平成26年7月16日(水)

Jul 15. 2014 かごしまんまだより

台風8号は鹿児島を直撃コースでしたが、心配していたよりずっと被害が少なくてすんだようでホッとしました。台風に備えて各生産者はビニールハウスのビニールをおろしたり色々なものを片づけたり事前に収穫したりしました。対策も1日がかりでしたが、台風が去った後も生産者は1日がかりでビニールハウスのビニールをかけなおしたり倒れた支柱を直したり作業に追われていました。自然と生きる生産者の苦労を感じました。
風速40mに耐える設計のビニールハウスを持つぐるめ畑さんは、ギリギリまで台風とにらみ合いながらビニールをおろさずに野菜を守りましたので、ほうれん草や小松菜は守られました。しかしながら、サラダほうれん草のビニールハウスの屋根が破れてしまい、サラダほうれん草はかなりの被害が出ました。なすもかなり落ちてしまったり、擦れキズができてしまったりしました。山東菜も台風のダメージがかなりあって今週はご提供できず、ご注文されていた方には本当に申し訳ございませんでした。
平岡農園さんのトウモロコシは、台風でかなりなぎ倒されてしまいました。まだ収穫できるのですが、単品商品のご注文は品質と量が確保できない為、18日収穫分で終了となります。
丸山果樹園さんのミニトマトも、ビニールハウスのビニールをおろして吊っていたツル(枝)も地面に下して台風に備えたのでかなり株が傷みました。また、通常ミニトマトはビニールハウスで覆っていて、水分を必要な分しか与えないようにして実をはじけさせないようにしているのですが、台風でいきなり大量の雨にさらされてしまい、実に多くの水分がたまってはじけたり、株ごと枯れてきてしまったりしています。これも量と品質が確保できない為、18日収穫分で終了となります。
最悪の場合は鹿児島をはじめ九州各地から野菜がなくなることを想定していました。予想よりかなり被害が少なくてすんだものの、やはり生産者さんのご苦労と気持ちを思うと本当にやるせないですね・・・。
台風が過ぎ去ったあと、庭のほったらかしにしていたニラはぐーんと背を伸ばしてくれたので、今朝の味噌汁の具にすることができました。みずみずしくておいしいニラでした。
台風は命を脅かすものでもありますが、雨をたくさん降らしてくれる命の泉でもあります。
失われるものもあり、育まれるものもあり。自然界のすごさを感じました。
そしてなにより、台風や桜島からの灰と共存して生きる鹿児島の人たちの強さに「すごいなあ」と感動しました。
今日のお野菜たちはそんな台風の試練を潜り抜けてきたものばかりです。普段以上に愛おしく感じますよ。
さあ、これから鹿児島は梅雨が明けて夏本番になることでしょう。夏野菜の季節です。311以降は、旬のお野菜というのがあることに初めて気がつかされた方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。産地を気にする生活にシフトすると息苦しいことも多いですが、旬のものを旬に食べていく、それがいかに自然でおいしくて身体にいい食事になるかも気づけました。九州の夏野菜は見慣れぬものも多く登場するかもしれません。簡単なレシピも添えていきます。どうぞご家族で「楽しんで」九州野菜を召し上がってください。
かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目が悪く市場のものより輸送に弱いです。
1つ1つ検品していますが中を切って開けてみないと腐敗などが発見できない場合もあります。特に台風の後なのでキャベツの芯が傷んでいたりすることもございます。野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたらどうぞ遠慮なくお申し出ください。
野菜の葉全体が溶けている場合は輸送時の凍結による可能性が高いので、その際は業務改善の為にヤマト運輸さんにもご連絡をぜひお願いします。
野菜以外の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。本当の食の豊かさ。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成26年7月8日(火)

Jul 8. 2014 かごしまんまだより

【かごしまんまのめざしていること】
・かごしまんまだけで1週間分の食材が買える
・高級食材ではなく多くの人が買えて続けられる食材
・完ぺきではないけれど、多くの人ができる続けられる商品を提案する
・原材料の詳細を開示することでみんなが日本の食材の実態を知れる
・段ボール箱を開けた瞬間にちょっと幸せになる
・みんなが旬の野菜を楽しめるようにする

皆様の多くは「九州食材がおいしいから食べたいから」ではなく311以降に九州食材を買い始めたことと思います。そして多くのスーパーや生協・通販をはしごしては時間ばかり過ぎて非常に疲れたり悲しい思いになったりしたのではないでしょうか。私もそうでした。だから「ここだけで1週間分の主要食材が確保できる」というお店づくりがしたかったのです。今もそれは続いていて、よい食材を見つけては商品UPしていっています。
放射能・添加物・非遺伝子組み換え・無農薬にこだわりたいな、という気持ちでスタートしました。しかし実際に始めてみると、それら全てを完璧にすると原価が非常に高くなってしまい日常使いできる食材ではなくなりました。そもそも完璧な食材はなかなかありません。一見大丈夫そうでも消費者には見えにくい業務用原材料(油・調味料等)は遺伝子組み換え不分別であったり添加物が入っていたりすることが多いです。それら全てを排除しようとすると、大量のロットでかごしまんまオリジナル商品を作るしかなくなってしまいます。しかも高額商品。放射能問題は数十年です。多くの方が続けられないと意味がありません。なので「なるべく防御」している商品をUPし、メーカーに協力してもらって原材料の詳細をできるだけ詳しく商品ページに記載することで皆様に判断・選択してもらうことにしました。
限界まで原材料の詳細を追い、それを記載することで日本の食材の実態が見えてくるものがたくさんあります。少しでも皆様の情報収集に役に立てば、と思います。
また、無農薬野菜だけにこだわることはやめました。無農薬栽培は手間がかかる上に量産ができませんし、気候・天候・害虫・病気に非常に左右されます。野菜セットの種類も量も少なくなり、1家族が1週間思いっきり野菜を食べる量にはなりません。そこで野菜は「なるべく無農薬・減農薬」というスタンスにしました。
こんな生活を選んだ私たちは、常に周囲の無理解に傷付き苦しんでいます。「みんなと同じものが食べられなくてかわいそう」「これも食べられないの?それじゃ食べるものがなくなってしまうわよ」「みんな食べているから大丈夫よ」・・・いつもそういう言葉をあびています。そんな毎日の中にかごしまんまが届き、箱を開けた瞬間おまけが入っていたり納品書に手書きの一言があったりギッシリギュウギュウだけど丁寧な梱包だったり・・・「これで1週間大丈夫。ああ、私だけじゃないんだ」そんな小さな幸せを感じられること。大切にしています。
また、九州野菜だけ食べるようになると必ずぶつかる、苦手な野菜・避けてきた野菜・見たことのない野菜への挑戦。もしくはずーっと同じ野菜が続いたり、主要選手のキャベツやニンジンがない時期があったりすること。これはもう慣れていくしかありません。でも家にある調味料や材料でササッとできちゃうレシピがあったり、おいしそうなレシピがあったりすればワクワクしますね。これを野菜イラストやツイッターや「かごしまんまの台所」ブログでどんどん発信していきます。そしてみんながツイートしてくれたかごしまんまのことやレシピ料理の写真もどんどんRTしていき、少しでもみんなが「ひとりじゃないんだ」「新しい食生活も楽しいなあ」と思ってくれたら・・・。それがかごしまんまのめざしていること・やりたいことの全てであります。

Edit by 山下 理江

平成26年7月1日(火)

Jun 30. 2014 かごしまんまだより

【季節の野菜を楽しんで料理する】
さて、鹿児島の野菜にとって厳しい季節がじわじわとやってまいりました。キャベツは先週から宮崎県産が入ってきています。これはもう鹿児島の普通の平地では気温が高くてキャベツが溶けてしまったり芯が傷んでいたりして収穫量が少ないためです。宮崎の標高が高くて比較的気温が低いところで収穫されたものを仕入れました。
これから夏本番になりますと九州からはキャベツやニンジンや玉ねぎ、大根、ほうれん草といった冷蔵庫の定番野菜が消えていきます。九州は本州に比べて気温が高く日照時間が長いので葉物野菜が溶けて育たなかったり、虫や病気が活発になったりします。その代わりに青シソやトマト、とうもろこし、ヘチマ、ゴーヤ、ゴボウ、オクラなどが登場してきます。夏野菜は暑さで疲労した身体を整える働きや体温上昇を防いでくれる働きがあります。自然の旬の贈り物は理にかなっていて素晴らしいです。
多くの主婦にとって、青シソやゴーヤやヘチマ等は自分からは進んで買うことのない野菜かもしれません。しかし野菜セットに入っていることによって、普段敬遠している野菜に挑戦することは意外にも楽しくて新たな味の出会いや発見があります。そしてそれは日々「気にし過ぎだ」と周囲に思われて疲れている気持ちをほぐして幸せにする力があります。かごしまんまでも家にある調味料で簡単にできるおいしいレシピを野菜イラストやツイッターなどでご紹介していきます。どうぞ今回も青シソを楽しんで新しい味にチャレンジしてみてください。

【7月22日から野菜セットにリーフレタスかフリフリリーフが入ります】
鹿児島からは地場産のレタスが消えていき、現在こちらのスーパーでもレタスは長野県産か群馬県産です。
野菜セットからも葉物野菜がだんだんと消えていく季節になりますが、今年は旭信興産さんの室内栽培のレタス類を必ず入れていきます。ぐるめ畑さんの葉物野菜も入れていきます。高隈山麓にあって比較的日影が多く作れる場所に畑がある吉田自然農園さんでも夏の葉物野菜作りに取り組んでいただいております。季節の野菜を中心に。でも食卓のバランスも考えて、そして放射能防御生活がずっと続けられるように、できるだけのことはしていきますね。厳しい九州の夏場でもより充実した野菜セットになるよう生産者一同、鋭意努力していきます。

【オーストラリア産スパゲッティ】
7月中旬以降からオーストラリア産のスパゲティを販売開始予定です。
チェルノブイリ事故後、イタリア産の小麦からは微量のセシウムが検出されているのがわかっている※のですが、今まではイタリアか国産のスパゲッティしか選択権はありませんでした。今月からかごしまんまでオーストラリア産のスパゲティを取り扱うことになりました。どうぞお楽しみに。
※・・・『食卓にあがった放射能』(高木仁三郎 1990年「食卓にあがった死の灰」原書)参照

かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。見た目も悪いですし、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っているかもしれませんが安心して食べられます。低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。野菜にカビ・腐敗・凍結、また割卵等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江

平成26年6月24日(火)

Jun 23. 2014 かごしまんまだより

【かごしまんまの日々】
今回はかごしまんまの日常をご紹介します。
『月曜日』
土日に来ていたご注文やメールを確認処理することから始まります。火曜日発送の野菜や牛乳や卵、納豆豆腐などの食材が朝から続々とかごしまんまに到着します。火曜日発送の野菜セット分の段ボールを組み立て、エアパッキンを段ボールの底の大きさに合わせてカットして敷きます。小松菜やチンゲン菜など一部の野菜は袋詰めされていないので、チェックしながら仕分けしてビニールに詰めます。女性だけの職場ですので、虫とコンニチワするたびに作業場に悲鳴が響き渡ります。一部の野菜や食材は、生産者のところまで取りに行きます。
それから野菜セットを段ボールにセットしていきます(夕方や発送当日の朝に到着する野菜は、発送当日に発送作業と同時に詰めていきます)。これが月曜日の仕事です。
『火曜日』
発送日は朝から忙しいです。発送作業開始時刻(9時)の前に私がパンドウルさんにパン類を取りに行きます。今朝は平岡農園さんにもトウモロコシを取りに行ってきました。早朝からずっとトウモロコシを収穫していた平岡さんは既にひと仕事終わったような清々しい笑顔で迎えてくれました。「今朝取ったトウモロコシだからすっごく甘くておいしいよ!お客さん、喜んでくれるかな」と平岡さんは楽しそうでした。メールやメッセージ、ツイッター、お客様の声などで平岡農園さんへぜひ感想を送ってくださいませ。
発送当日も発送作業しているさなかにコンニャクやもやし、えのきだけなどが届くので、宅配便が集荷に来るまでは朝からずっと時間との戦いです。商品を間違えないようにピッキングして各段ボールに詰めていき、ひとつひとつのかごしまんま段ボールの中におまけを入れて納品書にメッセージを書いて封をしていきます。ピッキングする人と箱詰めする人とに分かれて間違いを防ぎながら作業します。全てのご注文の箱詰めをして発送作業が終わると「発送しましたメール」を送り、受注作業をして、来週の発送分の発注分を集計して一日が終わります。
『水曜日』
発送日なのでパンドウルさんにパン類を取りに行ってから発送作業をし、宅配便が集荷に来ます。水曜日発送は比較的まだ数が少ないのでその後、来週の火・水曜日の受注分を各生産者に発注します。新商品の開拓・営業、新商品の原材料の調査、HPへの新商品UP、営業、1週間分の経理の処理・・・等細かい仕事をするのが水曜日です。
『木曜日』
月曜日と同じ流れです。
『金曜日』
火曜日と同じ流れです。
『土日』
会社は基本的にお休みでスタッフは出社しません。子供達が寝ている時間に私が起きて、来週の金曜日の受注分を各生産者へ発注していきます。子供達が起きてくる朝には仕事終了です。
こんな日常をかごしまんまは送っています。私を含め、スタッフは皆女性で小さな子供を育てながらの仕事ですので、遅くても夕方6時位までしか作業できないのでこういう流れで仕事をしています。
忙しい日々ではありますが、皆様のご注文時のメッセージ欄に書いて下さる感謝・激励のお言葉やツイッターのつぶやきやHPのお客様の声などを拝見しては涙したり元気が出たり勇気をもらったりしています。
本当にありがとうございます。感謝感謝です。放射能・添加物・GM防御は周囲の無理解などに苦しい毎日かと存じますが長期戦です。同じ空の下、共にめげずに明るく頑張っていきましょう。

Edit by 山下 理江

平成26年6月17日(火)

Jun 16. 2014 かごしまんまだより

【ドレッシングが商品化できなかった理由】
最近やっとかごしまんま商品にも「ごまドレッシング」がラインナップされました。
ドレッシングはリクエストが大変多い食材ですが、これまでかごしまんまではなかなか商品化できませんでした。大きな理由は3つあります。
まず原材料の油が、ほとんど外国産材料からできている植物油で遺伝子組み換え不分別であること。
加工品の原料に含まれる植物油は、ほとんどこの遺伝子組み換え不分別原料でできた植物性油です。ドレッシングは原料の大半が油です。ですから油には特にこだわりたいのに、遺伝子組み換え不分別の植物油を使用しているドレッシングが大半でした。
次に、鹿児島の醤油を使用しているのでサッカリンや甘草などの合成甘味料が入っていること。
鹿児島の良さは手作りが盛んなところです。主婦がグループを作って生産者になってドレッシングや味噌をはじめとする加工品を製造販売することも多く、スーパーの地産地消コーナーはとてもにぎわっていて躍動感を感じることが多いです。しかし鹿児島のちょっと残念な点は醤油にサッカリンや甘草が入っていることです。鹿児島では甘い醤油が好まれ親しまれています。でも鹿児島の醤油は砂糖で甘くしているのではなくサッカリンや甘草などの合成甘味料で甘くしています。サッカリンは砂糖の500倍の甘さがあり、砂糖ならばたくさん使わねばならないところをほんの数滴で済むからです。漬物などにもサッカリンや甘草、着色料などが入っています。鹿児島では食品添加物に対しての認識が甘く、せっかく「手作り無添加」とうたってあっても実際に調べてみると鹿児島の醤油が原料に入っておりサッカリンが含まれていたりします。サッカリンは発がん性が疑われている物質です。
そして最後は、ドレッシングに入っている野菜の原料の産地が季節によっては九州産ではなくなることです。
例えば「玉ねぎドレッシング」や「ニンジンドレッシング」。主原料の玉ねぎ・人参どちらとも九州では1年中収穫できる野菜ではありません。収穫できない時期の調達先は東日本になります。またこれらのドレッシングによく入っているニンニクも九州では収穫できない時期があり、これもやはり収穫できない時期は九州産ではなくなります。
この3つの理由をクリアするドレッシングがなかなか見つからなくてかごしまんまでは今まで商品化できませんでした。新発売のごまドレッシングは、これら3つをクリアした上に、さらに原料の酢もこだわってます。無農薬栽培の九州産米・島根産米のみで宮崎のおいしい水で作られた純米酢です。ごまの香り引き立つ優しい薄味でおいしくて子供達にも安心して食べてもらえるお勧めのドレッシングなのです。
同じようにかごしまんまではジャムやマーマレード、トマトケチャップなど期間限定な食材がたくさんあります。鹿児島の人たちは旬の恵みを手作りするのが大好きです。あっという間に作ってはあっという間になくなってしまい、あとは来年のお楽しみ、となる商品ばかりです。スーパーに1年中並ぶ食材や野菜と同じ感覚でいるとあっという間に消えていきます。しかも突然に(笑)。私が生産者に連絡してはじめて「あ。もう終わりになるよ」とか「今回で終わり」とか言われることも日常茶飯事で、自分の心臓が日々鍛えられているのがわかります。
九州のものを食べる、と決めた私達はこういうことに慣れていかねばならないのかもしれません。
1年中好きな野菜や食材を食べていた生活にさようならをして、メニューを決めてから野菜を買うのではなく、旬の野菜に合わせてメニューを考える、そんな生活にシフトしていかねば、九州産を食べ続ける生活は続きません。また、旬の野菜はただ炒めたりゆでたりするだけですっごく美味しいです。旬の野菜には生命の力がみなぎっていて栄養満点だからです。そして夏が旬の野菜は身体のほてりをとってくれたり夏バテから回復させてくれる栄養素が多く、冬が旬の野菜は身体を温めてくれるものが多かったりします。
自然の恵みとはなんて不思議なんでしょう。さあ、今日もかごしまんま食材を思う存分楽しんでくださいませ。

Edit by 山下 理江

平成26年6月10日(火)

Jun 10. 2014 かごしまんまだより

【6月から新しいサイズの段ボール箱で発送しています】
今までは野菜セットの段ボールは縦×横×高さの3辺合計が120cmの段ボール箱でしたが、ヤマト運輸値上げを受け、100cmでの段ボールでの発送になります。大根、深ネギ、白菜など大きいものが多くなりがちな秋冬の野菜に比べて夏野菜は小さ目なものが多いので、夏の間はなんとか送料値上げせずにやってみようと思います。

【減農薬・自然農法・有機栽培野菜を増やしています】
かごしまんまでは、できるだけ普通のお客様が、できるだけ安全に、できるだけたくさんの種類の野菜を、できるだけたくさん召し上がって頂きたいと考えていますので、完全有機野菜ではなく、できるだけ減農薬・有機野菜を心掛けています。なによりも皆様が放射能防御生活を長く続けられるよう願っているので、完全・完ぺきではないけれど、この「できるだけ」という形でやっています。
6月からは新たに有機農家や減農薬栽培・特別栽培農家から野菜が入り、ますます充実するまんま野菜をこれからも思いっきり楽しんでください。

【仔牛のミルク・牛の餌について】
かごしまんまでは現在、デーリィさんの牛乳や乳製品を扱っています。これは、かごしまんまから一番近くて、商品数が多くて、鹿児島や宮崎で一般的な価格で広く販売されていて親しまれており、かつ添加物を極力使っていない企業であるからです。「できるだけ」長く放射能防御生活を続けていける、という観点からデーリィさんなのです。牛の餌、牛乳の殺菌方法などにこだわると、原価も物流コストも上がるので、商品価格ももちろん上がり、長く続けられないと判断しました。
デーリィさんの牛乳はどうやって作られるのかといいますと、大隅半島の各地域にミルクステーションがあって、そこへ各農家が搾乳した原乳が集められて工場へ運ばれていきます。デーリィさんの牛乳は地元で給食に使われ、スーパーでも一般的な価格で販売されています。(余談ですが、かごしまんまは地元スーパーの特売価格よりも高い価格でしか仕入れることができませんので地元価格にできないのが悔しい現状です。)
一般的な価格の牛乳ですから、農家への報酬ももちろん一般的な金額です。よって農家は昨今の燃料費・飼料代高騰に悩んでいます。少しでも安い飼料に頼らざるを得ません。つまり輸入飼料です。輸入飼料の多くは遺伝子組み換え不分別です。燃料費や飼料が高騰しても牛乳の価格が上がらない現状はどんなにか農家を追い詰めていることでしょう。消費者全体の意識が変わらない限り、「遺伝子組み換え飼料を使うな」とはとても言えないのが現状です。
牛乳を産出する牛ももちろん妊娠出産しないと乳は出ません。私達が牛乳を飲むために、乳牛の仔牛は生まれてすぐ母牛から離されて仔牛用の粉乳を飲んで育つわけですが、これはほとんどの農家は輸入の粉乳を使用しています。なぜなら飼料用の粉乳は莫大な関税がかからず、国産よりもはるかに安価だからです。
また、以前私は「実家の仔牛のミルクが群馬県産の粉乳だった」というツイートをしたことがあります。これは事実です。実家は肉牛農家なので本来仔牛は母牛の母乳を飲んで育てます。しかしその仔牛はたまたま母牛が出産後死亡してしまったので、実家は「国産の方が安心で仔牛の生育に良いと思って」高価な国産粉乳を買ってきたのでした。肉牛の仔牛は本来母乳を飲んで育つので、少しでも仔牛を良く育ててあげたい、という気持ちがそうさせました。私は放射能のことを実家に説明しました。牛は個体識別番号があるのでもしこの精肉から放射能が検出されたら大変なことになることも説明しました。口蹄疫や狂牛病を経験している実家は私の話を非常に危機感を持って理解してくれました。
牛乳一つとっても、色々と考えさせられますね・・・・・。

Edit by 山下 理江

平成26年6月4日(水)

Jun 10. 2014 かごしまんまだより

【今日から新しいサイズの段ボール箱で発送します】
今までは野菜セットの段ボールは縦×横×高さの3辺合計が120cmの段ボール箱でしたが、ヤマト運輸値上げを受け、100cmでの段ボールでの発送になります。大根、深ネギ、白菜など大きいものが多くなりがちな秋冬の野菜に比べて夏野菜は小さ目なものが多いので、夏の間はなんとか送料値上げせずにやってみようと思います。

【減農薬・自然農法・有機栽培野菜を増やします】
完全無農薬・完全有機農法の野菜だけにしてしまうと、品数も量もとても少ない野菜セットになってしまうか、野菜セットの価格を上げなくてはならなくなってしまいます。農薬は農家の負担を軽減したり野菜の生育を病気や虫から守ったり野菜の見た目を綺麗にして市場価値を下げないために必要なものです。農薬を使用せずに野菜を育てるということは、虫を手で1匹1匹つぶしていったり、防虫ネットを張ったり、数年から数十年かけてそれぞれの野菜に適した土づくりをしたり大変な苦労があります。病気や虫にさらされるので、見た目が悪いだけでなく全滅することもあるほどです。広大な畑で効率的にやるということもできませんし、あまりに虫食いや病気の跡などがあって見た目が悪いものはお客様にお出しできません。季節に合わない野菜はもちろん作れませんので、おのずと品目も量も少なくなってしまうのです。
かごしまんまでは、できるだけ普通のお客様が、できるだけ安全に、できるだけたくさんの種類の野菜を、できるだけたくさん召し上がって頂きたいと考えていますので、完全有機野菜ではなく、できるだけ減農薬・有機野菜を心掛けています。
なによりも皆様が放射能防御生活を長く続けられるよう願っているので、完全・完ぺきではないけれど、この「できるだけ」という形でやっています。
6月からは新たに有機農家や減農薬栽培・特別栽培農家から野菜が入り、ますます充実するまんま野菜をこれからも思いっきり楽しんでください。

【新商品情報】
6月中旬から単品野菜が増えます。甘いキュウリ、甘いピーマン、プチトマト、葉物、などなど楽しみにしていて下さい。合鴨農法米、黒米、赤米、アマランサスも商品UPしていきます。
7月中旬からパスタも取り扱い始めます。これはまだツイッターなどでは流しません。ヨーロッパ産でも国産でもない、しかもポストハーベストフリーです。すごいでしょう?詳細はまだヒミツ。楽しみになさっていてください。えっ?鹿児島産でない?いいんです笑。だって私達は放射能や添加物や遺伝子組み換えを「なるべく」避けて家族に安全なものを食べてもらうべく頑張っているのですから。

【生うどんつちやのおうちで生うどんが今回発送できなくてすみませんでした】
1日の日曜日、いつものように家族でつちやうどんへ行くと駐車場には1台も車がなくてのれんも下がっておらず、入り口には「臨時休業」の文字が。おかしいな?と思い、つちやさんにツイッターのDMを送ると「すみません、昨日ぎっくり腰をやってしまいまして。1歩も動けません」との返事でした。このままだと1週間から10日は動けずうどんも打てないと予想されたので、整体師を急遽呼んでつちやさんに整体してもらいました。なんとか歩けるようには回復しました。そして発送日の午前中ギリギリにうどんを取りに行くよう業務の順番も変えてスタンバイしましたが、うどんを打てるまでには回復しませんでした。しかし腰痛を軽減する体操などをかなり頑張っており、だいぶ回復してきてはおります。今後は予防体操もしっかりやっていき、予防に努めるよう頑張っていくとのことです。今回、ご注文してくださった方々には本当に申し訳ございませんでした。

Edit by 山下 理江

平成26年5月27日(火)

May 29. 2014 かごしまんまだより

【発送料金の値上げ対策】
4月からヤマト運輸は全国的に一斉値上げをしました。
それまではクール便加算料金がどのサイズも200円でしたが、かごしまんまの段ボールサイズ(3辺合計120)では600円に値上げとなりました。値上がりを聞かされた当初は、いきなりの大幅な値上がりに憤慨し絶望し、郵便局と佐川急便に見積もりを依頼しました。そしてはじめは郵便局に決まりかけましたが、いざ具体的な話に進むと、最寄りの配送センターの保冷施設ではかごしまんまの発送量をカバーできないことが判明し、鹿児島の中央配送センターまでチャーター便を使わねばならなくなって、かえって郵便局では発送料金が高くなることがわかりました。佐川急便の料金体系もヤマト運輸より高かったです。
そこで、ちょうど夏になるので冬に比べて野菜もそれほど大きいものはなくなりますので、しばらくは段ボールサイズそのものを小さくして3辺合計のサイズを100にすることにします。このサイズならば値上げは100円程度なので、かなりきついですがお客様に値上げせず、品質も落とさずしばらくは維持できそうです。
今までよりかなり段ボール箱が小さく感じられるかと思いますが、値上げしない為の工夫ですのでご了承下さい。
また佐川急便ですとクール便で20kgまで発送できるとのことなので、6月からは15kgを越えたり体積が大きいご注文の場合は佐川急便での発送とさせていただきます。これにより20kgまで1箱で送れるようになります。
今回の値上げの件でかなり苦境に立たされましたが、創意工夫やアイデアもたくさん生まれました。
まさにピンチはチャンスですね。♪ピンチピンチ チャンスチャンスランランラン♪(雨雨フレフレのリズムで)
※重さが20kg以内であっても、食パンやあられなどの体積が大きいものは送料加算となる場合があります。
あらかじめご了承ください。
※15kg以内は今まで通りヤマト運輸での発送です。

【水曜日も発送いたします】
6月からは水曜日も発送します。よって火・水・金の発送となります。
ご自宅への到着は、発送から1・2日後です(地域によって異なります)。

【締め切り時間が13時になります】
火・水曜日発送→→1週間前の火曜日の13時
金曜日発送→→1週間前の金曜日の13時

【生うどんは水曜日発送できません】
大好評の『生うどんつちや』のおうちで生うどんは生産者の定休が火曜日の為、水曜日の発送ができません。

【今年は夏期の野菜セットにレタスが必ず入ります】
鹿児島の夏は過酷で、日差しが強くてほとんどの葉物野菜は育たず収穫できません。
去年の夏も野菜セットに葉物が入らず、生産者・お客様共にみんなで耐えてきました。
しかし今年は旭信興産のご協力で、通年栽培できる野菜工場のレタス類が必ず1種類野菜セットに入るようにできました!7月~9月あたりまでの野菜セットには野菜工場のレタス類が必ず入ります。嬉しいですね!
しかも洗わなくていい無農薬野菜ですので、水の汚染が心配な方にも安心な野菜でとても便利です。
これからも手探りで紆余曲折して工夫しながら頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

Edit by 山下 理江

平成26年5月20日(火)

May 20. 2014 かごしまんまだより

【本当に安心できる安全な野菜や食材とは?】
先日、同じ志で頑張っている某食材通販の方とお話しする機会がありました。
無農薬の小麦粉を買ってくださった方から数か月後に「冷蔵庫保管していたが虫がたくさん小麦粉の中にいて気持ち悪い。返品して欲しい」というご連絡が来て大変困った、という話を聞きました。
九州産、かつ無農薬・減農薬・無添加・非遺伝子組み換えという野菜や食材を求めることは、「安全な食べ物を食べたい」という気持ちの表れだと思います。でも、全ての農薬や食品添加物は理由があって使用されています。
例えば輸入小麦は、あらかじめ輸出する前に小麦粉の中にコクゾウムシなどが生存できないように薬を混ぜ合わせます。輸入ブロッコリーやレモン、バナナも虫が付かないようにカビが生えないように薬をかけたり薬剤で燻蒸したります。これらがいわゆるポストハーベストです。
輸入の業務用大豆や植物油の原料になるナタネのほとんどは遺伝子組み換えです。しかも遺伝子組み換えとは書いてなくて、遺伝子組み換え不分別(混入しているかもしれませんが不明です、という意味)という表示でごまかしています。さらには醤油や植物油に加工されるとその表示義務すらなくなってしまいます。でも、遺伝子組み換え植物は、農家にとって広大な畑で大量に生産して収穫するにはとても効率的な作物です。他の植物が死滅する位の強い農薬をかけても大丈夫なように遺伝子を操作されているからです。
同じように農薬も虫や菌を殺して野菜を「綺麗な状態」で店頭に出すには不可欠です。保存料や発色剤や増粘剤も、食品を「長持ちさせるために」必要なものなのです。
でもそれら農薬や食品添加物や遺伝子組み換え作物は、放射能と同じように発がん性物質であったり様々な病気の原因や体調不良の原因になる可能性が指摘されています。虫や菌を殺す「毒物」なのですから。
ですから私達はなるべく減農薬・無農薬・無添加・非遺伝子組み換えを選択しているのですよね。
では、私達の求めるこれら「九州産でかつ農薬や食品添加物や遺伝子組み換えをなるべく使用しない野菜や食材」はどんな特徴になってしまうかというと、
・虫の食べた穴がある、虫がいる
・目に見えない卵があるので小麦粉やぬかなどは時間の経過とともに虫が出てくる
・カビが生えやすい
・大きさや形が均一ではない
・傷みやすい
・出荷時には目に見えないような小さな腐敗が、お届け時には大きく広がっている場合がある。(もちろんご連絡下さい)
・人件費や原材料費が高くなるので商品価格も高くなる
・賞味期限が極端に短い
・採算が合わないので大手メーカーは作らない→小さな会社や個人が作るので衛生面やラベル・包装が市販品のようにはいかない
・季節に合わせるので、野菜や加工品は1年中いつでも手に入るわけではない
・突然生産中止や欠品になる
・加工品やお菓子などの味が素朴過ぎて物足りない
・見たことのない変な形や種類の野菜もある
・卵も季節や温度変化によって変な形の黄身があったり黄身の色が濃くなったり薄くなったりする
・・・・・うううむ。悪いところばっかりですね。
でもこれが、薬や化学的なものを使用しない「本当に安心できる安全な野菜や食材」の真実です。

Edit by 山下 理江

平成26年5月13日(火)

May 13. 2014 かごしまんまだより

【鼻血論争】
人気漫画の、原発事故により鼻血が多発している、という表現で日本中に論争が起きています。政府官邸からも被曝が原因で鼻血が多発しているとは考えられない、というツイートされるほどです。
2011年夏の私の周囲の事実を申し上げますと、私はその頃千葉県印西市に住んでいました。上の子(現在8歳)は副鼻腔炎でよく鼻血を出す子で、現在も鼻血をたまに出します。でもその年が一番頻度が多かったです。下の子(現在4歳)はその年に鼻血を2回くらい出しました。後にも先にも下の子が鼻血を出したのはそれだけです。
そして、印西市のあるスイミングスクールではお母さん方が「うちの子、鼻血をよく出すのよ、しかもものすごい量なの!」「えっ?うちもーっ。なんか鼻血多いわよね、暑いのかしら、今年は」という会話を聞いたことがあります。そのお母さんたちは笑って話していました。放射能を気にしている様子はありませんでした。
自由であるはずの一出版物の表現に、政府や自治体が反応することは異常なことであると思います。仮に誤った表現だったとしても、いくらでもそういう表現は他にたくさんあるはずなのにこの件だけこんなにも国や自治体が反応することが、異常であると思うのです。

【九州産・鹿児島県産という表記が増えてきたこと】
丸美屋さんの国産納豆の左側に「九州産大豆100%使用」という表記がされるようになったのをはじめ、野菜や商品に「九州産」や「鹿児島県産」という表記が増えてきました。今はそれがブランドである、ということに九州鹿児島の生産者やメーカーの多くがようやく気づき始めつつあります。国民の多くが原発事故や放射能に関心が無いように、九州の生産者やメーカーも関心がなく、「国産」ということがブランドであると思っているところが現在も多いです。しかし私達がメーカーにお問い合わせをしたり、要望を伝えたりすることによって少しづつ変わってきたのだと思います。嬉しいですね。
先日も携帯が鳴り、「山下さん、パッケージに印刷しようと思うのだけれど、九州産、鹿児島県産、鹿児島、の3つの中でどれがいいかな?」と、とある会社の社長に聞かれました。私は「迷わず、鹿児島県産、です!」とお答えしました。社長は「そう!ありがとう!」と嬉しそうでした。私もすごく嬉しくなりました。かごしまんまをやってきてよかったな、と本当に思いました。

【6月から週3回発送に・送料と運送会社は現時点では未定】
鹿児島の夏の暑さは過酷で、ほとんどの露地栽培の葉物野菜が暑さで育たず収穫できません。かごしまんまの対策としましては、夏期の葉物不足には旭信興産さんにご協力を仰ぎ、リーフレタス・フリフリリーフ・エレガンスリーフのいずれかを野菜セットに毎回入れるようにします。
また、野菜全体の供給量も夏期は減る為、各回の受注量を減らし、より質の良い野菜セットをご提供できるよう、現在の火曜日金曜日発送を、6月からは火曜日水曜日金曜日発送にします。
詳しくはHPのカレンダーをご参照ください。
4月からの消費税増税に伴い、ヤマト運輸をはじめ運送会社各社で大幅な値上がりがありました。お客様にできるだけご負担がないよう、現在も鋭意検討中です。当初はヤマト運輸の値上げに伴い、ゆうパックに変更する方向で検討しておりましたが、鹿屋集配センターにはかごしまんまの段ボール全てを収納できる大型冷蔵庫がないことがわかり、チャーター便で鹿児島の拠点まで運ばねばいけないことがわかりました。チャーター便を使うとかなり金額が上がるので現在はゆうパックは断念しなければならない状況です。
また、段ボールの大きさを工夫したりすることも検討し、なんとか値上げしないでできる方法がないか模索中です。どうぞこれからもよろしくお願いします。

Edit by 山下 理江