平成25年7月1日(火)

Jul 1. 2013 かごしまんまだより

鹿児島は雨が続きます。土壌がシラス台地なので雨に弱く土砂災害がしばしば発生します。鹿児島では昔から「土砂崩れの被害が起きないと梅雨が上がらない」といわれているくらい梅雨は脅威でもあります。
そんな梅雨の合間、今日は裏山から笹の葉を取ってきまして皆様にお裾分けです。原発事故から2年半を過ぎましたが東日本では多くのタケノコから高いセシウムが検出されています。私の故郷、千葉でも今年は出荷制限が出されていました。七夕の時期、鹿児島の笹の葉に安心して触れていただいて織姫様と彦星様に思いを馳せて頂けたらな・・・と思います。
鹿児島は竹林面積が全国1位で本当はタケノコもぜひお裾分けしたいのですが、タケノコは新鮮さが命で、収穫から1日以上経過するとアクがどんどん出てきてとても食べられる状態ではなくなります。よって水煮でしか商品提供することができないのが現状です。
先日、南日本新聞という新聞に私の記事が掲載されました。関東では読売新聞や朝日新聞の購読者が断トツで多いのですが、鹿児島では南日本新聞の購読者が圧倒的に多く、大手の新聞を購読されている方は少数です。
そんな鹿児島で、南日本新聞の一番真ん中のページのど真ん中にカラーで掲載されたものですから、周囲の反応はすごかったです。「見たよ!頑張っているね。応援するからね。」と好意的に応援されるようになりました。何が一番嬉しかったかというと、放射能の話題をすることへの罪悪感といいますかためらいというものがなくなったことです。たくさんの方と放射能のことや原発についてお話しできました。保育園や学校の先生にも知っていただけました。また、その日たまたま水産会社へ商談に行ったのですが、新聞のおかげで「原材料への産地へのこだわり」も【変な人扱い】されず、普通に理解してくださって商談がまとまりました。近いうちにちりめんやいりこ、もずくなどの海産物が商品UPできそうです。
【理解される】ことがこんなにも精神的に解放されるのだ、ということを心から味わった一日でした。
そしてやはりメディアの影響力は大きいと感じました。同じようにもっともっとメディアが給食の食材問題や学校へのお弁当持参について、放射能防御について、【好意的に】とりあげてくれるようになれば、きっと私達全国のママたちの心は軽くなるのだろうな・・・と思いました。

さて鹿児島にとって野菜の生育がもっとも厳しい夏が近づいてきました。九州ではキャベツやニンジン、玉ねぎなどのレギュラー陣がだんだん姿を消し、南国野菜や夏野菜がお目見えします。季節を忘れた私たち現代人は最初戸惑いますが、慣れると旬の食材が一番おいしくて体に良いことに気づきます。
旬の野菜が一番!おうちが一番!てづくりが一番!さあ、楽しんで夏を乗り切っていきましょう。
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かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。50km離れた桜島からの灰もかぶっています。すみませんが丁寧に洗って食べてください。減農薬栽培野菜は見た目が悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
野菜にカビ・腐敗・凍結等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江