【真夏におけるエコな体内環境の整え方】
前回は、真夏の室内では空気の流れを作るとエコで快適な室内環境になることを紹介させて頂きました。
家中の換気扇を常時ONにして、扇風機で一日中空気の流れを作れば、真夏でもグッと快適になります。
室内を快適に過ごせる鍵は『風』。私たち生き物は、空気の流れがある環境を『快適』と感じます。
では真夏の身体の中は、どんな環境にあると快適なのでしょうか。
今回は真夏の身体の整え方を生物学的に語ります。
日本人のがんの罹患率は、戦前は5人に1人程度でした。しかし戦後は急激に増加し、現在は2人に1人ががんになると言われるほどに増加しています。その他の色々な疾患やアレルギー等も増えています。
栄養状態は戦前と比較するまでもなく、ビタミン剤や栄養ドリンクまで豊富な時代です。医学も発達しています。
では、なぜ疾病が増加しているのでしょうか?
戦後急速に普及した農薬やGMや合成添加物が疾病増加の大きな原因であろうことは、容易に想像がつきます。
しかしもうひとつ『季節外のものを食べられるようになったこと』が大きな原因なのではないか、と私は思っています。
冷蔵庫や電子レンジなどの電化製品が普及し、交通網も輸送手段も発達し、世の中が便利になっています。
スーパーには全国・海外から新鮮な野菜や果物が集まり、それまでは食べなかったものを食べるようになりました。
私達人間は季節感をいつの間にか失って、いつでも食べたいものを食べられる現代。
とんかつ定食には千切りキャベツが必ずついています。大根ニンジンごぼうが入った豚汁も年中食べられます。
夏なのにみかんが、冬なのにトマトが簡単に手に入ります。これは自然界ではまずあり得ません。
自然界の生き物たちは、その季節にある食べ物だけを食べて生きています。
全ての生き物には自然界での意味と役割があるように、野菜や果物などの食べ物にも意味や役割があります。
冬の食べ物は身体を温め、春の食べ物は身体の老廃物や脂肪を排出させ、夏の食べ物は身体を冷やして夏バテを予防し、秋の食べ物は体に脂肪やエネルギーを蓄えさせるスイッチがあります。
夏の今は、ゴーヤやオクラ、パッションフルーツやスイカなどの夏の旬を積極的に摂取するのが本来の自然の姿。
そうやって夏の身体に必要な成分を摂取して、免疫力も上がって夏も元気に過ごせるのです。
野菜や果物には、栄養剤やサプリにはないスイッチやチカラがあるのです。
こう思うようになったきっかけは、野菜セットやフルーツセットを続けられている方々からのメッセージでした。
「体の調子が良くなってきました」「医者いらずになってきました」たくさんの声を頂いてきました。気づくと自分も家族も同じように医者いらずになっていました。
そう考えますと、今の季節に大根やブロッコリーなどの冬の食べ物を摂取すると身体はどうなるでしょうか。
冬に必要な成分なので、混乱したり弱ったり免疫力が下がって病気になりやすくなってしまうことでしょう。
縁側や扇風機の横でスイカを頂き、身体にスイッチを入れる。昭和の風景ですね。
意識して『旬』を身体に取り入れ続けること。これこそエコな体内環境の整え方だと私は思っています。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。