平成26年5月20日(火)

May 20. 2014 かごしまんまだより

【本当に安心できる安全な野菜や食材とは?】
先日、同じ志で頑張っている某食材通販の方とお話しする機会がありました。
無農薬の小麦粉を買ってくださった方から数か月後に「冷蔵庫保管していたが虫がたくさん小麦粉の中にいて気持ち悪い。返品して欲しい」というご連絡が来て大変困った、という話を聞きました。
九州産、かつ無農薬・減農薬・無添加・非遺伝子組み換えという野菜や食材を求めることは、「安全な食べ物を食べたい」という気持ちの表れだと思います。でも、全ての農薬や食品添加物は理由があって使用されています。
例えば輸入小麦は、あらかじめ輸出する前に小麦粉の中にコクゾウムシなどが生存できないように薬を混ぜ合わせます。輸入ブロッコリーやレモン、バナナも虫が付かないようにカビが生えないように薬をかけたり薬剤で燻蒸したります。これらがいわゆるポストハーベストです。
輸入の業務用大豆や植物油の原料になるナタネのほとんどは遺伝子組み換えです。しかも遺伝子組み換えとは書いてなくて、遺伝子組み換え不分別(混入しているかもしれませんが不明です、という意味)という表示でごまかしています。さらには醤油や植物油に加工されるとその表示義務すらなくなってしまいます。でも、遺伝子組み換え植物は、農家にとって広大な畑で大量に生産して収穫するにはとても効率的な作物です。他の植物が死滅する位の強い農薬をかけても大丈夫なように遺伝子を操作されているからです。
同じように農薬も虫や菌を殺して野菜を「綺麗な状態」で店頭に出すには不可欠です。保存料や発色剤や増粘剤も、食品を「長持ちさせるために」必要なものなのです。
でもそれら農薬や食品添加物や遺伝子組み換え作物は、放射能と同じように発がん性物質であったり様々な病気の原因や体調不良の原因になる可能性が指摘されています。虫や菌を殺す「毒物」なのですから。
ですから私達はなるべく減農薬・無農薬・無添加・非遺伝子組み換えを選択しているのですよね。
では、私達の求めるこれら「九州産でかつ農薬や食品添加物や遺伝子組み換えをなるべく使用しない野菜や食材」はどんな特徴になってしまうかというと、
・虫の食べた穴がある、虫がいる
・目に見えない卵があるので小麦粉やぬかなどは時間の経過とともに虫が出てくる
・カビが生えやすい
・大きさや形が均一ではない
・傷みやすい
・出荷時には目に見えないような小さな腐敗が、お届け時には大きく広がっている場合がある。(もちろんご連絡下さい)
・人件費や原材料費が高くなるので商品価格も高くなる
・賞味期限が極端に短い
・採算が合わないので大手メーカーは作らない→小さな会社や個人が作るので衛生面やラベル・包装が市販品のようにはいかない
・季節に合わせるので、野菜や加工品は1年中いつでも手に入るわけではない
・突然生産中止や欠品になる
・加工品やお菓子などの味が素朴過ぎて物足りない
・見たことのない変な形や種類の野菜もある
・卵も季節や温度変化によって変な形の黄身があったり黄身の色が濃くなったり薄くなったりする
・・・・・うううむ。悪いところばっかりですね。
でもこれが、薬や化学的なものを使用しない「本当に安心できる安全な野菜や食材」の真実です。

Edit by 山下 理江