2025年8月後半号

Aug 29. 2025 かごしまんまだより

【お盆に感じたこと】
お盆はゆっくりできましたでしょうか。私は用事があって博多へ出かけ、キャナルシティ博多に立ち寄ってきました。
数年ぶりの博多でしたが、客層がガラリと変わっていて驚きました。
数年前のキャナルシティ博多は日本人が多く、ムーミンのショップやファッションブランドのお店がたくさんありました。ディズニーストアは店員さんが元気に呼び込み活気があり魅力に満ちていました。
しかし今は外国人観光客が多く、ディズニーストアよりもサンリオショップが華やかで賑わっていました。また、アニメオタク系の店舗がワンフロアを占め、違う階にも週刊ジャンプのキャラクター専門の大きなショップもありました。
お土産系の雑貨屋さんやご当地グルメなお店もたくさんありました。
すっかりインバウンド向けの商業施設になってしまったなあという印象でした。
そして洋服のお店は閉店セールが多かったです。
また、鹿児島の天文館で路上販売させて頂く機会がありました。天文館は大きなアーケード繁華街です。
以前はショッピングバッグをたくさん肩にかけた人々が行き交っていましたが、このお盆は行き交う人々の肩にショッピングバッグはなく、ただアーケードの中を通過しているような感じでした。
やはりここでも海外観光客が多くなって、閉店しているお店が増えていました。
日本の経済の冷え込みを肌で感じました。
国は最低賃金をどんどん上げていますが、お店にとって売り上げや利益が下がっている中で賃金を上げるということは、商品の値段を上げるか雇用時間を減らすしかありません。
「物価上昇に負けない賃金上昇を」と政治家はよく言いますが、経済が冷え込んでいるこの状況では賃金上昇させたら価格も上がるので、さらに物価上昇を招き、苦しい無限ループとなるでしょう。
例えばコロナ前。ラーメンの価格は700円とか800円でした。物価高騰と最低賃金上昇で、あっという間にラーメン価格は1000円に。このままではラーメン1杯が1500円や2000円になる日もそう遠くありません。
そうなると、今まで月2,3くらいで行けたラーメン屋に、月イチしか行けなくなる人が増えます。
するとラーメン屋さんは売り上げが激減し、閉店に追い込まれます。
飲食店だけではありません。服や服飾品もあまり買わなくなってきた、という人は多いと思います。

『景気が悪い時には減税が基本』とどの政治経済の教科書にも書いてあります。
減税どころかじわじわ増税し続けて、国の痛みなく最低賃金を上げて事業者だけを苦しめる現況。
選挙前に各党が唱えていた減税や給付金の話は今やすっかり消え去りました。
一体いつまで私たち国民は騙され続け、この苦しい状況を耐え続けねばならないのでしょうか。
帝国データバンクによりますと、2024年の企業の倒産、飲食店の閉店や廃業は過去最高件数に上り、今年も同様の推移を辿っているとのことです。
ラーメンが2000円の贅沢品になる頃には、果たしてどのくらいの飲食店が残っているのでしょうか。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江