、各国のトップと癒着し、多くの反対派の人々や疑問を呈した科学者を閑職に追いやって大きくなってきたことがわかります。遺伝子組み換え作物の危険性というよりは、遺伝子組み換え作物の種子は特許なので農家は自家栽培できず、モ社の高価な種子を買い続けるしかなくなり、それによって専用の除草剤を買うしかなくなることへの危険性等が理解できます。

Edit by 山下 理江

平成26年9月9日(火)

Sep 10. 2014 かごしまんまだより

この夏は全国的に台風や雨が多く、日照時間も例年より圧倒的に多くてワーストとなる地域も出たとのことでした。鹿児島ではキュウリやナスが例年より不作で、こちらでもスーパーではびっくりするほど高いです。昼間の日差しは夏そのものですが、朝晩の気温はぐっと下がって秋の気配も感じられるようになりました。野菜セットに種類が少ない厳しい時期が続きましたがもう少しの辛抱です。
【支配されつつある種と農業】
F1という言葉を知っていますか?車の事ではありません。種の話です。
植物の多くは種をつくり、その種を取っておいて次の年に種をまくと芽が出ます。小学校で朝顔やヒマワリを育てて種を採取した記憶がありますよね。野菜もそうです。昔の農家は野菜を育てながら畑からその種を採り、来期に備えました。でも今の農家のほとんどは自分の畑の野菜から種を採らず、種苗会社から毎回購入しています。どうしてでしょう?
種苗会社から購入する種子の野菜のほうが、形や大きさが均一で病気や農薬に強くて大量生産がしやすいからです。しかし、種苗会社の種子のほとんどはF1です。F1とは、違う品種同士を交配してつくった新品種の1代目のことです。人為的に交配して新品種をつくるとメンデルの遺伝の法則により1代目(F1)では優性形質が現れますが、次の世代ではF1で現れなかった色々な劣性形質が現れるので、安定した野菜ができないので農家はこのF1の種は採れません。昭和30年代までは農家は自分の畑の野菜から種を採って次の年にそれをまいて野菜を栽培していました。しかしこのF1種が出てからは農家は種をつくらず購入するようになりました。日本の2大種苗会社であるタキイ種苗とサカタノタネもF1種子です。私達がホームセンターなどで目にする種子のほとんどはF1種子です(F1種・交配種などと記載されています)。
種苗会社がF1種子をつくるにはもちろんその野菜を育てます。でも自然に自家受粉されてはF1品種はもちろんできません。そこで除雄という雄しべを取り除く作業を行います。日本の農業を支える大手の種苗会社が、雄しべを一つ一つ手で取り除く作業をすることはもちろんしません。そこで雄性不稔のF1種を作り出すのです。雄性不稔とは人間でいうところの男性不妊症や無精子症といったところで、雄しべに異常がある種の事です。そうしてミツバチたちが受粉しても自然に受精できないような品種になるのです。そういう花粉を食べるミツバチには異常が起きないのでしょうか。昨今のミツバチの大量失踪と関係はないのでしょうか。
また、F1種の作物は多くの肥料を必要としたり特有の農薬を必要としたりするものがありますが、うがった見方をすればそれは全て種苗会社の品種改良次第ということになります。これは遺伝子組み換え作物と同じように将来の農業構造が非常に懸念されることだと思います。
そして世界の種苗会社の大半の株は世界最大手の遺伝子組み換え企業が買収しているといわれています。
F1種子はたしかに農家の救世主です。しかしそれによって農家は種子やその種子に適した農薬や肥料をずっと買い続けなくてはならない構造になっていくのではないでしょうか。。。。
在来種(F1ではない種。在来種ともいう)の野菜を栽培する本来の農業であれば、化学肥料や農薬を使わない自然栽培が可能だといいます。もちろんそういう野菜は虫の穴だらけであったり大きさや形や味がバラバラで個性豊かだったりで現在の市場では値が付かないかもしれません。見た目と価格で判断されるスーパーでは売れ残るでしょう。
しかしそういう野菜こそ本当に安全で美味しい野菜であると思うのです。手に取った時、食べた時に愛しいと思うのです。
種苗会社や農家が悪いという問題ではありません。我々消費者が見た目がよくて安い野菜を1年中求めた結果です。
今のかごしまんまではどうすることもできないのが現実ではございますが、消費者の皆さまに知っておいてもらいたい農業の現状でした。ここではF1についてほんの少ししかご紹介できていませんが、ご興味のある方はぜひインターネットで「F1 種」と検索してみたり、野口種苗さんの本を読んでみたりして下さい。

Edit by 山下 理江

平成26年9月2日(火)

Sep 2. 2014 かごしまんまだより

かごしまんまがある鹿屋市は、山が多い鹿児島の中でもめずらしく平野が広がる地域で、畑や田んぼがそこら中に広がっているところです。しかしこの時期の周辺の畑は芋、芋、芋、芋畑ばかり。暑過ぎて葉物野菜がうまく育たないのです。日差しや熱で溶けてしまったり、虫や病気にやられてしまったり・・・。そんな鹿屋市でぐるめ畑さんや吉田自然農園さんは元気な葉物野菜を作ってくれて本当にすごいなあ、とただただ感心し感謝するばかりです。

【果物をなかなか取り扱えない理由】
今の時期、こちらではスーパーに行くと鹿児島産のスイカ、福岡産の梨やブドウなどがあります。ちょっと前まではマンゴーもありました。こういう果物もかごしまんまのみんなに届けたいなあ、といつも思います。実際に、かごしまんまがスタートした始めの2年間は果物セットも商品にありました。でも問題がたくさんあって、今は休止しています。
まず、気温が高い九州では果物の生産は標高が高く木陰が多い山の中になり、生産地がかごしまんまから遠い場所になります。少量でも配送してくれる生産者がなく、発送の度に果物を取りに行かねばなりません。スタッフが少ないかごしまんまではこれは難しいのです。市場から買い付けた果物ですと鮮度も落ち、生産者の顔が見えないので産地や農薬情報とか詳細が不明です。なるべく生産者から直接仕入れたいなと思っています。
次に、おいしい果物ほど輸送に弱いという欠点があります。熟す前に収穫すれば固いので輸送に強いです。でも美味しくありません。熟した果物は糖度が高く美味しいですが、繊細でちょっとの振動にも弱いです。ですから専用の緩衝材やトレーなどを使うことになるのですが、これの発注が百~千単位。色々な商品を扱うかごしまんまにとってそれぞれの果物に対する色々な緩衝材やトレーの在庫を抱えられる場所も金銭的余裕もありません。
またヤマト運輸さんに聞いてみたところ、スイカは卵と同じく輸送中に大変割れやすいもので、輸送時にはガムテープなどでぐるぐる巻きにして破裂しないようにし、さらに緩衝材をたくさん敷く方がよい、とアドバイスされました。そんなことをしていたら段ボールがスイカと新聞紙だけで満杯になってしまいますね。
みなさまに安全で安心な九州・鹿児島のおいしい果物を届けたいなあ、といつも思っています。でもなかなか実現できないのはこのような事情によるのです。
また、冷凍が必要な肉類や魚類も、冷蔵便商品と同梱できないのでお客様に冷凍便費用を新たに負担してもらわなければいけなくなるのと、かごしまんまに大型冷凍庫を導入しなければご注文量に対応できないため、なかなか商品化にふみきれません。
逆に、えびせんや海苔せんなどのフワフワしたお菓子系は、重量はないけど体積があってかさばって段ボール内での場所をとるので商品化するのをためらいます。
これらのために段ボール箱が2つになって送料が加算されるのはなんだか違うな・・・・と思うわけです。1週間分の必要な野菜や食材を中心に段ボール箱につめて欲しい・・・と願うのです。
物流というのは本当に難しいですね。九州のものを、遠くの関東や東北に安く早く無事に届けるのは本当に難しい。
運送会社のドライバーさんのお仕事ぶりを見ていても、卵が無事に関東や東北に届くのが奇跡に思えるくらいです(本音だしてすみません)。
このようにリクエストされる全ての商品を取り扱うのは難しいのが現状ですが、今できるかぎりのせいいっぱいのことをしていきます。そしてかごしまんまを利用してくれる皆さんの買物ジプシー解消の、少しでもお手伝いをさせて頂いて、少しでもホッとして頂けたらそれで幸いです。
家族のために安全な食や場所を探し求めて日々苦労しているのに、周囲の無理解や心無い言葉に傷つくことがたくさんあると思います。でも決してひとりではないです。同じ空の下、全国に仲間がたくさんいます。気負わず明るく気長にやっていきましょう。スタッフ一同、心から応援しています。

Edit by 山下 理江

平成26年8月26日(火)

Aug 26. 2014 かごしまんまだより

卵に関してお問い合わせがありました。「殻が薄く、白身が水っぽくべちゃーっとしている」ということでした。これはかごしまんまの卵の生産者が解放鶏舎というブロイラー鶏舎よりも自然な状態で鶏を飼育しているからです。解放鶏舎は気温も湿度も自然なままなので、酷暑の鹿児島の夏場は、人間もそうであるように鶏も餌より水をよく飲んでしまいます。すると殻が薄くなり卵の中身も水分が多いものになってしまうのです。自然な状態で飼っているのでこのような現象が起こるのです。どうぞご安心してお召し上がりください。
さて、先週の野菜セットには無農薬栽培で頑張っている元気なおばあちゃん、新馬場さんの葉物が入りました(火・水曜日は小松菜、金曜日はチンゲン菜)。ぐるめ畑さんのように虫一匹入らないような立派なメッシュ付ビニールハウスでの栽培ではなく、普通の畑での無農薬栽培なので鹿児島の夏場の葉物は本当に難しく、ほうれん草は暑さにやられ溶けが入って壊滅状態、小松菜・チンゲン菜も病気や溶けはなかったのですがひどい虫食い状態でした。お届けしたお客様のうち何人かの方からは「虫食いが酷い」とお叱りのメールを頂きました。たしかに今回の新馬場さんの野菜は、市場では誰も買い取ってはくれないと思います。スーパーや八百屋の店頭では本当の価値よりも見た目と価格重視だからです。でも安くて見た目がいい野菜は、手間暇をかけずにきれいな野菜にするために農薬がたくさん使われています。虫の全盛期である夏に、自然栽培で虫が食べない野菜はとても不自然です。ですから多くの農家さんは夏には暑さと虫に強いネバネバ系の野菜かゴロゴロ系の野菜しか作らなくなります。キャベツやホウレン草、小松菜などの葉物は暑さに溶けたり虫に食べられまくったりしてなかなかできません。それでもかごしまんまユーザーのために新馬場さんは夏の葉物野菜の無農薬栽培に挑戦してくださっています。すごい虫食いで、新馬場さんもとても申し訳なさそうでしたが、野菜自体は病気にもならず元気でとても美味しかったし、なによりこの暑さの中で頑張ってくださった新馬場さんの野菜を「虫食いが酷いから買い取りません」とは私はとても言いたくありませんでした。
ぐるめ畑さんやヘルシーリーフやフリフリリーフのように整った設備で無農薬・減農薬栽培ができる生産者さんもいれば、限られた農機しかない中で我々消費者の安全のために頑張っている新馬場さんのような農家さんもたくさんいます。安全なものが食べたいけど見た目が悪いのは買わない・食べないというのは、私はおかしいと思います。生産者さんが我々のために作ってくださっているのです。見た目が酷い、というだけで野菜の買い取りをしなかったらどうなってしまうのでしょう。生産者は安全な野菜を作るのをやめ、手間がかからず見た目がきれいな農薬漬けの野菜をつくるようになるでしょう。もしくは農業から人がどんどん離れていくことでしょう。それが今の日本です。だって生産者もまず所得を生み出さねば生きていけないのですから。
ですから、これからもかごしまんまの野菜セットにはたまに虫食いがたくさんある野菜が入ることがあります。
本当に安全な食を守り続けていくには、生産者も消費者もお互いの事をもっと想像し合い愛と思いやりを持つ、という関係が非常に重要です。生産者が消費者を家族のように思えば、農薬や添加物をたくさん含んだ野菜・食材をつくりません。消費者が生産者を家族のように思えば「きれいさ」を過剰に追求しません。そうして本当に安全でおいしい食材が消えずに続いていくのです。かごしまんまはその橋渡しをするためにかごしまんまだよりやツイッター等で情報発信し、生産者には放射能防御や減農薬・添加物・GM防御への理解を話していきます。
どうぞご理解ご協力をよろしくお願いします。

この夏は全国的に台風や豪雨が多かったせいで野菜が高騰しつつある模様です。
特に夏は南の野菜が不足します。もちろんレギュラー選手のキャベツやニンジンやホウレン草や大根は九州では一部の高冷地でごく少量しかできずなかなか手に入りません。
夏野菜は夏バテを軽減するミネラルがいっぱいです。好き嫌いせずに旬の野菜を頑張って召し上がってくださいネ。

Edit by 山下 理江

平成26年8月19日(火)

Aug 18. 2014 かごしまんまだより

お盆休みはいかがお過ごしでしたか。ゆっくりできましたでしょうか。お仕事で忙しかったでしょうか。
私は商談をしに千葉に行って参りました。
色々なスーパーを廻って、野菜の動向も見ました。
店頭では佐賀県産のタマネギや鹿児島県産のオクラ、熊本県産のピーマンも店頭に並んでいましたが、やはり関東・東北の野菜が主流でした。果物は千葉県の梨まっさかりで、あとは福島や山梨の桃がたくさん並んでいました。もやしや牛乳・乳製品、納豆・豆腐、ハム・ウインナーなどの加工肉も関東産が主流で、たまに関西の商品がありました。
賞味期限の長い乾物やお菓子、調味料などは鹿児島のスーパーの商品ラインナップとさほど変わらない感じでしたが、醤油・味噌だけは鹿児島と千葉では全然ラインナップが違いますね。
鹿児島の醤油は甘味料が必ずと言っていいほど入っていたり、味噌も必ずと言っていいほど麦が入っていたりします。関東で親しまれている味とは全然違うので、千葉の店頭にはあまり九州産のものがなく、九州のスーパーでは逆に地元産の醤油と味噌で棚が埋め尽くされています。
ざっと見たところでは、千葉のスーパーでは主に野菜・果物と日持ちしない加工品が関東・東北産であることがわかりました。鹿児島のスーパーではもちろんそれらは九州産が主流です。他の商品はどの地域の店頭でも全国同じように流通しているように感じました。

・・・でもたったそれだけの違いでも、九州へ保養に行くこと・移住することの意味は非常に大きいと思います。空気や大地や水の違い、毎日必ず必要な食材を気にせず買えるということが、どんなにか精神的に救われることでしょう。今からの保養や移住は遅い、という意見もありますが、私は遅いなんて全然思いません。何年かかっても、どんなに短期間であっても、保養や移住の意味は絶対あると思います。精神的に解放される、ということがどんなにか救いになるか、どんなにか笑顔になるか、はかりしれません。
かごしまんまから届く段ボールを開けるそのホッとする瞬間を、ぜひ西へ南への保養や移住においても感じていただきたく願っています。家族や周囲と苦しんだり悩んだりケンカしたりすることも無駄ではないと思います。諦めずに、ご家族にとって最善の方法を模索し続けていってください。

さて、冒頭で「商談をしに」千葉に行って来た、と申し上げました。
そうです♩  千葉のとあるスーパーの店頭にかごしまんま商品を置いてもらう商談です。全部の商品とまではいきませんが、少しでも貴方の身近にかごしまんまがあって食からの応援ができればな、と願っています。
早ければ来月あたりから貴方のそばにかごしまんま商品がやってきます。
すみません、今回は千葉エリアが中心です。
私も諦めずに少しづつ広げていきますので、貴方も貴方の思うことを諦めずに頑張ってください。幸せの形や基準は、人それぞれの心の中にあります。心から応援しています。

この夏は全国的に台風や豪雨が多かったせいで野菜が高騰しつつある模様です。
特に夏は南の野菜が不足します。もちろんレギュラー選手のキャベツやニンジンやホウレン草や大根は九州では一部の高冷地でごく少量しかできずなかなか手に入りません。
夏野菜は夏バテを軽減するミネラルがいっぱいです。好き嫌いせずに旬の野菜を頑張って召し上がってくださいネ。
(今日も暑苦しくてスミマセンッ!!)

Edit by 山下 理江

平成26年8月5日(火)

Aug 5. 2014 かごしまんまだより

先週の金曜日の台風は上陸こそしなかったものの、ものすごい暴風雨で運送会社の方がびしょ濡れになってお仕事していました。しかも南国のせいか、バケツをひっくり返したような雨が突然風と共に襲いかかってきたり、そうかと思えば急にやんだりしてコロコロ変化する女心のような天気でした。
今回の台風の被害はなかったのですが、先の台風8号は、平岡農園さんのトウモロコシ畑をなぎ倒し、ぐるめ畑さんのナスやアスパラやホウレン草に大打撃を与えました。せっかく育てた野菜が収穫できなくなる悲しみと痛手は、想像もつきません・・・・。
日に日に顔が真っ黒に焼けていく野菜生産者の方たちが一様に「自然相手だから仕方ないのよ!」と笑うたくましさに、ただただ敬服するばかりです。

さて先日、ツイートで工場見学の報告をしましたが、もうすぐ温泉水の販売を始まります。続けられる価格帯でおいしくて衛生的で水質管理もしっかりされている安心なお水です。
8月中の開始を考えております。お盆明けには野菜セットをご注文の方にはおまけで温泉水おつけする計画もあります(ただし総重量が15kgを超える場合は、かえってお客様に送料ご負担のご迷惑をおかけしてしまうのでおつけできない場合がございます)。今までお水へのリクエストをたくさんいただいてまいりました。やっと実現できそうです。楽しみにしていてください。

先日、ぐるめ畑シリーズの野菜を生産している企業の会長さんにお会いさせて頂きました。
農業部門を始めて以来、野菜に含まれる硝酸態窒素の削減にずっと取り組んできたご苦労を聞かせて頂きました。
化学肥料や有機肥料に含まれる窒素成分が土壌菌によって硝酸態窒素に変化されて初めて植物は窒素を吸収できます。窒素は植物にとってとても大切な栄養素ですが、動物にとっては有害で、体内で血中鉄分と結合して血中酸素の欠乏を引き起こしたり、ニトロソアミン体に変化しがんの原因にもなったりします。WHOも安全基準値を設け、欧州ではほうれん草に含まれる硝酸態窒素量が規制されていて基準値を超えると出荷できませんが、日本では基準値がありません。日本では野菜の基準値はありませんが水に対しては厳しくなり、今年になって初めて水道法水質基準に関する省令等に亜硝酸態窒素が追加され、水質基準も改正されました。これから注目されていくものだと思います。
そういう中での、ぐるめ畑さんの野菜の硝酸態窒素削減への取り組みはとても大変なものでした。農協や国の補助に頼らず、「厳しいと言われる農業でも、安全でおいしい野菜を作りかつ採算をとれる事業にしていく」という強い信念のもと、手探りで硝酸態窒素と農薬の削減に何年も何年も試行錯誤を繰り返したとお聞きしました。硝酸態窒素を測る検査機関も当初なかなか見つからず、自費で検査機械を買ったりもしたそうです。
また、気温の高い鹿児島では収穫後にどんどん野菜が傷んでいきます。それを防止するために畑のすぐそばにプレハブ冷蔵庫を設置し、収穫後40分以内には必ず冷蔵庫に入れて予冷する、ということを徹底するようにしました。ですからぐるめ畑シリーズの野菜は、傷みやすい根元や葉先がいつもシャキシャキして美しいのです。
新鮮でシャキシャキしていて野菜独特の苦みやエグミもなく化学肥料不使用、農薬も7~10割減らした鹿児島県の特別栽培農産物であり、かつ硝酸態窒素を大幅に削減したとても安全な野菜となってぐるめ畑シリーズの野菜は皆様の家庭に届くのでした。
会長さんのお話の中で、特に強く感銘したのは、「企業は嘘をついちゃいけない。一度嘘をついたら自分らに甘くなり、嘘を平気でつけるようになる。急に大きくならなくてもいい。誠実に、こつこつとただやっていけばいい」というお話。私は、涙が出そうになるのをぐっと我慢して聞き入っていました。
(今日も暑苦しくてスミマセンッ!!)

Edit by 山下 理江

平成26年7月29日(火)

Jul 28. 2014 かごしまんまだより

【届きました食材につきまして不備・不良・ご質問などございましたら、どうぞ遠慮なくご連絡・ご相談下さい】
かごしまんまユーザーの皆さんの多くは、放射能防御や農薬・食品添加物・GMなどを避けることにつきましてご主人やご家族をはじめご近所さんや友人の本質的な理解を得られていない場合が多いことかとお察しいたします。
私もかつて千葉に住んでいた時、食品安全基準が非常に厳しい○○クラブという生協の宅配を利用していました。夫は近所のスーパーで激安の卵や野菜を買うのが大好きな人でした。○○クラブの食材は添加物や農薬やGMを極力避けて作られるものだったのでもちろん価格が高く、おそらく主人は本心ではよく思っていなかったと思います。ですから届けられた野菜が傷んでいたり不良品があったりすると「いくらいい商品でも届いたときにダメなら意味ないじゃん」と言われたこともありました。そういうことがあると自分が悪いわけではないのにとてもとても悲しい気持ちになり自分を責めてしまいます。「やはり考え過ぎなのかな・・・神経質すぎるのかな・・・妥協して普通にお店やスーパーの商品の中から自分の目で選んで家計に負担掛けないほうがいいのかな・・・」と、とてもみじめな気分になったのを覚えています。
とくに311以降、私達は自分の気持ちや考えと周囲のそれとの温度差に悩みながら日々生きています。西日本の食材や野菜を遠くのスーパーまではしごしながら探しに行ったり通販で買い求めたりして結構な労力と時間を割いています。そんななかでたよりにしていたかごしまんまから食材が届いてホッとしたのもつかの間、例えば野菜が傷んでいるのを発見したらそれはとてもとても悲しくなりますし、こういう食生活を選んだ自分を責めてしまったりもします。でも違います。全く違います。安全な食材を家族のために求めることはごく人間として生物としてごくまっとうな要求であります。誰に恥じることでも負い目を持つことでもありません。我慢することでもありません。
ですから何かございましたらどうかどうかかごしまんまにご連絡ください。お電話でもメールでもFAXでも結構です。弊社がその時できうることを心を込めて精一杯させて頂きます。そして「やっぱりかごしまんまに注文してよかった」と思って頂くよう努めます。ご家族の方にもそう思っていただけるよう努めます。
なお、葉物野菜が溶けていたり凍っていたりするときや卵の割れは輸送時の事故ですので、業務改善のためにもヤマト運輸さんにも必ずご連絡下さいますようお願い申し上げます。
但し、もやしに関しましては商品説明ページにもありますが、どうしても品質管理が難しいのでご容赦ください。発送の直前まで氷水につけて品質維持に努めますが輸送中に傷むことがございます。商品特徴上、長距離輸送には向かない食材でかつ単価も非常に低い商品で利益もなくこれ以上の品質維持が難しいです。しかし九州産のもやしをどうしても欲しいというご要望がたくさんございます。もやしに関しては返品・返金不可という形で続けさせていただきたくご理解お願い申し上げます。
通販は、商品を詰める際に人の手がかかり、商品を送る際にも人の手がかかるので、近所のスーパーで買うよりもかなり割高であります。しかし遠距離であっても濃いコミュニケーションができ、お客様のご要望や喜びの声やご指摘を直に受けることができ、またこちらからもお客様に直にお返事ができる素晴らしい販売形態であると思います。
これからもただ商品を販売するお店というだけでなく、同じ気持ちで現代を生きる仲間として応援し合えるようなコミュニケーションを大切にしていきたいです。
手探りで少しづつ歩んでまいります。皆様もどうか周囲との温度差にめげずに負けずに明るくいてください。
どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。
(今回もまた暑苦しい文章でスミマセンッ!!)

Edit by 山下 理江

平成26年7月23日(水)

Jul 23. 2014 かごしまんまだより

先日の3連休は阿蘇へキャンプに出かけました。阿蘇は山に囲まれているため山地型の気候で九州の中でも一番気温が低い地域で、夏は鹿児島よりも5℃位低く湿度もあまりないので非常に過ごしやすいです。食材を阿蘇の道の駅や直売所で調達したのですが、夏だというのに野菜の種類が豊富で大根もニンジンもキャベツもあるある・・・。減農薬・無農薬栽培のものもたくさんありました。地元の手作り加工食品も豊富でしかもこだわりを持ってつくられているものがたくさんです。例えば手作りパンを手に取り、原材料表示を見ますと「熊本県産小麦・バター・砂糖・自家製発酵種・塩」というシンプルでこだわりのある表示!阿蘇は高菜漬けが多いのですが、保存料も着色剤も入ってないものも多く、その他の加工品も本当に魅力あるものばかりでした。
鹿児島のものもそうですが、こういう魅力ある野菜や食材は手間もかかり生産量も少なく賞味期限も短いですし地元の人たちが地元のためにつくっているので全国流通はしていきません。九州から関西や関東首都圏に輸送するにはコストがかかる上に品質維持が難しいのです。都会の人は見た目や賞味期限や価格を気にします。野菜や食材の見た目を良くして長持ちさせて輸送コストの分の原材料費を抑える工夫が農薬や化学肥料や食品添加物であります。ですから本当の安全で美味しい食材はなかなか全国流通できないのです。うらやましいなあ、ここにかごしまんまがあったらなあ、と心から思いました。しかしながら隣の芝生は青く見えるものでして、温暖な鹿児島の冬は野菜の宝庫であるのに対して、阿蘇の冬は氷点下まで気温が下がり雪も降るのでとても厳しいものだと思います。鹿児島も阿蘇もそれぞれに長所短所があるのです。
阿蘇は30万年前から5万年前くらいまで活発だった火山活動の結果形成された巨大なくぼみで、東西18km、南北25km、面積は350㎢もあり世界最大級です。くぼみになって消えてしまう前の阿蘇山は高さ1万mもあったと言われています。こういう山自体を破壊してしまうような巨大な火山活動は、九州壊滅はおろか北半球をも火山灰の雲に覆わせてしまい、太陽光が閉ざされてしまうので数年から数十年もの長い冬をもたらします。このような大きな火山活動は数万年単位の周期で必ず訪れます。しかも最後の巨大な火山活動から数万年経っており、いつそのような事が起こってもおかしくないのです。もしも今、九州で巨大な火山活動が始まれば九州全体を火砕流や火山灰が呑み込みますので生物が壊滅するのでもちろん川内原発は制御不能です。地震や津波よりもこうしたカルデラが形成されるような巨大な火山活動が一番破局的な結果をもたらすことでしょう。さらに九州は阿蘇カルデラをはじめ喜界カルデラ、姶良カルデラ、加久藤カルデラなど世界でも有数のカルデラのデパートでもあります。巨大な火山活動の周期も、原発から出る放射性廃棄物の多くの核種の半減期も、数万年単位。想像なんてとてもできない数字ですが、どちらも空想ではなく未来に必ず起こりうる事実です。その最終的な処理方法も解決されないまま原発を再稼働なんて狂気の沙汰としか思えない・・・・。川内原発の再稼働は地球の危機・・・・・そんな思いを馳せながら、火口から今も現在進行形でモクモクと噴火の煙が出ているのを、広大な草千里で大の字になってしばし寝転びながらながめていました。
もし夏に九州への観光をお考えなら、阿蘇はとてもお勧めな観光地です。大自然を何にも気にせず満喫できます。
かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目が悪く市場のものより輸送に弱いです。
1つ1つ検品していますが中を切って開けてみないと腐敗などが発見できない場合もあります。特に台風の後なので野菜の中が傷んでいたりすることもございます。野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたらどうぞ遠慮なくお申し出ください。野菜の葉全体が溶けている場合は輸送時の凍結による可能性が高いので、その際は業務改善の為にヤマト運輸さんにもご連絡をぜひお願いします。
野菜以外の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。本当の食の豊かさ。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江