2022年10月前半号

Dec 29. 2022 かごしまんまだより

【台風の爪痕】
「経験したこともないような」大型で非常に強い台風14号は九州各地に爪痕を残しました。
かごしまんま周辺の地域だけがあまり停電にならなかったので、多くの野菜や食材が無事で出荷も通常通りにできました。
同じ市内でも、被害が大きかったり数日間停電していたりするところがたくさんありました。

やごろう豚の大成畜産さんは、台風前にかごしまんまに納品されたので出荷できました。
黒毛和牛・黒豚・南国元気鶏の新村畜産さんの地域は停電してしまい、ずっと冷蔵車のエンジンをかけて肉類を守っていましたが電気が復旧せず、ラベラーや真空包装機などの機械類の電源が入らなくて苦戦。
出荷ギリギリまで待ちましたが泣く泣く欠品となりました。

今回の台風は九州をなめるようにゆっくりと縦断していきました。
そのため影響は甚大で、現在九州全体で野菜が品薄になっています。
産直市場やスーパーの野菜売り場は、並ぶ野菜が少なすぎてどこもスカスカのガラガラです。

夏の終わりでお年寄だった収穫終期のオクラやゴーヤは、暴風雨に耐えられずほぼ全滅し台風以降は全て欠品しました。
ビニールハウス農家さんは、ハウスの骨組みを守るために全てのビニールをはがしました。
そのためハウス栽培の野菜が暴風雨にさらされて壊滅的な状況となりました。
このため激安スーパー店頭でも小ネギの価格が300円を超え始めました。ニラも同様です。暴風雨後の生き残りなので品質もあまりよくありません。次のものが育ってくるまで、しばらくかごしまんまでは欠品にします。

小松菜・水菜・山東菜・ほうれん草などのハウス栽培野菜全体が、同様に高騰しつつあります。
多くのハウス栽培の野菜は種まきから収穫まで1~2か月なので、11月位までこのまま価格の高止まりが続きそうです。
秋冬野菜にとっても、種まきの直後に台風が来たのでほぼ全てが暴風雨に流されてしまいました。
多くの生産者さんが台風後に種まきし直したので、秋冬野菜が出荷され始める時期も遅くなりそうです。

こういう状況なので、しばしのあいだ野菜セットに地元産以外の九州野菜や豆苗などが入ると思います。
ご不自由をおかけしてすみません。どうぞご理解の程よろしくお願い申し上げます。

P.S.
電柱や木々が多く倒れた今回の台風でも、ヤシの木をはじめとした南国の木々はほとんど倒れませんでした。
さすが台風を何回も乗り越えてきた植物ですね~。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江