【味蕾を育てる その③】
専門家ではないので私は科学的な説明はできません。しかし身体に悪いものをなるべく避ける生活をしていうちに、化学調味料や添加物が入ったものを口にするとわかるようになりました。
311以降、鹿児島や九州の旬の野菜しか食べないようになってからは、真逆の季節の野菜を食べても美味しく感じなくなりました。
311直後3年程は、夏になると多くのお客さんから大根やキャベツやニンジンのご要望がありましたが、ここ数年はそういうリクエストがほとんどありません。
ずっと市販の一般的なお菓子やジュースも我慢してきたせいか、たまにこれらを口にすると不自然な味や香料が口の中に広がってあまり美味しくなくなってしまいました。商品の原材料表示を見ると、たいてい人工甘味料や香料やマーガリンが入っています。
化学調味料や人工的な添加物そして真夏に食べるキャベツやニンジンや大根が、身体に良いか悪いのかの論争は科学者たちに任せるとしまして、とにかくこれらが美味しくなくなってしまいました。そしてだんだん医者いらずになっています。これは多くの方々から同様のご意見ご感想を頂きます。
おそらく私もかごしまんまユーザーの皆さんも、311後の数年で『人工的合成的なものセンサー』や『旬スイッチ』なるものが味蕾に形成されていったのだろうと推測しています。
さらには洗濯や食器洗い・トイレ掃除に使用する洗剤の香りに弱くなりました。気持ち悪くなったり頭が痛くなったりするのです。そうして家庭の洗剤類はだんだんせっけんやセスキ炭酸ソーダやクエン酸・重曹等のナチュラルクリーニングに変化していきました。
すると他人の柔軟剤の香りが苦手になりました。これは日々の大きな悩みです。同じ悩みを持つ方々の声は年々多くなっています。重症な方々の声も年々増えているように思います・・・。
しかしお茶やコーヒーの産地や製造過程による味や香りの違いが、最近は鋭く繊細にわかるようになって面白くなってきました。私は酒類が苦手ですが、きっとお酒の好きな方はワインや焼酎・清酒の世界も一層深みが増してソムリエのように楽しめるような気がします。
【味蕾を育てる】テーマを3回にわたって記してまいりました。
・新しいもの・苦手なものに対して→毎回ほんのひとくちだけ食べるように心がける
・化学調味料、ブイヨン、コンソメは使用しない。国内外の素朴な調味料を積極的に取り入れる
・なるべく人工的な物が入っていないものを食べるようにする
・自然のサイクルに合わせてそのときの旬野菜を食べる
半年くらい続けるとわかってくる、自分の変化。味蕾センサーが効き過ぎて生きにくい面もありますが、身体が喜ぶような美味しさや心地よさのセンサーもいつのまにか身についていく、そんな幸せを感じます。
ぜひやってみてください。まずはかごしまんまの旬の野菜や安心食材をどうぞ思いっきり楽しんでくださいネ♪
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。