2024年5月後半号

May 17. 2024 かごしまんまだより

【今年の気候はヤバイです】
今年の気候は変です。2月から雨天続きで日照量が少ないことによる弊害が色々な野菜に出ていました。
ピーマン、きゅうりはなかなか育ちませんでした。ほうれん草には病気が入りました。
5月も半ばだというのに朝晩が冷え込んで日中もそれほど暑くなりません。そら豆もあっという間に終了してしまいました。
梅雨も早まりそうな予測も出ており、多くの野菜の生育が心配な今日この頃です。
ピーマンときゅうりの収穫量は5月になって少しづつ持ち直してきましたが、燃料代や包材の高騰でなかなか例年の価格水準にはなってくれません。
また全国的なキャベツ・ブロッコリー不作による価格高騰がニュースになっていますね。鹿児島のキャベツ価格も例年の倍以上に跳ね上がりました。でも冷静に考えればキャベツもブロッコリーも冬野菜。5月下旬というのは初夏になろうとしている時期。この時期はミョウガ、ニラ、パセリ、大葉、新玉ねぎや新ニンニクというちょっと薬味っぽい野菜が旬です。これらが私達に夏への身体づくりに向けて『旬スイッチ』を入れてくれます。難しいレシピはいりません。よくわからない野菜はまず味噌汁や卵焼きの具にしましょう。これら香味野菜は生のままがいちばん栄養成分が濃いです。火を止める1分前くらいに入れましょう。ニンニクはすりおろして醤油と混ぜて肉野菜炒めや卵焼きの調味料として楽しむのがオススメ。
これら香味野菜は小さくて地味な感じがしますが、今の季節の身体の不調を早く治してくれる効能があります。積極的に摂って、元気に夏を迎えてまいりましょう!
そしてこれからは夏野菜がどんどん出てまいります。ゴーヤもオクラもまだ少量ですが出始めました。楽しみですね。
かごしまんまでもキャベツが年間を通して一番人気ではありますが、もっともっと旬の野菜を食べることで『旬スイッチ』を感じる幸せをぜひ体感していただきたいです。

【今年の梅仕事は絶望的】
裏年で青梅の供給量が少なかった去年。
今年はさらに梅がなっていないという悲鳴があちこちから聞こえてきます。また裏年だ、という声がありますが、よく自然を見ている方はこう言っていました。「梅の木が蕾をつける頃に大霜が降りたんです。それで大半の花がやられた。」
果実は花が命です。花が咲かなければその先の果実は形成されません。
その仮定が正しければ、今年の大隅半島の梅は全体的な不作となることでしょう。出回り始めた青梅の価格は例年の三倍もの価格でした。予感的中です。梅仕事は今年も絶望的のようです。そういう年は高値な割に品質も鮮度も不明なので、かごしまんまでは今年は販売しない予定です。
また、今後は梅干しの価格も上がることでしょう。厳しいですね・・・。

【& Premium最新号『窓辺に、花と緑を』】
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身近なお店が雑誌に載るのはなんとも嬉しいですね。書店でぜひご覧ください。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江