平成27年2月17日

Feb 16. 2015 かごしまんまだより

【無農薬ピーマン全滅】
ぐるめ畑さんの今季収穫のピーマンがアブラムシにやられて全滅したそうです。アブラムシはピーマンの茎について養分を吸って育ちを悪くしたり、ピーマンの実自体にたくさん傷をつけたりしてしまいます。このピーマン、実は有機JAS規格も取得している畑のものですが、有機JASマークを商品に貼るとお金がかかり商品価格が上がることもあって「特別栽培サラダピーマン」として販売していたものでした。
有機JAS規格は国がつくったもので、取得するのに講習会や検査やマーク印刷やシール・・・それぞれにお金がかかってくるので農家にとっては大変な負担となります。そしてそれらの費用はもちろん商品に反映されるので慣行栽培の野菜に比べて有機野菜の価格がかなり高くなってしまいます。ですから有機栽培している農家も有機JASを取得していなかったりするのです。・・・・おおっと、話がまたおかみへの怒りにシフトしてきましたので、元に戻します。ぐるめ畑さんの今季のピーマンは全滅です。無農薬栽培や減農薬栽培ではよくあることです。
野菜はもともとの単価が安い上に、種まきしたり水やりしたり間引きしたり防虫対策したり収穫時には水洗いして袋詰めしたりと様々な工程があって、時給換算した時に全然お金になっていません。少しでも安い野菜を作るために、少しでも作業効率を上げるために、農薬や化学肥料を使います。
農薬を使わない場合は広い畑にアブラムシの天敵であるテントウムシを放ち、アブラムシを食べてもらって駆除します。気の遠くなる作業です。そしてそれも報われずに今回のように全滅してしまうことも多いのです。ですから減農薬や無農薬栽培をして下さる農家さんは少ないのです。それでもこういうリスクも含めて、志の高い農家さんは私達消費者の安全のために血のにじむような努力と苦労をされて頑張っているのだなあ、と改めて農家さんを心から尊敬しました。

【肉の取り扱いを始めようと思います】
今までかごしまんまでは肉を取り扱ってきませんでした。それは冷凍でしか送れない状況だったからです。冷凍便はクール便と分けて送るので、送料負担がかかってしまいます。冷蔵で発送できて、かごしまんまから近いところで、鹿児島県産でおいしくて手ごろな価格で・・・となるとなかなか難しかったのです。
でもこのたび、かごしまんまに近いお肉屋さんでやってくれることになりそうです。黒毛和牛の牧場を持っているお肉屋さんです。正確に言うと、黒毛和牛の牧場の人が始めた肉屋さんです。豚肉や鶏肉も仕入れることができ、冷凍・冷蔵技術や真空技術のすごい設備を導入されているので冷蔵で発送できるとのことです。
ツイッターでどんな部位を商品化して欲しいか皆さんに質問しましたところ、鶏モモ肉、鶏ひき肉、豚ひき肉、豚小間切れ、牛ひき肉が圧倒的に多かったので、やはり皆さん、日々の忙しい時間の中で素早く美味しく子供が食べてくれるような部位が欲しいんですね~、と思いました。
まだまだ肉の部位についてのリクエスト承っています。どうぞリクエストくださいませ。
そこそここだわって、なるべく普段使いの価格帯で、お野菜などと同梱できるように冷蔵のお肉、なるべく早く取り扱いを実現させるよう頑張りますね。
遠い地で起きた、どうすることもできない悲しい出来事のニュースが頭から離れない方もたくさんいると思います。私もそうです。世界は、日本はいったいどこへ向かっていくのでしょう。今、自分にできることは何か、考え続けています。きっとそのはじめの一歩はまず、愛する人のために家族のために、一緒に過ごせるかけがえのない時間を大切にして笑顔をたくさん見せて、いっぱいぎゅうしてあげることではないでしょうか。だって私達も愛する人・家族の笑顔やぎゅうが一番のやすらぎなのですから。

Edit by 山下 理江