平成27年5月8日

May 7. 2015 かごしまんまだより

GWはお休みを頂きまして誠にありがとうございました。
私の連休は雨のキャンプ3連泊という修行のような毎日でしたが、皆さんより一足早く【九州産小粉100%使用の焼きそば】や【九州産小麦粉100%使用のゆでうどん】を調理したり、子供達と【佐賀県産特別栽培米の白玉粉】でおやつをつくったりと、食材はオールかごしまんまで調達できた喜びと安心感に満ちたキャンプを過ごせました。食に安心できる、って本当に心が落ち着きますね。なぜ私達はこんなに苦労しているのでしょう・・・。
この【九州産小麦粉100%の生麺シリーズ】はただ手軽で便利なだけではなく、一般的な同等商品よりもかなり添加物が少なく抑えられていてしかも小麦粉が九州産なのに安くて美味しいんです。すごい。メーカーさんに敬服します。(※焼きそばに付属の粉ソースは原料詳細を追えず、茨城県産となります。)

【1つの食材が商品化されるまで(修正・加筆)】
例えば、A会社さんのお豆腐。これを商品化させるにはまずお問い合わせです。皆さんと同じようにドキドキしながら電話で原材料の産地を問い合わせます。それからA会社さんの営業さんにお話を伺います。賞味期限の短い豆腐をどうやって配送するかが一番の問題です。A会社さんが自社のルート配送を持ち、その配送ラインにのることができればコスト的にも鮮度的にもベストです。近くなら私が取りに行けばいいのですが、遠いと宅配業者に依頼するしかなくなりコスト面と鮮度(賞味期限)の問題が出てきます。極端な話、1個しか豆腐のご注文がなくても送料をかけてかごしまんままで豆腐を運ばねばなりません。特に豆腐やもやし等の日配品は賞味期限が短く、野菜のように発送日ごとに新鮮なものを仕入れなくてはいけません。「遠方の日配品をいかにロスなく安く新鮮に仕入れるか」これが小さな会社のかごしまんまには一番の課題でした。
具体例であげますと、以前のメーカーさんのもやしは宅配便で配送してもらっていましたので、例えばお客様からのご注文が10個しかない発送日でも常に箱いっぱいの量である30個を発注していました。そうして余った分は「おまけ」として使いました。つまり、もやしは赤字の日が多くて本当に苦しかった商品でした。しかも傷みやすいので企業としてはもやしを販売中止にした方がいいくらいでした。しかし千葉にいた身として「九州の安全なもやしが食べたい」という皆さんのお気持ちは痛いほどわかっていたのでなんとか続けてきました。このメーカーさんにも大変お世話になっていましたので、今のもやしに切り替えるのはとても心苦しかったです。しかし新しいもやしは、メーカーさん独自の物流網にのって注文した分だけ新鮮な状態で発送日の早朝にかごしまんまに納入されるので、本当に安心でかつロスがなくなりました。
また、せっかくいい商品があっても問屋さんを通してしか仕入れられないメーカーさんもたくさんあります。今までは、できたばかりの小さな通販会社であるかごしまんまと少量の取引をしてくださるような問屋さんはなかなかありませんでした。しかし少しづつ実績を作りお客さんも増えて地元の信頼を得るようになってからは、物流網を持つメーカーさんとも取引できるようになり、様々な食材の商品化が実現できるようになったのです。

これは、ひとえに応援し続けてくださっている皆さんのおかげです。スタッフ一同、心より感謝いたします。
これからも何度断られても壁や問題があっても諦めずに商品化できるよう頑張っていきますので、どうぞみなさんも今の状況や現実を悲観せず、でも思考を閉ざさず、前向きに、自分にできることを一歩づつ、同じ空の下、共に頑張っていきましょう。決して一人ではありません。たしかに私達は少数派ではありますが、全国に仲間がたくさんいます。無理せず・あせらずに、でも一歩一歩です。

Edit by 山下 理江