2021年10月後半版

Oct 15. 2021 かごしまんまだより

【秋野菜シーズン到来】
南国鹿児島も10月17日の夕方からいきなり寒くなり始めました。
それまで半袖短パンだった鹿屋市民は、18日からいきなり一斉にトレーナー&長ズボン姿になりました。
いつも思うのですが、鹿児島では春と秋がちっともありません。
スプリングコートやトレンチコートはクローゼットの中で埃を被り続けています。
でも自然界ではちゃんと季節が廻っていて、秋野菜が顔を出し始めましたヨ。
待ちわびていたキャベツ。嬉しいほうれん草やチンゲン菜。色鮮やかなズッキーニ。久しぶりのルッコラ。瑞々しい新生姜。お弁当に活躍するインゲン。喉の様々な症状に良いとされるレンコン。
旬の野菜には、生き物にとってその時期に必要な栄養が溢れています。
だから旬の野菜を口に入ると、身体全体が喜ぶような「美味しいっ!!」「めちゃウマッ!!」と声が出てしまうのです。
旬の野菜にはチカラがあります。さあ今週も思いっきり旬を楽しんでくださいネ。

【嗚呼いと奥深しみかんの世界】
最近、どのみかんを食べても求める味とは違う気がします。
今日も様々なみかんを食べましたがなんだかしっくりきません。
千葉にいた時にはみかんといえば箱買いで、鮮やかな橙色で完熟していて甘いものしか食べたことがありませんでした。
ところが鹿児島に来てからは、みかんには収穫時期や品種の違いで『極早生』と『早生』と『中生』と『晩成』があって、全て同じ温州みかんだということを知りました。
9月初旬の出始めは、「これ食べられるのだろうか?」と疑問に思うほどの青々とした小さめの『極早生』。
この極早生みかんは、酸味と甘味がハーフ&ハーフで非常に爽やかな若い味です。
9月下旬から10月初旬には、皮の青い部分の面積が小さくなって黄色い面積が多い『早生みかん』。
酸味と甘味のバランスが、極早生よりも甘い方向にまとめられていて、人気のあるみかんです。
旬の終わりになると、大きめで濃い橙色で甘味が強い熟した『中世』や『晩成』になっていきます。
これが、千葉で食べていたみかんと一番近い味です。
どの野菜や果物も『旬の始まり』→『旬のピーク』→『旬の終わり』があって、見た目や味が移り変わっていくもの。
例えばオクラ。旬の始めは小さくて本数が少なく、旬のピークは太く長くて味が濃い。旬の終わりには固くなり、たまに噛み切れないスジが口の中に残ったりする。
わたしたち消費者はつい旬の移り変わりを忘れてしまいがちで、「スジがあるような食べられないオクラを入れるなんて!」と誤解してしまったりします。
しかし生産者さんは決して悪意で古いのや食べられないものを売っているわけではありません。旬とはそういうものなのです。
極早生の若い爽やかなみかんが大好きな私は、無意識にそういう味を探し求めているのだと、5〜6人位の生産者さんのみかんを食べまくってやっと気がつきました、「旬が移り変わっているからないんだな、そういえば」。
箱買いでみかんを食べていた頃には気づけなかったことでした。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年10月前半版 

Oct 1. 2021 かごしまんまだより

【奇跡の春ジャガ】
自然農法スペシャリストの井之上さんに「ちょっと一緒にジャガ芋の畑を見てくれんか?」と言われたので、ついて行ってみたところ、そこは見渡す限りのワイルドな大草原でした。
「また草原・・・ここを歩くのか、ダルいな」と尻込みする私。
ボウボウの草をかき分けて素手で土を掘る井之上さん。みるみるうちにジャガ芋がゴロゴロ出てきました。
りえし(びっくりして録画開始しながら)「えっ?ちょ?どういうことすか?!」
井之上さん「春のジャガ芋だけど腐ってない。春のまんまよ。」
りえし「えっ?でも茎とかどこ行っちゃったんですか?」
井之上さん「茎はもう枯れてるのよ、春のだから。今の時期ふつうは新しいのを植えて芽が出てくる時期なのよ。それがうちのはどーもない。ま、たまに腐ったり芽を出したりしているのもあるけれど。そういうのは子孫を残そうとしているのよ。」
りえし「・・・すごいな、ここにあるんだ。どう見ても草原にしか見えないっす!」
井之上さん「草ん中だからいいんだよ。そうでないとダメ。草が夏の暑さや日差しから守ってくれるんや」
りえし「草ん中だから逆にいいんだ・・・脚が草でかゆいっす!!」
井之上さん「そう、でもふつうは草ん中で腐っていく。でもうちのはどうもなってない。ずーっとほったらかしで(薬とかかけずに)やってきたから」
りえし「いやいや、それ『自然農法』と言いましょう」(キリッ)
井之上さん「なんぼでもとれる。持って帰って食べてごらん、どーもないから。美味しいよ。芽は掻いてね」
りえし、汚れるのが嫌でビニール袋を井之上さんに支給(←自分の手は汚さず、心が汚れている)。
りえし「え~!?でもこれカルチャーショックですよ・・・。一応マルチも敷いてあるし!w」
(※マルチとはマルチシートという黒いビニールのことで、雑草が生えてくるのを防止するもの。もはやこの草原には何の意味もなさない)
帰宅してキッチンでジャガ芋の土を落としてよく洗っていくと、異様な状態の皮が見えてきました。
ガマガエルのようなブツブツと数々のシミ。そしてなんだか老人の皮膚のように固い。
草の下の地中で、数々の細菌や微生物や虫等と夏のあいだじゅうずっと戦い続けて、そして自己治癒力で傷を治し続けた結果、ブツブツやシミができて固い皮になっていったのでしょう。ピチピチ生きている証です。
「これは・・・喰って大丈夫なシロモノだろうか?」正直そう思いました。
しかし皮をピーラーで剥いてみるとびっくり!まるで新ジャガのように瑞々しい肌がお目見えしました。
2kgほど茹でてキュウリと共にポテトサラダにしたら、子供たちが「激ウマ!激ウマ!」と叫びながらあっという間にペロリと平らげてしまいました。ホント美味しかったです。これから野菜セットにも入ります。
夏の過酷な環境下で、草原の下で腐らずに中身は守られて瑞々しく美味しいまま秋まで『天然貯蔵』されてきた春ジャガなんて、常識では考えられません。恐るべし井之上さん!
井之上さん「おそらくずっと薬や人工的なものを使わないでやってきたからよ。自然が一番だよ」
この話の動画を、かごしまんまツイッターとインスタグラムにもあげています。ぜひ観てくださいネ。

Edit by 山下 理江

2021年9月後半版

Sep 15. 2021 かごしまんまだより

野菜や果物の旬と、動物の身体が欲しがるものは連動しています。
そのときそのときの季節に合わせて、自然の神様が必要な恵みを与えてくれます。
旬の野菜や果物を食べるとなんだか身体の奥から元気が出てきて「ああこれが今、欲しかったのよ~!美味しいなあ!」と幸せになるのは、その季節に身体が必要としているものを摂った時です。
その感覚を『旬スイッチ』と呼んでいます(←勝手に命名しましたw)。
暑さで食欲の落ちる夏は、弱った胃を刺激して修復させる効果もあるネバネバや酸味や爽やかな苦味があるものが多かったですね。
9月の後半からは、夏から秋の野菜に徐々にシフトしていき、主役は芋類やりんご・みかん・栗などです。
あらやだ太るものばっかじゃない!?はい、そうです。秋の動物は少し脂肪をため込むようにプログラミングされています。来るべき厳しい寒さを乗り越えなくてはならないからです。快適な環境にある現代人には食べ過ぎは良くありませんが、身体に旬スイッチを入れることはその季節への準備や対応をするための免疫力を高めるのでとても重要です。芋ご飯にしたり、りんごやみかんをおやつにしたりと、ぜひ秋の恵みを楽しみながら旬スイッチを押しまくって免疫力を上げてくださいネ。
コロナやインフルエンザや風邪など多くの感染症から身体を守ってくれるのは、まず私たち自身の免疫力。
冷蔵庫も車もなかった昔は、旬のものしか食べられませんでした。ずーっと旬のものを食べる。それが一番動物にとって自然であり、健康や免疫力にとって大切なことです。免疫力が上がりますように。元気に過ごせますように。野菜セットにはそんな願いを込めて、季節折々の野菜を入れております。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年9月前半版 

Sep 1. 2021 かごしまんまだより

【多田りんご園さんに行ってきました】
今年も行ってきましたよ~、多田りんご園。
宮崎県都城市にある、日本最南端のりんご園です。
園主の多田さんは84歳というご高齢なので、開園するかどうか毎年ドキドキして開園を待ちます。
今年も元気そうなお姿にホッとしました。
ここには「つがる」などのメジャーな品種もあるのですが、なぜか「秋映(あきばえ)」が美味しいんです。
おそらく秋映が南国の気候に適しているのでしょう。めちゃめちゃ小ぶりなりんごで、しかもお値段がお高い。でも食べると納得。シャキシャキして、酸味も甘味もバランスよくて「旬ドストライクですよ~!」という旬スイッチが舌と胃袋から脳へと抜けてズキューンッという衝撃が走ります。
このりんごを1度食べたらもう毎年この時期が楽しみで仕方ない、という人が続出です。
なのでかごしまんまから片道50kmの道中も苦に感じず収穫に行けるんです。
多田りんご園さんは皆さんご高齢なので、収穫も選別も全て私とかごしまんまスタッフでやります。
かごしまんまの人間は普段は冷蔵庫系なので、こういう夏のアウトドアは身体にこたえます。朝一番に出発し、9時から30分も収穫しているともう汗だくで疲労困憊。なのであらかじめお風呂道具と着替えも持参します。収穫後はりんご園近くの銭湯で心も身体もキレイサッパリリフレッシュ。そして『一骨入魂』という美味しい博多ラーメン屋さんで昼食をとって帰路につきます。
今回は9月に入らないうちに行ったので、まだ大きいのがちらほらありました。4個以上ご注文の方には大きいりんごも入りますヨ(なくなり次第終了)。
ただ今回収穫分は旬の初めなので、やや酸味が強いかも。美味しさの印である『表面のひび割れ』もまだそんなに出ていません。なのでシャクシャク感が最高。美味しくて一気に2個食べちゃいました。
これから9月中旬になっていくにつれてもっと赤く熟して甘くなっていくと思われます。
かごしまんまホームページに商品アップしてますので見てくださいね。
小さくて見た目が悪いのに美味しくて、ホント色々びっくりなりんごです。
どうぞ今年も楽しんでくださいネ。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年8月後半版

Aug 15. 2021 かごしまんまだより

【多田りんご園さんが開園】
今年も日本最南端の本格りんご園『多田りんご園』さんが開園しました。前回のまんまだよりに記載したとおり、多田さんは84歳というご高齢なので開園するのかどうかこの時期は毎年ちょっとドキドキしながら待っています。ホッとしました。
「秋映(あきばえ)」という九州の気候に適した美味しい品種が収穫期になり次第、かごしまんまホームページに商品アップしますね。
毎年大人気のこの秋映りんご、小さくて表面にひび割れがあって見た目が悪かったりしますが本当に美味しいんですよ~。多田りんご園さんでは「つがる」もありますが、秋映の美味しさったら!!その土地その土地に合った品種の方が美味しいのは、どの青果でも同じですね。
このりんご、誰が収穫するって、そりゃ私です。だって多田さんは84歳なのですから。
そのうえ多田りんご園さんは宮崎にあるので遠い遠い。私が直接行って1個1個ていねいに収穫しています。
表面にひび割れが出てきたくらいの方が実は蜜が多くて甘くパンパンに美味しさが詰まっている証拠です。
小さくて見た目が悪いのに美味しくて、ホント色々びっくりなりんごです。どうぞ今年も楽しんでくださいネ。

【新商品うらばなし】
『化学調味料・人工甘味料無添加 焼えびめんつゆ』
鹿児島では、えびを殻付のまま焼いて乾燥させた干しえびでじっくり出汁を取って雑煮を作る風習があります。
強烈なエビ感があり、いつもの煮物やつゆがグレードアップします。慣れないうちは、隠し味として使うと料理の味に深みが出ます。

『宮崎名物 肉巻きおにぎり』
あたたためるだけで小腹を満たしてくれる便利食。本来はあたためてから食べるものですが、加熱調理済みなので、自然災害やコロナ禍のいざという時に常備しておくのもいいなと思って商品化しました。
メーカーご協力のもと原材料を詳しく開示していますので、それぞれの判断基準でお選びください。

『ルピナス会の梅干し』
お待たせしました!裏年(うらどし)の去年は在庫がすぐ尽きてしまって、お待たせし過ぎて皆さんの首を長くしてしまいましたね。今年は梅の表年(おもてどし)で豊作でしたので、良いものがたくさんできましたヨ。

『手づくり田舎みそ(麦味噌)』
お母さんと息子さんのお二人で、大きな鍋やザルや木の蒸し器を使って、大きなヘラを使って手作りしている味噌です。麦味噌ですが、そんなに甘くないのにコクがあって懐かしいような味でイチオシです。
便利なプラカップ入り。ぜひ一度ご賞味ください。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年8月前半版

Aug 2. 2021 かごしまんまだより

【高齢化】
今年も山下ぶどう園さんが開園しました。7月25日~お盆くらいまで。このほんのわずかな期間のために、山下さんは1年間大切にぶどうを育てます。巨峰以外のぶどうも何種類かあり、頭上のぶどう棚から数えきれないほどたくさんの色々なぶどうがたわわに垂れ下がっていて、圧巻。まさにぶどう王国です。
「お久しぶりです!今年もお元気そうですね~!」と声をかけると、山下さんは「もう年だからいつまでやれるかわからんよ」と少し寂しそうな笑顔でした。
山下ぶどう園さんも、秋に始まる多田リンゴ園さんもご夫婦で経営されており、共に70歳~80歳というご高齢。若手従業員さんもいません。いつ廃業されてもおかしくない状況です。
実は今、このような状況の生産者さんが日本には大勢います。野菜に比べ、果物の多くは木になるものなので栽培にもお金になるまでにも時間がかかるもの。そして旬が決まっており、収穫期が短め。肉体労働が多く、機械や資材は高額です。苦労して栽培しても台風や大雨などでだいなしになることもあります。機械類や資材の支払いだけが残ってしまいます。なのでもともと生産者数が少数なうえ後継者がいないことが多いです。
近年、果物の価格は上昇傾向にあります。もちろん資材や燃料や配送費などが高騰したことも原因の一つですが、主原因は先に述べたような生産者の高齢化と後継者不足によって廃業が多くなったことによる、供給量の激減なのではないだろうかと推測しています。
このままでは10年後20年後は国産フルーツがさらに貴重な存在になっていき、普通の人には手が届きそうもない価格の高級品になっていることでしょう。
私たちにできることは、買い支えることももちろん大事ですが、こういう問題に声を上げてもっと農業が持続しやすい仕組みになるように政治を動かすことも大切だと思います。

【小豆プロジェクト】
あちこちに相談しまくっていたら、ある日電話がかかってきました。
「自家消費用程度だが、ここ鹿屋で代々ずっと小豆を作っている方がいる。その方が小豆プロジェクトのために小豆を作ってもいいよと言ってくれている」
さっそく連絡を取りました。
りえし「ありがとうございます!お願いします。最高品種の丹波大納言の種をこちらで用意します」
生産者「それじゃ、嫌だ。つくらない」
りえし「へ?」
生産者「うちの小豆のほうが、大納言よりはるかにおいしいもん。うちの種でだったら作ってもいい」
りえし「(むむむ・・・予想外の展開だ。丹波大納言でそろえたかったが、小豆は各地に在来種がある品種。もしかしたら実際に丹波大納言よりも美味しいかもしれない。なによりこの人は鹿屋の貴重な小豆生産者。ここで破談になったらもったいない。ええい、ここはこの人の主張を受け入れて賭けてみよう!)
・・・わかりました、それでは今までの小豆でお願いします!」

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年7月後半版

Jul 15. 2021 かごしまんまだより

【梅雨明け】
鹿児島は梅雨明けし、とたんに『ぐいーんっ』と音が聞こえるような勢いで気温がぐんぐん上昇し続けてます。
あっちいです。
ミョウガとオクラとキュウリと青シソと水菜のサラダを朝食につくって食べたら、旬スイッチがシャキーンッと入り、一日頑張れました。
その時期の自然の恵みと身体が欲する栄養がシンクロした時に、旬スイッチが身体に入ります。
旬スイッチを身体が感じると、まるで温泉に入った瞬間のように『お”~っ』っと声が出てしまうほど気持ちいいときがありますね。自然のサイクルって本当にすごいです。
この時期は、オクラ、青シソ、ミョウガ、トマト、ゴーヤあたりを食べたときに旬スイッチを感じられます。
これらの野菜が苦手な方も、夏バテの時はほんのひとくちでもいいのでぜひ食べてみて下さい。
旬の野菜はその季節に身体が欲している成分が入っているので、体調回復の手助けになります。
おババ(母)は、千葉から移住してきた当時はゴーヤが苦手でしたが、今では夏はすっかりゴーヤの虜。ゴーヤをミキサーにかけて、100%ゴーヤジュースにしてごきゅごきゅ飲んで『お”~っ!』と声を出してます。
・・・私はまだそこまでゴーヤ道を極められてませんw。

【小豆植付けスタート】
前号でお知らせしました『かごしまんま小豆プロジェクト』(仮称)。
ほぼ北海道産が独占している小豆市場。鹿児島産小豆のあんこが食べたい!という想いで動き出したプロジェクトです。
既に5人の生産者が決まり、約2反分くらい作付けすることになりました。7月9日におババは種まきを終了。他の生産者さんも8月上旬までには種まきを終了します。
しかしまだ工房も製餡機も手に入れてません。お金もありません。さあ、どうするりえし!
実は融資や補助金の類は、熱意や夢だけではなかなか銀行も国も自治体も動いてくれません。
なのでまず自分が実際に動いて、生産と製造と取引先の見込みをつくります。
これ、超プレッシャーなんですよ~。もしこのまま銀行がお金貸してくれなかったら私は大量の小豆を抱えながら自己破産です。もちろん怖いっす!
でもまあ『かごしまんま』の立ち上げ時に比べたら気持ちはかなり楽です。当時は、取引先や売上見込みはおろかホームページもない状態で、自己資金ゼロで銀行に融資をお願いするというむちゃぶりでした。
それに比べたら、いまは応援してくださるお客さんも取引先も生産者さんもたくさんいます。
プレッシャーもやる気の原動力になります。さあ、これから機械や建物の見積もりをとって、今後5年間の経営計画を立てて、商工会と銀行にお願いしに行きますよ~。りえしの辞書にはプラス思考しかありません!
また途中報告いたしますね。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年7月前半版

Jul 1. 2021 かごしまんまだより

【九州産小豆のあんこが食べたい】
九州産小豆の今川焼とかあんぱんやおしるこが食べたいな~
思いを抱き続けて10年。
毎年11月になると山奥のおばあちゃん2人がつくった小豆を全量買い取りしていたのが、去年はまさかの収穫ゼロ。もうまる1年手作りあんこを食べてません。できたてのあの、あったかいあんこが恋しい・・・。
調べれば、小豆の生産は北海道が93%を占めていますが、残りの7%は全国各地で栽培されており、鹿児島でも自家用程度に栽培している人はけっこういます。
市場に流通しているほとんどが北海道産。しかも大豆の生産と同様に年々生産者数が減少しているようです。
きゅ、きゅうしゅうさんが食べたい・・・。九州産の小豆で作った商品をお客さんに楽しんでもらいたい。
そこでチャレンジしてみることにしました!
実は2年前にも一度そう思って、鼻息を荒くしてつくったパワーポイント資料片手に商工会議所に相談に行きましたが、その時は笑われてしまいました。「北海道産がブランドなのに、なんで鹿児島で小豆を作らにゃあかんの?別に北海道産でいいじゃない?ってなりますね」と。
でも先日、懲りずに商工会議所へ再び相談しに行きました。すると今度は「面白そうですね!」と好反応。
商工会議所の担当者が変わったからかもしれません。
「とにかくスタートしたぞ!種買って生産者さんと取引先を探して、経営計画練っていこう!」と意気込んで銀行に相談した数日後には、もう井之上さんがやってきました。「役所から聞いたよ、小豆作りたいんだって!5セならつくるよ♪」なんと狭い田舎!なんと頼もしいお言葉!・・・ん?『5セ』ってどんな単位ですか?!
さらに井之上さんが帰って5分後には、銀行の担当者が「どうですか~、小豆の進捗情報は」と来ました。
すかさず私は即答ですよ、「生産者さんの目星もついてきました。5セは確保しましたから(ドヤッ)!」

5セとはどうやら150坪らしいです。わあ広~い。すご~い。
どうか大雨とか台風が来ませんように。虫や細菌に攻撃されませんように。

どうせやるならあんこの中でも一番おいしい丹波大納言種を。
生産者さんが毎年安心して作り続けられるような買取価格を。
台風や大雨などの災害で収穫ゼロの年にも対応できる貯蔵庫を。
かごしまんまオリジナル原料でつくる美味しくて安心な製餡所も。
ワクワクしてます。

おババもかごしまんま敷地内でつくってくれることになりました。(※おババ→我が母)
まだ産声を上げたばかりでどうなるか全くわかりませんが、ツイッターとかごしまんまだよりで随時ご報告させていただきます。がんばりまっせ!!
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年6月後半版

Jun 15. 2021 かごしまんまだより

【今年は何もかもが早い】
ご近所の同世代の女性が山を買って梅農家を始めたと聞き、早速会いに行きました。おひとりで、しかも無農薬で頑張るとのこと、来年は私も彼女の山で梅の収穫を手伝うことになりそうです。
彼女も言っていましたが、今年は何もかもが早い!梅の花が咲くのが例年より早く、ミツバチが飛んでくるのが遅くて受粉率が悪かったようです。青梅が出るのも早く、あっという間に熟梅になってきたので5月末には販売終了。例年なら6月いっぱいは出荷できたのに、今年の販売は超短期間でした。

そういえば桜の開花も早かったですね。
梅雨入りも気温が高くなるのも早く、一時期はやたらとぐんぐん成長したほうれん草が野菜セットに入り続けましたね。短期間で大根ほどの長さになってしまったほうれん草に、生産者さんもびっくりしていました。
そんなほうれん草もこの暑さですでに鹿児島からなくなりつつあります。

自然のサイクルが早い年は、種まきも早めないといけないのですが、おババ農園では例年通りのサイクルでバジルを植え付けしたため、梅雨の日照不足で想定外にバジルの成長が遅くなり、あっという間に終了しました。
多くの生産者さんの紫蘇も同様な状態で、梅は既に熟しているのに赤紫蘇が育たず不足し、ちゃんと梅干しづくりができるか焦っている状況です。

そして大人気のイタリアントマトも!!去年は病気で休業していた高吉さん(推定80歳)。体調が戻って意気揚々でしたが、あまりに早い梅雨時期に対応できず、1回しか野菜セットに入れられませんでした。
トマトは乾燥した環境で栽培しないと、水を吸いすぎて実が破裂してしまうので雨が大敵。
そこで今年は梅雨前に収穫期を迎えようと栽培計画を立てたのですが、梅雨も早く来てしまい、まさかの梅雨時期の収穫という最悪な結果になってしまったのでした。
高吉さんのイタリアントマトで作る旬野菜のラタトゥユは毎年大好評なので残念です。
落胆した高吉さんがお気の毒でした。

西さんの無農薬栽培米がやたらと早く終了したのは、今年はリピーターが続出だったからです。
西さんは学習塾経営と兼任で(←ビックリですよね!)おひとりで稲作をしているので、収穫量がもともとそんなに多くありません。しかも12月からは中3受験生の指導に忙しくなり、3月まで田んぼ関係が全くできなくなります(そりゃそうだ)。また来季お楽しみにしましょう!

早いといえばもう井之上ファームさんからゴーヤのおすそ分けが届き始めました。
野菜セットが夏一色になる日も近いですね。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年6月前半版

Jun 1. 2021 かごしまんまだより

【味蕾を育てる その③】
専門家ではないので私は科学的な説明はできません。しかし身体に悪いものをなるべく避ける生活をしていうちに、化学調味料や添加物が入ったものを口にするとわかるようになりました。
311以降、鹿児島や九州の旬の野菜しか食べないようになってからは、真逆の季節の野菜を食べても美味しく感じなくなりました。
311直後3年程は、夏になると多くのお客さんから大根やキャベツやニンジンのご要望がありましたが、ここ数年はそういうリクエストがほとんどありません。
ずっと市販の一般的なお菓子やジュースも我慢してきたせいか、たまにこれらを口にすると不自然な味や香料が口の中に広がってあまり美味しくなくなってしまいました。商品の原材料表示を見ると、たいてい人工甘味料や香料やマーガリンが入っています。
化学調味料や人工的な添加物そして真夏に食べるキャベツやニンジンや大根が、身体に良いか悪いのかの論争は科学者たちに任せるとしまして、とにかくこれらが美味しくなくなってしまいました。そしてだんだん医者いらずになっています。これは多くの方々から同様のご意見ご感想を頂きます。
おそらく私もかごしまんまユーザーの皆さんも、311後の数年で『人工的合成的なものセンサー』や『旬スイッチ』なるものが味蕾に形成されていったのだろうと推測しています。
さらには洗濯や食器洗い・トイレ掃除に使用する洗剤の香りに弱くなりました。気持ち悪くなったり頭が痛くなったりするのです。そうして家庭の洗剤類はだんだんせっけんやセスキ炭酸ソーダやクエン酸・重曹等のナチュラルクリーニングに変化していきました。
すると他人の柔軟剤の香りが苦手になりました。これは日々の大きな悩みです。同じ悩みを持つ方々の声は年々多くなっています。重症な方々の声も年々増えているように思います・・・。
しかしお茶やコーヒーの産地や製造過程による味や香りの違いが、最近は鋭く繊細にわかるようになって面白くなってきました。私は酒類が苦手ですが、きっとお酒の好きな方はワインや焼酎・清酒の世界も一層深みが増してソムリエのように楽しめるような気がします。

【味蕾を育てる】テーマを3回にわたって記してまいりました。
・新しいもの・苦手なものに対して→毎回ほんのひとくちだけ食べるように心がける
・化学調味料、ブイヨン、コンソメは使用しない。国内外の素朴な調味料を積極的に取り入れる
・なるべく人工的な物が入っていないものを食べるようにする
・自然のサイクルに合わせてそのときの旬野菜を食べる
半年くらい続けるとわかってくる、自分の変化。味蕾センサーが効き過ぎて生きにくい面もありますが、身体が喜ぶような美味しさや心地よさのセンサーもいつのまにか身についていく、そんな幸せを感じます。
ぜひやってみてください。まずはかごしまんまの旬の野菜や安心食材をどうぞ思いっきり楽しんでくださいネ♪

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江