2025年6月前半号

May 30. 2025 かごしまんまだより

【梅雨入り】
5月16日、気象庁は九州南部の梅雨入りを発表しました。平年より14日も早い梅雨入りです。
奄美地方をもすっ飛ばした早過ぎる梅雨入りにびっくりしました。
さて鹿児島は戦々恐々。
南国の梅雨は、本州のそれとは別物。いっそ『雨季』と改名した方がいいのでは?と思うほどです。
靴箱のブーツやクローゼットのカバンはカビてしまい、長持ちしません。
家の中になぜか極小のアリが大行列していたり、賞味期限前にパンがカビるのは通常運転。
シラス大地なので、崖崩れや地盤崩れによる道路補修もあちこち出てきます。
鹿児島では毎年梅雨時期や8月6日になると、甚大な被害をもたらした1993年の豪雨『8.6水害』を教訓にした催しやニュースが話題になり、人々は当時を思い出して気持ちを引き締めます。
それほど鹿児島の人々にとって梅雨は台風と並んで最も警戒するものなのです。

気温が高くてジメジメした梅雨時期は、カビや虫が大好きな環境。野菜にとっても最も過酷な時期です。
冬野菜であるニンジンや大根は、高温やカビや虫に弱いのでまず育ちません。育っても土壌中の細菌や虫と戦うために肌が汚くなります。綺麗なものは農薬をたくさん使用して菌や虫を殺しています。
春に収穫してあった貯蔵ものもカビにやられ始めて肌が汚くなっています。
春が収穫期であるニンニクも、皮にカビが生え始めます。今の時期は中身には問題ないことがほとんどです。
しかしニンニクの根元にカビが生え始めたら中身も萎れていたり傷んでくるサインです。
美味しいキャベツや葉物野菜たちも戦いの日々。畑にはモンシロチョウが舞い踊りたくさん卵を産みつけては、はらぺこあおむしを大発生させます。
ズッキーニは根本にできる野菜なので、雨にとても弱く溶けてしまいます。
甘いとうもろこしは虫だけでなくタヌキなどの動物にも狙われますし、連続した雨に弱く倒れてしまいます。
乾燥を好むトマト類は、水分を吸い過ぎてしまって割れ始めます。
きゅうりやゴーヤやピーマンなどの露路栽培ものは雨が滴り落ちて水が溜まりやすいところが傷みやすいです。
また雨の日は野菜も濡れているので痛みやすく収穫できないため、市場や店頭に並ぶ品数もグッと減ってしまいます。
梅雨時期は収穫直後から溶けたりカビたりすることも多く、店頭にある野菜や果物もなんだか元気がないです。
鹿児島の人々は、とにかく梅雨時期を耐えてやり過ごします。
しかしそんな憂鬱な梅雨を抜けると今度は灼熱の太陽が待っているのが、南国鹿児島。
今年の夏はどうなることやら。
梅雨時期を無事に乗り越えることと共に異常気象がないことを祈るばかりです・・・。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江