平成24年9月14日(金)

Sep 14. 2012 かごしまんまだより

先週、従業員(東京西部から1月に母子避難)と私(千葉県印西市から12月に母子避難)で、子供たちを連れて鹿児島市内の「ますみクリニック」まで甲状腺や血液検査をしていただきに行ってきました。そこの青山先生は「ママと子供を放射能から守る会かごしま」で、放射能の心配を親身になって相談にのってくださったりするだけでなく、様々な予防接種の危険性を教えてくださったり、免疫力UPのために玄米食を勧めてくださったりする方です。なんと検査結果をこの前の日曜日(もちろん診療も休み)の朝一番に電話で知らせてくれました。
その先生がおっしゃるには「福島の事故後に鹿児島に東北や関東から避難してきて私のところで甲状腺のエコー検査をされた方の3割から4割の方にのう胞が見られます」とのこと。大人2人と子供3人で行った私たちの結果は、エコーで従業員の甲状腺の両側にのう胞が見られましたが血液検査では問題なし。エコーでは問題なしでしたが血液検査で私の子供(2歳男児)に甲状腺数値の異常が見られるので専門医にて精密検査と診察を受けることになりました。生まれつきのクレチン病などの可能性か、被曝による影響なのかは不明とのことでした。
8月の報道では、福島の方々の検査結果の4割にのう胞が見られる、とありました。福島の方たちだけの検診で大丈夫なのでしょうか。しかも福島の集団検診ではエコーのみで血液検査は実施していません。エコーだけでは私の子供のような異常は発見できません。
私は、異常が見つかったことへのショックよりも「大丈夫だ」を信用せずに「念のため」検査を受けてよかったな、と心から思います。検査を受けたことで親は次の対策を練れるのです。むしろ早期発見できて感謝しています。そしてこの事実を多くの方に知っていただきたいです。子供を守れるのは親なのです。

さて今回の野菜セットも鹿児島の夏に収穫できるものしか入っていません。キャベツもめずらしく今回は近県からも入りませんでした。季節に反した野菜は資源やエネルギーを非常に使い、コストがかかるのでこちらの生産者はあまり作りません。それでも大根(冬野菜)が食べたい。そんな鹿児島の人々の思いと知恵がおそらく「切干大根」を作ったのだと思います。そう思うと夏に食べる切り干し大根の味はまた格別です。南国の方々って偉大だな・・・と思います。さあ、私たちも季節感なく一年中欲しい野菜を食べていた生活を思い切って切り替えて自然の旬のものを頂く食生活にシフトチェンジしましょう。
かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届くまでに弱り見た目が少し悪くなっているかもしれません。虫が一緒に眠っているかもしれません。申し訳ありませんが、無害ですので丁寧に洗って食べてください。見た目は悪いですが穴が開いている葉も食べられます。また、夏場は収穫後すぐに溶けてしまう現象があります。溶けは臭いのもとになり、広がる傾向があります。葉物野菜やネギなど、根元に溶けが見られましたらすぐにその部分を切り落としてください。溶けのない部分は食べられます。
それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。自然の恵みを自然のままに頂くのが一番体にいいからです。その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。
まだまだ弊社のような小さな企業ではできることも限られていますが、これからも「かごしまんまポリシー」を守り抜くべく頑張って参ります。
なにより皆様と皆様のご家族のご健康と明るい未来を心より深くお祈り申し上げます。

Edit by 山下 理江