2024年2月後半号

Feb 16. 2024 かごしまんまだより

【ここく商品、ついに取扱開始】
また私はやらかしました・・・。
リスペクトする『ここく』さん開催の十日みその会に初申し込み。「絶対早めに行くぞ!」と予定時間よりかなり早めに出発。
ところがここくさんより着信が。こ「今日は来られますか?」私「はい、いま清武インター降りるところです!もしかして中止ですか?!」こ「あ、いえ、もう始まっています・・・」私「えええええっ?!」何?なぜ?動揺しながらここくさんに到着して確認してみると、時間を見間違えていました。
派手に30分の遅刻。みんなが笑ってる〜♩おひさまも笑ってる〜♩
「くぅぅぅ、なんというミソ・・・あ、ミスを犯してしまったんだ・・・」と思いながら必死で味噌を仕込んで、私の十日みその会デビューは幕を下ろしました。
なぜここくさんをリスペクトするのか。→→→それは原材料を全部自分でつくってしまうから!!!
ここくの加藤さんは、もともとデザインの仕事をしていましたが、私と同じく東日本大震災をきっかけに宮崎に移住しました。そして様々な宮崎在来種の種に出会い、農業を始めました。在来種の大豆や大麦、米を農薬も化学肥料も使わない自然栽培で生産しています。さらには味噌や醤油を製造するために、塩もつくっています。その塩が超絶すごい。
定員が数人という小さな釣り船に、500リットルタンクを2つ乗せ男二人で油津港を出港。危険を犯して大海原をひたすら黒潮の流れるところまで目指して進むと、潮目が見えてきます。潮目には漂流物がたくさん浮いていて、それを越えると澄んだ綺麗な海水が現れ、海底が見えるかのような透明感になります。澄んだ透明で黒く見えるから黒潮と言われています。そこで1tの海水を汲み上げ帰港するというのを2往復。その後4tトラックで製塩所まで陸送し、海水を平釜に入れて丸2日間寝ずに薪で炊き上げます。そんなとんでもないロマンが背景にあるんです。
黒潮から汲み上げる2tの海水から塩になるのはたったの40kg弱。そんな最も効率の悪い方法で塩を作るのは理由があるから。
一般的には海水を汲むなら、沿岸からホースをひいてポンプで汲み上げます。でも沿岸部は川から様々なものが流れ出して山からのミネラルと共に色々混ざっています。
一般的には海水を炊き上げるなら、そのコストを削減するために浜に撒いたり風で乾かしたりしてから炊き上げます。しかしその過程で様々な余分なものが入り込んでしまいます。
もっと一般的に使われる安価で便利な『食塩』は、イオン交換膜法で塩化ナトリウムだけを抽出したものです。
『塩分のとり過ぎ』が問題になるのは、この塩化ナトリウムばかりを摂取することで血中ミネラルバランスが崩れて様々な弊害が起こるから。
『減塩』が大切なのではなく、ミネラルバランスの良い塩を取ることが重要なのです。・・・・では良い塩とはどのようなものでしょうか?
私達生物は太古の昔、海から陸に上がってきました。私達の血液や体液のミネラルバランスは海水とよく似ています。答えは海にありました。
海水の中でも特に綺麗な黒潮の、純粋なミネラル分を結晶化するために、ここくさんは最も効率の悪い方法を選択したのでした。
沖の黒潮からつくったので、名前を『沖の潮』としました。
生き物は、身体が欲しているものを口にすると「美味しい」と舌が感知するようになっています。旬のものを食べると美味しい!と痺れるあの瞬間。沖の潮も、口に含んだ瞬間に「何これ美味しい!」「塩なのに甘い」と感じることでしょう。後味には旨みがほんのり。これが欲しかったミネラルなんだな、と舌が実感できる塩。それが『沖の潮』です。間違いなく、とんでもなく美味しい塩です!
ここくさんは、自然栽培した農産物と、貴重なその「沖の潮」で贅沢に味噌や醤油をつくっているのです。だからリスペクトしてしまうんです。
さあ、満を持してここく商品がかごしまんまでも取扱開始です。ここくワールドをぜひ、かごしまんまの旬野菜と一緒に楽しんでくださいね。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江