【素晴らしきスペシャルティコーヒーの世界 其の二】
スペシャルティコーヒー(以下SP)について、前回ちょっと熱く語り過ぎてしまいました。
今回は美味しいコーヒーの淹れ方です。
コーヒーの風味は
1)お湯の温度 2)挽く豆の粉の粒度 3)粉の量 4)抽出時間 5)抽出量
この5つがとても大切です
特にお湯の温度は非常に重要です。
まずは簡単に気楽に、お湯の温度を気にすればよいドリップバッグコーヒーから楽しんでみましょう。
【苦味を軽減するドリップバッグの淹れ方】
スペシャルティコーヒーでなくとも、おうちにあるドリップコーヒーが美味しくなる淹れ方です。
ブルックスコーヒーやモンカフェなどのドリップコーヒーがありますか?
それをまず封を開いてお気に入りのマグにセットします。
市販のドリップバッグはコーヒー豆の粉の量が少なく、ブルックスコーヒーで9g、モンカフェは8gと少なめなので、マグは200ml程度の小さめにします。素敵なマグカップだと、それだけで気分はリラックスしたりウキウキしたりしますね。
次にお湯を沸かします。
コーヒーの苦味を消すには、お湯の温度を85℃~90℃にすることが大切です。沸騰したお湯で淹れると苦くなります。
とはいっても温度計で測るのは面倒です。そこでいったん沸騰させたお湯を、別のケトルに移します。そうすることでお湯の温度がおよそ90℃になります。
できれば注ぎ口が細くてグースネックになっているケトルがいいでしょう。注ぎ口が細いほうが、お湯の量や位置やタイミングをコントロールしやすいからです(ドバッといかない)。コーヒーの世界ではこれをドリップケトルまたはコーヒーケトルといいます。
さあまずは1湯目。全体が湿る程度(30ml位)の量を注ぎます。細く、そして円を描くように注ぎます。
そして30秒~40秒じっくりと蒸らします。しっかり蒸らすことが美味しくなる秘訣です。
次の2湯目。細く円を描くようにお湯を注ぎ、ドリップバッグから溢れそうになったらストップです。
3湯目は、マグカップの7分目までコーヒーが入ったらストップ。あとはドリップバッグ内のお湯が抽出されて完成です。
抽出されたらすぐにドリップバッグはマグから外します。放置しておくとエグ味が抽出されてしまうからです。
どうでしょうか?苦味やエグ味がなく美味しいコーヒーが完成しますように。
ご自身で豆を挽かれる場合。
苦いなあと感じたら、もう少し粗挽きにしてみましょう。
コーヒー豆は細かく挽くほど苦味が出ます。粗挽きにすると苦味が軽減されます。苦みが特徴のエスプレッソがパウダー状のような極細挽きなのはこのためです。
お店で豆を挽いてもらう場合。
ぜひ粗挽きで挽いていただいてください。苦味やエグ味が抽出時に出にくくなります。
浅煎りで粗挽きの豆は、良い酸味やフレーバーを感じやすく、苦味やエグ味が出にくいため初心者におすすめです。
また逆に苦味が好きな方は、深煎りで中挽きの豆がおすすめ。
次回は品種や焙煎度(深煎りや浅煎り)についてお話ししますね。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。