平成26年12月5日(金)

Dec 4. 2014 かごしまんまだより

あっ!!!という間に今年も年末に入ってしまいましたね。今年もかまぼこや伊達巻や甘納豆や黒豆などのおせち素材で納得できるものが見つからずご提供できなくて申し訳なく思います。
【佐賀県産特別栽培米の丸餅】
通年販売の予定です。これは見つけた時は本当に嬉しかったです。これで手軽に1年中お餅が食べられますね。
このメーカーさんは角餅も作っていますが、九州産のもち米では丸餅しか製造していません。なぜかといいますと西日本、特に九州ではお餅を角餅にする文化はなくてみんな丸餅だからです。
千葉出身の私は角餅に慣れ親しんでいたので、「丸餅ではなく四角い角餅も作ってくださいよ」と一昨年前に別のお餅の生産者に頼んでみたことがありました。その生産者は「いいよ♪」と二つ返事でOKしてくださいました。ところが後日生産者が作ってきてくれたのは、なんと手のひらの上で四角に成形して作ったとみられる、四角の形をしたお餅でした。つまり、丸餅をつくる要領で四角い餅を作ってくれたのでした。その生産者は、平らな台の上でめん棒で平らにのして四角く切り分ける、という角餅の作り方を全く知らなかったのでした。
子供が粘土で丁寧に四角いチョコレートを作ってくれたような、そんな感じのいびつな角餅を見てちょっと笑ってしまいながら、お餅一つにしても場所によって文化が違うんだなあ、と妙に感心させられる出来事でした。

【バター不足について思うこと】
現在、全国的にバターが不足しています。
酪農農家の仕事は、牛という生き物と向き合っているので重労働で盆暮れ正月の休みが一切ありません。敷き藁も餌も糞もそれぞれ大量で非常に重く、どの作業も足腰に負担がかかります。それなのに牛乳という商品はスーパーでは価格競争の目玉商品であるので、高値で買い取ってもらうことはまずありません。追い打ちをかけるように昨今の飼料高騰や燃料代高騰が農家の肩に重くのしかかります。重労働で利益がない職業は若手の担い手がありません。どんどん高齢化しどんどん廃業していっているのが現実です。また、東京電力の福島原発事故による放射能汚染の影響で廃業に追い込まれた農家もたくさんいます。
メーカーも、賞味期限が短くて需要の高い牛乳を商品化してから生クリームやバターを製造するので、生乳の供給量が少なくなれば、まずバター生産量が激減していくのは必然です。
こんな状況では、牛の餌の質を農家に問うことはとてもできません。少しでも安い輸入飼料を購入して生き残らねばならない状況の農家さんに、「遺伝子組み換えでない飼料を使ってもらえませんか」なんてお願いすることは、「じゃあその分あんたがたは生乳を高く買ってくれるのかい」ということになります。
このままだと日本から酪農は消えていき、牛乳も全て輸入に頼らなくてはならない時代がやってくるでしょう。

【12月19日26日と1月9日は発送量が多い為、作業が終わらない場合は次の日に発送させて頂きます】
スタッフ全員、全力で作業いたしますので、誠に申し訳ございませんがどうぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、年末年始の配送量増加や交通量増加の為、配送に遅れが生じる可能性があります。商品の到着を心待ちにしている中、大変申し訳ございませんがこちらもよろしくお願い申し上げます。

【1月9日発送の締切は12月26日午後1時です】
年末年始は多くの生産者が休暇に入る為、生産者への発注を年内にしなければなりません。
つきましては1月9日発送の締切を12月26日午後1時とさせていただきます。
どうぞご理解ご協力よろしくお願い申しげます。

Edit by 山下 理江