平成26年7月8日(火)

Jul 8. 2014 かごしまんまだより

【かごしまんまのめざしていること】
・かごしまんまだけで1週間分の食材が買える
・高級食材ではなく多くの人が買えて続けられる食材
・完ぺきではないけれど、多くの人ができる続けられる商品を提案する
・原材料の詳細を開示することでみんなが日本の食材の実態を知れる
・段ボール箱を開けた瞬間にちょっと幸せになる
・みんなが旬の野菜を楽しめるようにする

皆様の多くは「九州食材がおいしいから食べたいから」ではなく311以降に九州食材を買い始めたことと思います。そして多くのスーパーや生協・通販をはしごしては時間ばかり過ぎて非常に疲れたり悲しい思いになったりしたのではないでしょうか。私もそうでした。だから「ここだけで1週間分の主要食材が確保できる」というお店づくりがしたかったのです。今もそれは続いていて、よい食材を見つけては商品UPしていっています。
放射能・添加物・非遺伝子組み換え・無農薬にこだわりたいな、という気持ちでスタートしました。しかし実際に始めてみると、それら全てを完璧にすると原価が非常に高くなってしまい日常使いできる食材ではなくなりました。そもそも完璧な食材はなかなかありません。一見大丈夫そうでも消費者には見えにくい業務用原材料(油・調味料等)は遺伝子組み換え不分別であったり添加物が入っていたりすることが多いです。それら全てを排除しようとすると、大量のロットでかごしまんまオリジナル商品を作るしかなくなってしまいます。しかも高額商品。放射能問題は数十年です。多くの方が続けられないと意味がありません。なので「なるべく防御」している商品をUPし、メーカーに協力してもらって原材料の詳細をできるだけ詳しく商品ページに記載することで皆様に判断・選択してもらうことにしました。
限界まで原材料の詳細を追い、それを記載することで日本の食材の実態が見えてくるものがたくさんあります。少しでも皆様の情報収集に役に立てば、と思います。
また、無農薬野菜だけにこだわることはやめました。無農薬栽培は手間がかかる上に量産ができませんし、気候・天候・害虫・病気に非常に左右されます。野菜セットの種類も量も少なくなり、1家族が1週間思いっきり野菜を食べる量にはなりません。そこで野菜は「なるべく無農薬・減農薬」というスタンスにしました。
こんな生活を選んだ私たちは、常に周囲の無理解に傷付き苦しんでいます。「みんなと同じものが食べられなくてかわいそう」「これも食べられないの?それじゃ食べるものがなくなってしまうわよ」「みんな食べているから大丈夫よ」・・・いつもそういう言葉をあびています。そんな毎日の中にかごしまんまが届き、箱を開けた瞬間おまけが入っていたり納品書に手書きの一言があったりギッシリギュウギュウだけど丁寧な梱包だったり・・・「これで1週間大丈夫。ああ、私だけじゃないんだ」そんな小さな幸せを感じられること。大切にしています。
また、九州野菜だけ食べるようになると必ずぶつかる、苦手な野菜・避けてきた野菜・見たことのない野菜への挑戦。もしくはずーっと同じ野菜が続いたり、主要選手のキャベツやニンジンがない時期があったりすること。これはもう慣れていくしかありません。でも家にある調味料や材料でササッとできちゃうレシピがあったり、おいしそうなレシピがあったりすればワクワクしますね。これを野菜イラストやツイッターや「かごしまんまの台所」ブログでどんどん発信していきます。そしてみんながツイートしてくれたかごしまんまのことやレシピ料理の写真もどんどんRTしていき、少しでもみんなが「ひとりじゃないんだ」「新しい食生活も楽しいなあ」と思ってくれたら・・・。それがかごしまんまのめざしていること・やりたいことの全てであります。

Edit by 山下 理江