【愛おしいカタチ】
青果市場では、野菜ごとにSMLサイズが決められており、色、カタチ、穴やキズ・シミがなくキレイなものが買い取られます。
これは見た目だけの基準でしかなく、農薬状況や土づくりなどの生産者のこだわりは、残念ながら付加価値にはなりません。日本でオーガニックがなかなか普及しない原因でもあります。
規格に当てはまらないものは、安値で叩かれたり買取すらしてもらえなかったりします。これを『規格外』と言います。
スーパーなどのお店では、青果市場から流通したキレイな野菜しか目にすることがありません。
家庭菜園の野菜を見たことがある人は、そのカタチの個性に驚いた経験を持つのではないでしょうか。
しかし実は農家さんの野菜も、畑では個性がいっぱいです。その中から規格に合ったものだけ出荷されていきます。
残った個性派達は『訳アリ〇〇』として販売されたりもしますが、選別にも手間や時間がかかるので、大半が緑肥となったり廃棄処分になったりします。その光景は、とても悲しく心が痛みます。
安全な方法や生産者に負担がかからない方法でつくる野菜ほど『規格外』になり、お金になりにくくなっていきます。
かごしまんまはそういう野菜を、生産者さんに原因や品質などお聞きして相談しながら積極的に取り入れます。
野菜に縛られたような跡がついているのは、自身のツルが絡まってしまったから。
野菜が曲がりくねるのは、何かにあたってその障害物を回避するから。
野菜に瘡蓋のような傷跡があるのは、何かに喰われたのを自己治癒力で治した痕跡だから。
その両方のこともよくあります。何かに喰われて、それを回避したり自己治癒力で治そうとしたりして曲がりくねって瘡蓋をつくります。
そうです、規格外野菜は愛おしいカタチなんです。美味しさも変わりません。
何かと闘った跡の部分はやや硬いことや変色していることもありますが、まるごと美味しく食べられるものを選別してお届けしています。どうぞ安心してお召し上がりください。
また無農薬栽培の野菜は、かなり虫や微生物にやられてしまうことも多いです。
しかしやられた部分をカットすると中身は無事だったりします。
特に土の中で育つ野菜は、修羅場を潜り抜けた兵士です。
とても強い兵士ばかりなので、カットしても大丈夫。なので悪い部分をカットして皆様にお届けするものもあります。
曲がりくねったり、瘡蓋があったり、カットしてある野菜を見たら、愛おしいカタチだなあ、と思っていただければ嬉しいです。そして農家さんのご苦労に想いを馳せていただければ幸いです。
お届け時になんだか変だという状態や、カットして中身がおかしい場合などは、ぜひ写真を撮って弊社にご連絡ください。生産者とスタッフ全員で情報共有して業務改善に努めます。どうぞよろしくお願いします。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。