平成25年1月16日(水)

Jan 16. 2013 かごしまんまだより

先日、イチゴの生産者から電話がありました。クリスマスのケーキセットでイチゴを担当してくださった方です。
生産者「山下さん、実は僕のところに直接かごしまんまのお客さまから電話がかかってきてね、イチゴがとっても美味しかったって言ってくれたんだ。それとね、イチゴの肥料や堆肥や農薬はどんなのを使っているのかとか産地も聞いてきた。正直びっくりした。」
山下「そうですね。福島の原発事故以来、かなり気にされている人が増えました。色々な市民団体や個人の活動や、自治体のHPのおかげで、福島だけでなく色々なところで食料や堆肥や飼料の放射能汚染が判明していますので。かごしまんまのお客様はそういった関心が本当に高いです。」
生産者「鹿児島の農産物の堆肥や肥料の産地まで気にしている人がいることに初めて気づいた。そういうニーズにもこたえていく時代なのかな、って思ったよ。どんどん公開していくべきなのかな、ってね。」
山下「そうなんです。なぜ今、九州の野菜や米が人気なのか、そこなのです。ただ単に生産して売るだけではだめだと思います。使用している堆肥や肥料や飼料やその産地をきちんと公開してこそ、お客様の安心を得られると思います。九州の生産者は、いま九州産が売れるのはよくわかっているけど根本的なその消費者の気持ちやニーズまで理解してくれない方も多いです。原材料や肥料や堆肥の産地を聞くと嫌な顔をする人も多いです。すっごくもったいないなぁと思います、そこがチャンスなのに」
生産者「いやあ、そうね。でもお客さんにそれを直接言われると、なんだかグッときますねぇ」
山下「そうですね。笑」
私から生産者の方にたくさん話すよりも、たった1本のお客様からの電話のほうがやはり生産者の方の心を動かすのだなあ、と思った出来事でした。

さて、朗報です。2月から九州産納豆や九州産豆腐を取り扱えることが決定しました。
去年リクエストをくださったたくさんの皆様。お待たせしました。
鹿児島の商品はびっくりするほど素朴で荒削りなものが多いですが、大手流通食品にはないおいしさや味があります。これからもかごしまんまで食べ物の本当のおいしさやその喜び・楽しさを感じていただけるよう、2013年もスタッフ一同頑張ってまいります。

かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。冬なので風向きが悪く桜島からの灰もかぶっています。すみません、無害ですので丁寧に洗って食べてください。見た目は悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
野菜にカビ・腐敗等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものを提供し続けていきたいと思います。

Edit by 山下 理江