平成25年11月6日(水)

Nov 6. 2013 かごしまんまだより

先日の3連休を利用して、沖縄に「かごしまんまの台所」を担当してくださっている水野佑香さんと親睦を深める目的と商材リサーチに行って参りました。
おっちょこちょいな私は自宅にスーツケースを忘れるという珍事件を起こしましたが、佑香さんのおかげでなんとか無事に過ごせました。
沖縄にはモノレールがありますが、基本的には鹿児島と同じ車社会です。都市部の慢性的な渋滞にはびっくりしました。11月だというのに半袖やタンクトップでも平気な気候というのもびっくりでした。
佑香さんの案内で、産直農産物販売所や地元スーパーなど色々なところに行きました。産直農産物販売所には地元野菜が豊富で、ゴーヤ、ヘチマ、水前寺菜、山東菜など暑さに強い野菜たちがたくさん並んでいました。なんと沖縄産のバナナもありました。少ないですが沖縄県産の米もありました。加工品コーナーでは手作りの惣菜やお菓子がたくさん並んでいました。魚屋さんには見たこともないような南国のカラフルな魚が並んでいました。
地元のスーパーには沖縄県産の野菜の他に、北海道の玉ネギ・ジャガイモ、群馬のレタスがあり、鹿児島のラインナップと似ていました。また、アメリカ産のタマネギ、台湾産のごぼう、ミャンマー産のこんにゃく芋を使用したコンニャク、海外の様々な調味料や缶詰もあり、輸入品がとても豊富な印象を受けました。米軍基地があるからでしょうか。また沖縄県産の牛乳や卵もありました。さすが沖縄で砂糖と塩のラインナップが豊富でした。
残念ながら子供たちが喜びそうなかわいくて手軽で安全そうなお菓子やジュースやふりかけはありませんでした。どこのスーパーでも悲しいくらいに大手のお菓子ばかりで、九州・沖縄産のお菓子はあんまりありませんね・・・・。あってもお年寄り志向のものばかり。こどもたちのおやつ問題。これは本当に頭を抱えます。

沖縄は避難に向かないという意見もありますが、私の印象としては鹿児島と同じで、『車を1台確保し、旬のもの・地のものを食べる生活』をするにはとてもいいところだと思います。輸入品も豊富なので逃げもききます。ただどこへ住むにもそうだと思いますがやはり目的が「移住」ではなくその先の「移住した場所で自分が何を生きていくか」を視野に入れないと厳しいかな・・・・という印象です。沖縄は「不発弾処理緊急車両」がサイレンを鳴らして街を走っています。住宅街のすぐ上をオスプレイなどの戦闘機が飛んでいます。歴史が特殊で現地の人たちの現実は今も戦争と隣り合わせなのだ、と運動会をしている小学校の脇に留まる機動隊車両を見ながら実感しました。たった2日間の駆け足な視察でしたが、とても勉強になった2日間でした。

かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。50km離れた桜島からの灰もかぶっています。すみませんが丁寧に洗って食べてください。減農薬栽培野菜は見た目が悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。それでも低農薬、有機農業、季節のお野菜にこだわり続けます。それが体にやさしい自然の恵みだと考えています。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。
野菜に腐敗・凍結等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。
一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。
ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江