平成26年3月18日(火)

Mar 18. 2014 かごしまんまだより

かごしまんまのHPで一番力を入れているところはどこだと思いますか?
お察しのように綺麗なデザインや写真、買いたくなるようなうたい文句ではありません。むしろ過度に購買欲を高めないようにしています。ほとんどの商品写真は自然光の中でカメラど素人の私自身が撮影して何の修正も加えません。また商品説明も事実と率直な感想だけにするよう心がけます。これは実際の商品を見てがっかりすることがないようにするため。せっかく買って頂いたのにがっかりされるのがこちらも一番悲しいし悔しい。
ではどこに真剣に力を注いでいるかと申しますと、それは、各商品の【詳しすぎる原材料】です。
原材料のそのまた原料のことを二次原料といいますが、その二次原料の産地の詳細まで製造者に尋ねてわかるところはできるだけ詳しく記載する。それが大事だと思っています。
例えば加工品には醤油やみりんなどの調味料が原材料として入っています。これら醤油にも大豆や塩などが原料に使用されているのであって、それを二次原料と呼びます。二次原料は普段は表示されないので実際を知ると本当につらくなります。二次原料はいわゆる【業務用】というものです。この業務用商品の原材料の多くは「遺伝子組み換え不分別」を使用しています。例を挙げると業務用の醤油や植物油はほとんどそうです。しかもはっきり「遺伝子組み換えである」とはうたいません。「不分別」です。そもそも二次原料の詳細は表示義務がありませんので私たち消費者は表示をよく見て購入したとしても遺伝子組み換えであるかどうかよくわからないのです。さらには醤油や油はなぜか「製品中には遺伝子が残っていない」として遺伝子組み換えか否かの表示義務そのものがありません。へんてこな話です。
かくいう弊社も、全ての商品をオリジナルできるほど企業として体力がありませんので、誠に残念ではありますが一部の商品にはこの「遺伝子組み換え不分別」が使われています。また、本当は九州だけの原料でつくられている商品だけを扱いたいのですがどうしてもそうはいかないことが多いです。でもそのことも全て正直に記載します。さらには各原材料の産地も実に多岐にわたっています。原材料の詳細を追うことでこの国の食料事情や行政の甘さ、各原料の色々なストーリーや背景が垣間見えてきます。一消費者として各メーカーの「お客様相談室」に問い合わせてもここまで詳しくは答えてもらえません。取引企業だからできるのです。もちろん原材料をメーカーに聞く時は消費者の皆様と同じように嫌な思いを本当にたくさんします(その話はまた次のかごしまんまだよりで・・・)。でもそれで皆様がそういう嫌な思いをしなくてすむようになれば、それだけで買い物への負担が減りますし楽しくなるだろうな・・・・と想像して嬉しくなっちゃうのでこれからもこの【詳しすぎる原材料】は実践していこうと思います。
この国の食品事情、実態をかごしまんまの各商品の原料を通じて皆様に知っていただきたい、という思いを込めて今日もかごしまんまはせっせと【詳しすぎる原材料】をHPに記載して商品UPしているのであります。

かごしまんまの野菜は農薬や化学肥料を極力使用しないので、見た目も悪く市場のものより輸送に弱いです。もしかしたらお手元に届く際に虫が一緒に眠っているかもしれません。50km離れた桜島からの灰もかぶっています。すみませんが丁寧に洗って食べてください。減農薬栽培野菜は見た目が悪いですが、穴が開いていたり形が悪かったり少し割れが入っていたりしても食べられます。どうぞご理解、ご賛同くださいますようお願い申し上げます。野菜に重大な腐敗または凍結等ございましたら遠慮なくお申し出ください。
その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをかごしまんまでは提供し続けていきたいと願います。

Edit by 山下 理江