山下 理江 のすべての投稿

2024年3月後半号 かごしまんまだより

Mar 15. 2024 かごしまんまだより

【とうだちの季節は端境期】
前回号で、アブラナ科の野菜や春菊がいっせいに『とうだち』を始めました、と報告しました。
『とうだち』とは、冬野菜がつぼみをつけた太くて固い茎を中心から成長させることで、キャベツ、白菜、大根、にんじん、深ネギ、春菊、ブロッコリー、チンゲン菜などで見られる現象です。
とうだちが始まると固くて食べられない部分が出てきて味も落ちていくので、生産者さんは出荷しなくなります。
いまは冬野菜にとって『とうだち』にもってこいの春の日々。でもまだ夏野菜が育つような気温ではありません。
すると地元野菜売り場には並ぶものが激減!豊富だった冬野菜が棚からどんどん姿を消しつつあります。
この野菜激減期を『端境期』(ハザカイキと読む)と呼びます。
冬野菜が終わりつつあって、夏野菜もまだ出てこない、かごしまんまには魔のような時期です(笑)。
全国からきた色々な野菜が豊富に並ぶスーパーで野菜を買っていると、なかなか気づかない『端境期』。
しかし旬の野菜だけ追いかけていると、そこらじゅうの畑に菜の花が咲き乱れ始めるので「今年もついにきたか、端境期め・・・・」と身構えてしまう、そんな季節。
狙ってか狙わずしてかなぜか端境期には菜花系の野菜やハーブ系や珍しい野菜が店頭に並ぶので、新しい野菜にチャレンジできる時期でもあります。今年はよもぎやイタリアンパセリ、ミントやパクチーやクレソン、のらぼう菜などが並び始めました。これらの野菜は保守的な田舎では不人気ですが、おしゃれで新しもの好きな都市部では人気があります。しかし需要も供給も時期も不安定なので、商品としては一番難しい野菜でもあります・・・。
ではこの時期の生産者さん達はどうしているかといいますと、「とうだちしていても食べられるんだけどねー、もったいないよねー」とぼやきながら日々とうだちしていく野菜の柔らかい部分を食べつつ、夏野菜の種まきや苗の植え替えをしたりしています。
自然界の動物達と同じように季節のものしか食べない農家さん達は、基本的に身体が丈夫で風邪など滅多にひきません。実はコロナ禍でも大半の生産者さんはマスクもせず、コロナにもインフルエンザにも滅多にかかりませんでした。
現代人が風邪をひきやすく癌などの病気が激増している要因の一つには、季節を無視した野菜の食べ方をしているからだと、私は確信しています。

【ついにKOTOBUKI CHEESE商品が!】
ついに、KOTOBUKI CHEESE商品がかごしまんまでも販売開始になりました!
鹿屋市で飼育されているジャージー牛とホルスタイン牛の新鮮な乳からつくる、添加物不使用の乳製品です。
地元の牛から搾乳した乳を地元で加工するからこそ、鮮度が命のモッツァレラチーズももちろんあります。
そして濃厚で無添加だからこそ、極上の美味しさがお口の中で広がります。
のむヨーグルトは、牧場で飲んでいると錯覚しそうなほどの芳醇なコクと味わいです。
酸味とコクが豊かなクリームチーズは、すりおろしニンニクとハーブ類を混ぜて極上ディップがつくれますヨ。
無添加で極上なごちそう乳製品をぜひ、お楽しみください。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2024年3月前半号 かごしまんまだより

Mar 1. 2024 かごしまんまだより

【とうだち真っ盛り】
鹿児島は連日の温かい気温と雨でアブラナ科の野菜や春菊がいっせいに『とうだち』を始めました。
『とうだち』とは、つぼみをつけた太くて固い茎が中心からニョキニョキ成長し始めることです。
虫に見つけてもらいやすいよう、一番高いところで丈夫に花を咲かせようとして茎を太く固く伸ばす方向に栄養とパワーを注ぐため、野菜としては固くて食べられない部分が出てきて味も落ちます。
そのためとうだちが始まった野菜は、一般的には流通せずに畑で廃棄されています。今の季節は畑にたくさんの野菜が廃棄されているのを見かけ、心が痛みます。
しかしとうだちは植物が自然の季節を感じ取るセンサーと体内時計を持っているから起こる現象で、ごく自然のことです。
これを人為的にずらすことは可能ですが、温度や光をコントロールするにはコストがかかりますし自然ではありません。
旬のスイッチが、私たち人間の身体にも良い作用を及ぼすことは度々お話ししてきました。このとうだちし始めた野菜をあえて食べることも、旬スイッチを身体に入れる一つだと考えています。とうだちに向かう野菜を食べることで「もう冬野菜は終わりで春が訪れましたよー、春仕様に体を変化させますよー」と身体の中からスイッチを入れられるからです。
脂肪や炭水化物を身体に溜め込むのが冬なら、春はデトックスの季節。身体にたまった老廃物や余計な脂肪を排出するスイッチを入れる季節です。春へとシフトしている野菜を食べて、私たちの身体に旬スイッチを入れましょう。
とうだちまではいかずとも全般的に少し味わいや香りが薄くなってきている冬野菜ですが、それも季節の自然な流れ。春へとシフトしている野菜を食べて、私たちの身体に旬スイッチを入れましょう。
とうだちが始まった野菜は固くて包丁が入りにくい部分もありますが、それ以外はもちろん食べられます。つぼみや花も食べられます。溶けていたり枯れていたりする部分もありますが、それも自然なことで、慌てずその部分だけ丁寧に取り除いていけば大丈夫です。ちょっと手間がかかりますが、自然な野菜を食べることとはそういうことです。とうだちも楽しんでいただけたら嬉しいです。
ちなみにとうだちが始まりつつあるアブラナ科の野菜はたくさんあります。
キャベツ、白菜、大根、カブ、ブロッコリー、カリフラワー、チンゲン菜、小松菜です。皆さん大好きな野菜ばかりですね。
このうち小松菜は品種改良がだいぶ進んで1年中食べられるようになっていますが、昔ながらの品種の小松菜はやはり今の時期にとうだちします。
これらアブラナ科チームの花は、全て『菜の花』です。黄色や白の菜の花が今、鹿児島では満開です。
この菜の花を見ることによっても旬スイッチが入るので、菜の花を花瓶に入れて室内に飾ると元気な気分になりますよ。
『免疫力』とは、生物が自分自身の中に持つチカラのことです。自然の季節に沿って生きている他の生命を見たり感じたり頂いたりすることで、次の季節に対応するチカラを身体の中から引き出すことです。自然界に生きる動物の免疫力が強いのもそれゆえ。とうだちに向かう野菜も、どうぞ楽しんでいただければ幸いです。
できれば旬のフルーツも積極的に摂りましょう。旬のフルーツには、その季節に流行する感染症への抵抗力UPな成分が含まれています。今はキウイやイチゴ、はるみや不知火などの柑橘類が旬です。
私たち人間も自然の一部。季節の声に耳を澄まし、旬スイッチを入れて免疫力をUPして季節に順応していきましょう。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2024年2月後半号 かごしまんまだより

Feb 16. 2024 かごしまんまだより

【ここく商品、ついに取扱開始】
また私はやらかしました・・・。
リスペクトする『ここく』さん開催の十日みその会に初申し込み。「絶対早めに行くぞ!」と予定時間よりかなり早めに出発。
ところがここくさんより着信が。こ「今日は来られますか?」私「はい、いま清武インター降りるところです!もしかして中止ですか?!」こ「あ、いえ、もう始まっています・・・」私「えええええっ?!」何?なぜ?動揺しながらここくさんに到着して確認してみると、時間を見間違えていました。
派手に30分の遅刻。みんなが笑ってる〜♩おひさまも笑ってる〜♩
「くぅぅぅ、なんというミソ・・・あ、ミスを犯してしまったんだ・・・」と思いながら必死で味噌を仕込んで、私の十日みその会デビューは幕を下ろしました。
なぜここくさんをリスペクトするのか。→→→それは原材料を全部自分でつくってしまうから!!!
ここくの加藤さんは、もともとデザインの仕事をしていましたが、私と同じく東日本大震災をきっかけに宮崎に移住しました。そして様々な宮崎在来種の種に出会い、農業を始めました。在来種の大豆や大麦、米を農薬も化学肥料も使わない自然栽培で生産しています。さらには味噌や醤油を製造するために、塩もつくっています。その塩が超絶すごい。
定員が数人という小さな釣り船に、500リットルタンクを2つ乗せ男二人で油津港を出港。危険を犯して大海原をひたすら黒潮の流れるところまで目指して進むと、潮目が見えてきます。潮目には漂流物がたくさん浮いていて、それを越えると澄んだ綺麗な海水が現れ、海底が見えるかのような透明感になります。澄んだ透明で黒く見えるから黒潮と言われています。そこで1tの海水を汲み上げ帰港するというのを2往復。その後4tトラックで製塩所まで陸送し、海水を平釜に入れて丸2日間寝ずに薪で炊き上げます。そんなとんでもないロマンが背景にあるんです。
黒潮から汲み上げる2tの海水から塩になるのはたったの40kg弱。そんな最も効率の悪い方法で塩を作るのは理由があるから。
一般的には海水を汲むなら、沿岸からホースをひいてポンプで汲み上げます。でも沿岸部は川から様々なものが流れ出して山からのミネラルと共に色々混ざっています。
一般的には海水を炊き上げるなら、そのコストを削減するために浜に撒いたり風で乾かしたりしてから炊き上げます。しかしその過程で様々な余分なものが入り込んでしまいます。
もっと一般的に使われる安価で便利な『食塩』は、イオン交換膜法で塩化ナトリウムだけを抽出したものです。
『塩分のとり過ぎ』が問題になるのは、この塩化ナトリウムばかりを摂取することで血中ミネラルバランスが崩れて様々な弊害が起こるから。
『減塩』が大切なのではなく、ミネラルバランスの良い塩を取ることが重要なのです。・・・・では良い塩とはどのようなものでしょうか?
私達生物は太古の昔、海から陸に上がってきました。私達の血液や体液のミネラルバランスは海水とよく似ています。答えは海にありました。
海水の中でも特に綺麗な黒潮の、純粋なミネラル分を結晶化するために、ここくさんは最も効率の悪い方法を選択したのでした。
沖の黒潮からつくったので、名前を『沖の潮』としました。
生き物は、身体が欲しているものを口にすると「美味しい」と舌が感知するようになっています。旬のものを食べると美味しい!と痺れるあの瞬間。沖の潮も、口に含んだ瞬間に「何これ美味しい!」「塩なのに甘い」と感じることでしょう。後味には旨みがほんのり。これが欲しかったミネラルなんだな、と舌が実感できる塩。それが『沖の潮』です。間違いなく、とんでもなく美味しい塩です!
ここくさんは、自然栽培した農産物と、貴重なその「沖の潮」で贅沢に味噌や醤油をつくっているのです。だからリスペクトしてしまうんです。
さあ、満を持してここく商品がかごしまんまでも取扱開始です。ここくワールドをぜひ、かごしまんまの旬野菜と一緒に楽しんでくださいね。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

1分レシピ【超絶美味しい ふんわりおかかおにぎり】

Feb 8. 2024 かごしまんまレシピ

【極上ふんわり♪ 枕崎産かつお削粉 80g】は、お手頃価格で、万能選手。

おにぎりにこれでもかっ!!!というほどかけてほんの少し醤油を垂らすと、悶絶の美味しさです。
ごま少々ふりかけるとさらにGOOD!

あったかごはんにこれでもかっ!!!というほどかけてほんの少し醤油を垂らすと、悶絶の美味しさです。
ごま少々ふりかけるとさらにGOOD!

・・・レシピじゃないっすね笑
超極簡単で、めちゃめちゃ贅沢な美味しさです。
お試しあれ♩

Edit by 山下 理江

2024年2月前半号 かごしまんまだより

Feb 2. 2024 かごしまんまだより

【鹿児島の地小豆復活クラファン ネクストゴール達成御礼!】
クラファン挑戦の最終日の午後。中学3年生の時のクラス担任から現金書留が送られてきて、その金額を足したらネクストゴールが達成した、って・・・・・本当に感動ドラマの最終回のような1日でした。

「この1ヶ月半、ドキドキしながら過ごしていました。本当に嬉しいです。会ったことのないかごしまんまのお客さんたちが何だか身近に感じて、みんなが同志に思えました」
「丁寧な活動報告、小豆や種の現状がわかりやすく書かれていて、とても良かったです。ネクストゴールまで達成されて、凄い!『かごしまんまだより』でもこれからの活動を教えてくださいね」
「細やかな活動報告で、りえしさんの想いやそれで人々の輪が段々と広がって小豆計画が進んでこられた経緯、大変な工程等がよくわかりました」
などなど嬉しいお言葉や、励ましやお祝いのお言葉をたくさん頂きました。ありがとうございます!!

いざクラファン挑戦がスタートしても『どうかお金ください!』となかなか言えるものではありません。
ならば丁寧に活動報告をUPしていき、色々お伝えしていこうと思いました。
かごしまんまだよりのようにA4紙面1枚しかスペースがなく写真もなかなか入れられない、というのではなく、文章のボリュームも自由、写真も入れて説明OK!なので、毎回数時間かけて夢中になってUPしました。
かごしまんまの歴史や出荷日の様子、昔小豆をつくってくれたおばあちゃんたちの今、昔からの野菜が絶滅の危機にあること・・・。普段はなかなか書けないことできないことも活動報告を書く、という勢いでできました。いっぱい書いています。
レディーフォーの検索で『小豆』と入れると、『鹿児島の地小豆を復活させて、地元スイーツを盛り上げたい』というプロジェクト名のクラファンが出てきます。よかったら29個の『活動報告』、読んでください。
特に、タネの話はずっとお伝えしたかったので書けてよかったです。
能登半島震災があって、ご支援をお願いするのが苦しくなってしまうこともありましたが、皆さんが応援してくださって前に進むことができました。この2ヶ月ずっとうるさく騒いでいて、すみませんでした。
皆さん、たくさんの応援を本当にありがとうございました。

【節分とひな祭り商品】
節分商品をUPするのをすっかり忘れてしまいました。気がついたときには既に1月の後半。
九州産大豆の鬼打ち豆の発注は間に合いませんでした。すみません・・・。
九州産米のひなあられは大丈夫です!入荷しております!
毎年数量限定で再入荷はありませんので、お早めのご注文をお願いします。
賞味期限は全て同じで、2024年5月4日です。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2024年1月後半号 かごしまんまだより

Jan 19. 2024 かごしまんまだより

【鹿児島の地小豆の復活プロジェクトへの達成御礼 ネクストゴール挑戦中!】
コロナ禍、戦争、物価高、円安、大震災・・・誰もが生きづらさや暗い気持ちを感じるこのご時世に、名もなくひっそり消えつつあった在来種小豆の復活プロジェクトを多くの方々に応援して頂き、心より感謝申し上げます。
ここ数年、度々送料や商品の値上げをしなければならなかったこと、出荷日をやむなく金曜日のみに変更したこと、それらに対していつもたくさんの応援や激励のメッセージを頂いてきたこと、ご注文のたびに励ましや感謝のお言葉を添えてくださったこと・・・・そうやって何年も皆さんが応援し続けてくださってかごしまんまを繋いでくださってきたからこそ、この小豆計画が始動できました。
資金ゼロ、知識ゼロ、経験ゼロの私がここまで走ることができたのは、紛れもなくかごしまんまを応援し続けてきてくださった皆さんのおかげです。どれほど奇跡で尊いことでしょう。どのような言葉も今の気持ちを表すことができません。
「こんなにもリピーターが多い会社は聞いたことがない」と、どの金融機関にも、どの指導団体(市や商工会や経営支援など)にも、まず驚かれます。そして熱心に理由を聞かれます。
でもいつも理由はうまく答えられませんし、おそらく相手にも伝わっていません。一番に考えられる理由は、私自身が放射能や化学的な添加物や農薬がNOなこと、でもそれらを絶対的に排除するのではなく、金銭面や日常生活面で続けられる価格帯やモノでありたいこと、だと答えています。
完全無農薬や完全無添加の完全九州産のみのお店にしたら、日常的に使える野菜セットや食材は実現不可能でした。
あともう一つの理由として、かごしまんまをご利用してくださる方々は、他のお店の商品では替えがきかないこと。常にそのことを忘れずにいます、と答えます。例えば九州産大豆の豆腐や納豆や野菜や牛乳卵肉魚類は他のお店では買えないので、急に欠品したり配送事故があったりした時には市内中、ときにはもっと遠方まで色々なお店を走り回って同じ商品を探して買って揃えることも多々あります。なぜならかごしまんまの商品が届かないと、そのお客さんは不安を抱えて何軒ものスーパーを梯子して食材を探し回らねばならないからです、と答えます。
でもそういう理由を述べても、金融機関や指導団体には全く伝わらず、わかってもらえません。
もっというと、かごしまんまにおろしてくださる生産者の皆さんにもわかっていただけていないだろうな、とも感じています。
なのでなぜかごしまんまを立ち上げたのか、どうして続けているのか理解してもらうのも難しいだろうと思って、あえて人間関係を避け友達もつくってきませんでした。だから2011年以降ずっと、鹿児島でも孤独でした。
それを支えてくださったのが、皆さんからのいつものご注文や応援メッセージや感謝のお言葉でした。
先月から『鹿児島の地小豆を復活させ、地元農業とスイーツを盛り上げたい!』というクラファンに挑戦                     して、地元のラジオやTV新聞も応援してくださり、お陰様で第1目標達成&ネクストゴールを目指すところまできました。他人との交流をあえて避けて生きてきた私にとって、この2ヶ月間は本当に色々な人と出会い、関わり、人の想いや温かさを感じ、心を開くことができた、久しぶりに人間らしい日々でした。
自分だけではどうしても越えられなかった壁を、皆さんの想いや応援によって乗り越えられるかもしれない、そう思うことができました。心から感謝いたします。ありがとうございます!!!
私はこの日々を一生忘れません。泣いても笑ってもクラファン挑戦も今月末まで。最後まで諦めず、頑張ります!!
この2ヶ月ずっとうるさく騒いでいて、本当に本当にすみません。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2024年1月12日号 かごしまんまだより

Jan 12. 2024 かごしまんまだより

【2024年が始まりました】
能登地震で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。雪が降る中での避難生活は、想像を絶する厳しさでしょう、本当に胸が潰れる思いです。1日も早く日常生活を取り戻されることを、強く強く願います。
北陸に思いを寄せ、できることをして1日1日を大切に生きていこうと思います。今年もよろしくお願いいたします。
新年はもう一つ深く考える機会がありました。過疎化と高齢化が急速に進む輝北町の温泉に行ったときのことでした。
その温泉のエントランスには、温泉に通う近隣住民の名札がフックに吊り下げられていて、温泉に入っている人の名札は靴箱の靴にとめてありました。他人の靴を間違って履いて帰ることへの防止、自分の靴がどれなのかわからなくなることへの防止、などのお年寄りに優しい工夫がこの名札にありました。
女湯へ行くと脱衣室には歩行器や杖が並び、浴室には介護椅子がありました。
施設のどこを見ても、高齢者が圧倒的に多いのだと感じさせられました。
帰りに近くのファミリーマートに寄ると、店員さんがお年寄りに「お湯が熱いからね、気をつけてね」と大きな声でゆっくり話していました。店内は高齢者比率が高くてびっくりしました。車を運転できないお年寄りには、近所のコンビニがライフラインであることをまざまざと実感しました。
その時に思ったのは「うちのあんこは、この人達に優しい商品なのだろうか」ということ。
添加物を加えずに常温で賞味期限を長くできて、かつ製造しやすいのが現在の真空パックの粒あんです。しかし、これはハサミで封を切って別の保存容器に入れ替えないと、使い勝手がかなり悪い。お年寄りならもっと大変なのではないか、と容易に想像できます。独り暮らしだったらもっと少量のものがいいのではないか、冷蔵庫の中ですぐ見つけられるようにスタンドタイプがいいのではないか、とかやがて必ずくる超高齢化社会を体感とともに考えることができました。
そこで今年の目標は「もっと食べやすい商品開発する!」と決めました。
いま持っている機械類で、できる試作品をどんどんつくっていこうと思います。
年末の最終発送に入れさせて頂いたオマケの粒あんはいかがでしたか?
少量ではありましたが、あえてジッパー式でスタンドタイプのものを試作してみました。
ゼリー飲料のようなスパウトパウチタイプにも充填してみようと思います。

【クラウドファンディング『鹿児島の地小豆を復活させ、地元農業とスイーツを盛り上げたい!』】                                   
クラファン挑戦も、おかげさまで達成率約80%のところまできました。深くお礼申し上げます。 
達成しないとご支援者情報がわからないシステムで、個別にお礼できなくて本当にすみません。                                                                                
『活動報告』には、これまでのかごしまんまの歴史や想い、今日の1日などブログのように色々更新しています。最近では門倉タニアさんとの交流や、地元メディア出演のことなどをUPしています。
ぜひご覧ください。タニアさんと近いうちなにか商品開発しようかとも話していて、今後の展開がとても楽しみです。
クラファン挑戦も今月末まで。この2ヶ月ずっとうるさく騒いでいて、本当に本当にすみません。
まだ販売数も販売経路も少ない今年は、どうしても仕入れ資金調達が厳しく、このクラファン挑戦で、多くの皆さんからのご支援が必要です。どうか応援よろしくお願いします!!
今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2023年12月後半号 かごしまんまだより

Dec 28. 2023 かごしまんまだより

【クラウドファンディングに挑戦中】                                           
レディーフォーというインターネットサイトで、クラファン挑戦を始めました!
『鹿児島の地小豆を復活させ、地元農業とスイーツを盛り上げたい!』というプロジェクト名です。     
クラウドファンディングとは、インターネットを通じて人々に金銭的支援を呼びかける仕組みです。     
今回はALL or NOTHINGというルールで、目標額に到達しないと不成立となって集まった支援金は全て返金されます。
支援は色々な『リターン』の中から選択でき、クラファンは返礼品が支援者にとって魅力の一つにもなっています。
今回私は、このリターンをかごしまんまのお客さんが喜んでいただけることを第一にご用意しました。
様々な理由があって今は商品化できていないけど、かごしまんまユーザーの皆さんにこそ楽しんで頂きたい。
そんなリターンばかりです。
例えばTAKE BAKERY AND CAFEのあんころもっちーと鹿屋チーズの詰め合わせセット。
BAKERYの店頭やCAFEのパン取り放題コーナーに並べると、たちまちなくなってしまう人気商品になったあんころもっちー。かのや姫小豆の粒あんを使用した可愛いサイズのあんぱんです。そして鹿屋の地で大切に育てたジャージー牛などから採れる新鮮なミルクを使って製造したこだわりチーズやヨーグルトの詰め合わせ。なんと添加物不使用なんです。特にモッツアレラは最高の味です!!
余談ですがTAKE BAKERY AND CAFEでは自社の黒毛和牛のミンチで作るハンバーグにこのモッツアレラが載ったチーズハンバーグというメニューがあります。これがまた最高の美味しさなんです。ぜひ鹿屋に遊びにきて食べて欲しいです。
和菓子派なら富久屋の煉羊羹とかるかん饅頭・だっきしょ最中セットが超推しです!
1860年創業 薩摩菓子所 富久屋の羊羹は強火で煉りあげてつくる格別な美味しさ。鹿児島で江戸時代から伝わる郷土菓子かるかん饅頭5個とだっきしょ最中5個を添えたセットです。かるかん饅頭はかのや姫小豆と鹿児島県産自然薯、だっきしょは鹿児島県産落花生が主原料です。
また、恒例年末の大人気商品『大黒屋の手作り丸餅10個入り』を2パックセットした、餅好きにはたまらないリターンもあります。丸餅は大きくて食べ応えたっぷり。かのや姫小豆の粒あんで美味しいぜんざいを楽しんで欲しいです。
そして一番の目玉は、KOTOBUKI HOTEL宿泊とあんぱん付き朝食、カフェ、製餡所と畑の見学・かのや姫小豆お土産付というリターンです。地産地消の食材を提供するレトロでおしゃれなホテルに宿泊。夕食はBee by konomichiさんで創作料理のディナー。かごしまんま食材も使用予定です。POT A CUP OF COFFEEでのスペシャルティコーヒーでのコーヒータイム。それと製餡所と小豆畑のご案内です。鹿屋市の魅力全開な時間を、心を込めてご提供いたします。
かごしまんまとかのや姫小豆が生まれた鹿屋市を、この機会にぜひ訪れてみませんか(旅行業にあたらないよう、鹿屋市までの交通手段は、ご自身にてお手配していただきます)。
プロジェクト概要にはこれまでのかごしまんまと小豆計画の歴史や想いを、たくさんの写真とともに書きました。
毎日のように『活動報告』と称して、これまでのかごしまんまの歴史や想い、今日の1日などブログのように色々更新しています。それもぜひ覗きに来てください。応援、よろしくお願いします!!
今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2023年12月前半号 かごしまんまだより

Dec 28. 2023 かごしまんまだより

【年末年始商品についてお知らせ その2】
宮崎県のシラスが不漁でおせち材料の欠品が多いとアナウンスしましたが、まさかの入荷の連絡がありました!!!
極少数入荷ではございますが、かえりや田作りなど海の幸系の正月食材が入りました。
数量が少ないため、お早めにご注文くださいませ。

無添加オール九州産の即席味噌汁、大好評です。ちょっとお高いのですが、なんとワカメまで九州産!すごくないですか。
体調が悪いとき、なんにも作れないけど塩分が欲しいなあと思うことがあります。
そんなとき用に重宝しますよ。アミノ酸(→化学調味料のこと)不使用なので、舌に変な味も残りません。
即席味噌汁は、常備品として超おすすめです。

無塩せきウインナーや大分県産原木栽培乾燥椎茸も商品化しました。
原木栽培は放射能が気になるところではございますが、そこは各自でご判断ください。すみません。
味は、菌床栽培よりはるかに原木栽培の方が上です。出汁も良い香りで濃厚なものが取れます。
お正月などたまには贅沢したい、というかたにぜひ本物の椎茸の味を楽しんでいただきたいです。
クリスマスシーズンに重宝する、無塩せきウインナーやフランクフルトも新入荷です。これらもアミノ酸不使用です。
楽しんでください!

吉開の蒲鉾さんの紅かまぼこが復活し、数年ぶりに吉開の蒲鉾さんの紅白かまぼこが楽しめます!
1月までの限定で吉開の蒲鉾さんのかまぼこをお届け予定ですが、状況によっては早めに終了いたします。
この機会にぜひ完全無添加・長崎県産エソ100%・大分県産板使用のかまぼこを思いっきり楽しんでください。
お正月のおせちにご使用の場合は、賞味期限の関係上12月29日出荷(30日か31日お届け)をお選びください。

【小豆計画だより】
九州最大級のマルシェ『オーガニックフェスタ鹿児島』に『おおすみ百姓の森』の一員として参加出店してきました。
お客さんがたくさん来て、姫小豆やその粒あんやどら焼きやあんバターベーグルが売れて、とても面白かったです。
最大のミスは、鳥の餌用として販売した粟(あわ)の穂を『栗の穂』と誤って印字したままラベルを貼ってしまったこと。
当日、バックヤードでせっせと油性マジックで点々を書いていたことは秘密です。
そしてそれが1つしか売れなかったこと笑。オーガニックフェスタに来てくださったお客さんの中で『鳥やハムスターを飼っている人』がどのくらいいるかということを考えると、そんなもんでしょう・・・。35個も用意したんですけどねー。
農薬不使用で、安心安全な餌なんですけどねー。冬のバードウオッチング用餌台にも最適です。
脱穀すれば人間の私達も食べられますが、粟は極小な粒なのでと小豆の選別よりももっと大変です。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2023年11月後半号 かごしまんまだより

Dec 28. 2023 かごしまんまだより

【給食を無償化すれば有機農業が広がる】
山田正彦氏が近所の公民館に来て、映画『食の安全を守る人々』上映と講演会をしてくださいました。
集まったのはほんの20名足らず。しかし忘れられない日となりました。
山田正彦氏は『売り渡される食の安全』(角川新書)の著者で、TPPに反対し有機農業を推進してきた方です。
1942年長崎県に生まれ、早稲田大学卒業して司法試験に合格しますが郷土に帰り、牧場を開いて肉牛肥育事業を始めました。その頃にレイチェル・カーソンの『沈黙の春』や有吉佐和子の『複合汚染』を読んで感銘を受け、自身もなるべく安全なものを飼料にしていきましたが、オイルショックの影響で畜産仲間二人が自殺、自身も4億の負債を抱えてしまいました。弁護士でもあったので事務所を開いて負債の返済と債務整理に当たりました。一方で事務所の一部を開放して有機農業の会を設立。その頃に日本の食料自給率は50%を切るようになり、遺伝子組み換え農産物も大量に輸入され、農薬も有機リン酸系やネオニコチノイド系になっていき、「このままでは日本の食料が危機的状況に陥る」と危機感を抱いて政治に挑戦することを決意。いきなり衆議院選挙に挑戦するも3回落選、1993年に4回目にして初めて当選しました。
議員になってからは食の安全議連等を設立し、遺伝子組み換え食品や農薬問題を農水委員会で糾弾し、著書も数多く出しました。衆議院議員を5期務めて2009年の総選挙で民主党政権になったとき、農林水産大臣として農業のために様々な政策を実現していきました。その頃TPP交渉が浮上、閣議で猛反対して大臣を辞め、今日までTPP反対、種子法廃止、
種苗法改定に対する対策や、給食をオーガニックにする運動を続けている81歳です。
・・・・ざっとプロフィールを書きましたが、すごい生き様ですね。
日本で有機農業やオーガニック給食の実現は夢のまた夢だと思っている方は多いと思います。
講演会に参加するまでは私もその一人でした。だって農薬や化学肥料を使っていかないと綺麗な野菜ができないので販路がない。有機野菜は手間がかかるからどうしても普通の野菜より高値になってしまう。ましてやそういうものを、生徒ひとり月4,000円程度の給食費で絶対買えるわけがない。そう絶望視していました。
しかし山田さんはこう仰いました。
「給食を無償化すればいいのです。給食を無償化すると、給食費は自治体負担になります。自治体負担になると慣行栽培の2倍の価格であっても有機野菜が仕入れられるようになります。自治体が率先して有機野菜を買い取り続ければ、有機栽培に挑戦しようとする農家がだんだんと増えていきます。千葉県いすみ市や東京都武蔵野市をはじめ、今や全国30以上の自治体で給食の無償化とオーガニック化が実現しています。欧州や韓国の給食もオーガニックを積極的に取り入れ、有機農業がどんどん増えています。中国もオーガニックにシフトし始めました。しかし、先進国49カ国の中で日本だけがネオニコチノイド系やグリホサートの基準をどんどん緩めているのです。
一昔前までは少なかった多動症などの発達障害やアレルギー体質の子供達が今、急激に増えています。それはネオニコチノイド系やグリホサートの農薬が激増していっているからだといわれています。
ぜひ鹿屋市も給食をオーガニックにしてください。市民の声で必ずできますから。」
給食の無償化は全国の自治体で実現しつつあります。市民がオーガニック給食推進すれば日本の農業が変わりますね。
最後に山田氏とお話しする機会がありました。鹿屋の在来種の小豆の復活生産をしていることをお伝えしたら、山田氏は「頑張ってるね」と嬉しそうに仰ってくれました。めちゃめちゃ嬉しかったです!!!ハイ頑張ります!!
今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江