2021年6月後半版

Jun 15. 2021 かごしまんまだより

【今年は何もかもが早い】
ご近所の同世代の女性が山を買って梅農家を始めたと聞き、早速会いに行きました。おひとりで、しかも無農薬で頑張るとのこと、来年は私も彼女の山で梅の収穫を手伝うことになりそうです。
彼女も言っていましたが、今年は何もかもが早い!梅の花が咲くのが例年より早く、ミツバチが飛んでくるのが遅くて受粉率が悪かったようです。青梅が出るのも早く、あっという間に熟梅になってきたので5月末には販売終了。例年なら6月いっぱいは出荷できたのに、今年の販売は超短期間でした。

そういえば桜の開花も早かったですね。
梅雨入りも気温が高くなるのも早く、一時期はやたらとぐんぐん成長したほうれん草が野菜セットに入り続けましたね。短期間で大根ほどの長さになってしまったほうれん草に、生産者さんもびっくりしていました。
そんなほうれん草もこの暑さですでに鹿児島からなくなりつつあります。

自然のサイクルが早い年は、種まきも早めないといけないのですが、おババ農園では例年通りのサイクルでバジルを植え付けしたため、梅雨の日照不足で想定外にバジルの成長が遅くなり、あっという間に終了しました。
多くの生産者さんの紫蘇も同様な状態で、梅は既に熟しているのに赤紫蘇が育たず不足し、ちゃんと梅干しづくりができるか焦っている状況です。

そして大人気のイタリアントマトも!!去年は病気で休業していた高吉さん(推定80歳)。体調が戻って意気揚々でしたが、あまりに早い梅雨時期に対応できず、1回しか野菜セットに入れられませんでした。
トマトは乾燥した環境で栽培しないと、水を吸いすぎて実が破裂してしまうので雨が大敵。
そこで今年は梅雨前に収穫期を迎えようと栽培計画を立てたのですが、梅雨も早く来てしまい、まさかの梅雨時期の収穫という最悪な結果になってしまったのでした。
高吉さんのイタリアントマトで作る旬野菜のラタトゥユは毎年大好評なので残念です。
落胆した高吉さんがお気の毒でした。

西さんの無農薬栽培米がやたらと早く終了したのは、今年はリピーターが続出だったからです。
西さんは学習塾経営と兼任で(←ビックリですよね!)おひとりで稲作をしているので、収穫量がもともとそんなに多くありません。しかも12月からは中3受験生の指導に忙しくなり、3月まで田んぼ関係が全くできなくなります(そりゃそうだ)。また来季お楽しみにしましょう!

早いといえばもう井之上ファームさんからゴーヤのおすそ分けが届き始めました。
野菜セットが夏一色になる日も近いですね。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江