かごしまんまだより

平成27年1月23日

Jan 29. 2015 かごしまんまだより

【ハムの袋が膨らんだ!事件】
先日の発送日、ハムを手にしたスタッフが気がつきました。「いつもは真空パック状態のハムの袋がなんだか空気が入ってぶかぶかしています」。点検すると全てのハムのパックに空気が入った状態になっていました。まだ賞味期限内です。初めてのことにびっくりしながら製造メーカーに問い合わせたところ、「真空パック時の不良か、もしくは乳酸菌発酵が進んだ状況かの原因が考えられます」とのこと。そして「ちょっと食べてみてください。酸味があるようでしたら乳酸菌発酵によるガス膨張です」と言われて、スタッフ全員で食べてみたところ、わずかな酸味を確認できました。
メーカーに急いで報告し、急遽その日の発送分のハムを製造してもらうことになりました。
同じ賞味期限のハムでもその前の発送日の分はなんともなかったことから、何らかの原因でかごしまんまの冷蔵庫でハムの乳酸菌発酵があったのでしょう。とにかくお客様にお届けしなければならないのでメーカーまで高速道路で往復4時間かけてハムを取りに行きました。
メーカーによりますと、賞味期限内であっても温度上昇など様々な原因で乳酸菌の発酵が進むこともある、とのことでした。また、これを防ぐには亜硝酸ナトリウムなどの添加物を入れた『無塩せき』ではないハムをつくることだそうです。もしくは商品に「必ず加熱してお召し上がりください」と記載するか。
いやいや、ハムは生で皆さん食べたいですよね~。それに無塩せきだから安心して子供達にも食べさせられるのですよね。
添加物を入れる理由、というのは必ず存在します。それをあえて無添加で作る生産者側の苦労や食の安全へのスピリッツに心から敬服します。無添加で作る、というのは常に品質変化へのリスクが伴います。今回のように賞味期限内であっても何らかの原因で全ての商品がダメになってしまうこともあります。メーカーにとっても小売りである弊社にとってもお客様からのクレームや事故は本当につらいです。それでもなお、添加物をなるべく入れない安全な食材を消費者へ提供する姿勢。無農薬や減農薬で頑張る農家さんたちの姿と重なります。
メーカーからの説明を受けた帰り際、頭を下げてお願いしました。
「これに懲りず、これからもずっと無塩せきのハムを作ってください。よろしくお願いします。お客さんみんな御社に感謝していますから、九州産の無塩せきのハムやウインナーに。」
メーカーの人も笑顔で返事をしてくださいました、「はい!また何かあったらご相談してください。これからもよろしくお願いします」。
乳酸菌発酵が進んだハムでも(商品としてはダメですが)加熱すれば食べられる※、とのことでしたので、その日はスタッフ全員でぶかぶかのハムを持ち帰り、ハム祭りをしました。
※ 乳酸菌は100℃で加熱すると数秒で死滅し、また低温・冷凍状況下では冬眠状態に入るそうです。
そしてその日からかごしまんまのハム・ウインナー・ベーコン置き場は、冷蔵庫の中でもより一層低い温度が安定する吹き出し口付近になりました。
保存料や膨張剤、発色剤を添加すればコストを大幅に下げられてしかも賞味期限が長い加工肉が製造できます。砂糖ではなく人工甘味料にすればほんの数滴で安定した糖度の安価な九州産醤油やつゆや漬物ができます。
でもそれらは本当の意味の安全ではないと思いますし、私達の舌の味覚を狂わせます。
かといって完全な無添加・無農薬の食材や野菜は日常使いの価格ではなくなって続けられなくなってしまう・・・・この難しいバランスをうまくとっていけるような食材を供給していけるように、これからも生産者と協力して頑張っていきます。

Edit by 山下 理江

平成27年1月20日

Jan 19. 2015 かごしまんまだより

【ツイッターやお客様の声は生産者さんも嬉しく読んでいます】
「かごしまんまのケーキセットでケーキ作りました」「かごしまんまの葉っぱ付ニンジンでふりかけつくりました~」「まんまバーガーでこんなハンバーガーつくりました~」というツイートは、生産者さんもとってもとっても嬉しいのでよく読んでいます。
関東から一家で移住してきてぐるめ畑さんで働いているFさんは葉っぱ付ニンジンのあまりの大好評っぷりに「これからもニンジンは葉っぱ付にしてあげたい!」といきいきとして仕事していました。しかし元旦に降りた霜で多くのニンジンの葉っぱが傷んでしまったので、今回は泣く泣く葉っぱをカットしてのご提供です。
パンドォルのヒデさんの奥さんは、食パンやケーキについてのお客様のツイートを必ず読んでRTしています。
生うどんつちやさんも「つゆがなくても麺だけでこんなに喜んでいただけるなんて」と嬉しそう。平岡農園さんに東京からお嫁に来たえっちゃんも、パクチーがおもいのほか好評で幸せそうです。
生産者さんは普段はお客さんからの反響に触れる機会があまりありません。ですから皆様からのツイートやお客様の声、メッセージはとってもとっても嬉しく読んで、そして仕事へのエネルギー源になっています。特にツイートはみなさんよく読んでいます。ありがとうございます。
仕事への一番のモチベーションはお金ももちろんですが、一番は『その仕事によってそれが誰かの役に立ち、誰かが喜んでくれること』だと思うのです。
どうぞこれからも生産者さんに「こんなふうにつくったよ~」「おいしかったよ♪」を伝えてくださいますようお願い申し上げます。

【顔が見える近所のお店】
今はあらゆるところに大型スーパーマーケットがあって何でも買える時代です。
私は一昔前の、八百屋さん・魚屋さん・肉屋さん・豆腐屋さん・米屋さん・パン屋さん・駄菓子屋さん・乾物屋さん・酒屋さん・花屋さん・・・という個人商店が元気な街が大好きです。子供の頃、母に頼まれて一人でお使いに行くと、八百屋のおじちゃんが「おう、りえちゃん。今日は何が欲しいの?メモを見せてごらん」と声かけてくれて一緒に野菜を選んでくれました。そして会計の時に「りえちゃんお使いに来て偉いからこれオマケね!」と人参を1本くれたりしました。お店の人がお客様の顔をひとりひとり覚えていて、それだけでなくそれぞれの状況や家族構成などもわかってくれるような関係のお店もあったりして、買い物はコミュニケーションの場でもありました。魚屋さんでも、母が「煮付けに勧めてくれた魚、すっごくおいしかったわ。ありがとう」と言うと魚屋さんも「でしょう!俺が言うんだから間違えねぇよ」とゴム製の長いエプロンをひるがえしながら嬉しそうに答えたりしていました。その土地に根を下ろして、顔と顔が見える商売をしているからこそお金と商品の交換だけではないコミュニケーションがありました。
もう日本はそんなコミュニケーションを大事にするような個人商店が元気な時代ではなくなってしまいました。
大型スーパーが台頭し、そして『オマケ』は『ポイント』に変わっていき、『声をかけてくれる近所のお店のおじちゃん』は姿を消して、無言の『商品陳列係』や『レジ打ち係』になりました。
かごしまんまはインターネット通販なので、『顔が見える近所のお店』からは対極の位置にある販売形態なのですが、『いつも声をかけてくれたりオマケをくれりする近所のお店のおばちゃん』でありたいと願っています。

Edit by 山下 理江

平成27年1月14日

Jan 13. 2015 かごしまんまだより

新年からのご利用に心から感謝いたします。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

【山下家の正月】
りえし「やったー、おせちだ♪煮しめだ♪・・・あれ・・・この昆布巻・・・かんぴょう・・・?」
おババ「かんぴょうなわけないよ!かんぴょうだと理江に怒られるから割り干し大根で巻いたんだよ(怒)。かんぴょうは絶対栃木とか中国だからダメだって理江が言ったんだよ」
りえし「ああ(今回は、)覚えていてくれたんだ、ありがとう。(恐る恐る)・・・で。昆布は・・・?」
おババ「理江がくれた長崎産だよ(怒)!北海道産と違って薄いからふやかすのに苦労したわ、まったく。中身も(うるさく言われるから)魚じゃなくて鶏肉にしてんだよ」
りえし「うおおおお~!ありがとう!!」

おババ(母)は放射NOではありません。関東の親戚や知人から届く深谷ねぎや梨をモリモリ一人で食べます。ただ、娘(私・理江)のためにOKなフードとNGなフードを覚えています。NGな原料のフードはつくっても私が食べないし私が子供にも食べさせないからです。必然的に放射ノウハウを蓄積していきました。
そうしておババと3年間住んで、やっとこのお正月のおせちで安心できました。
皆様からすればこんな羨ましい理解力(?)のおババともまあ色々ありまして、決して仲が悪いわけではないのですが、台所は他人に任せられないおババの気性等まあ色々ありまして・・・・(以下、自主的に省略)。子供達をもっとのびのび育てたくて歩いていける距離のところに私と子供2人で独立して住むことにしました。この年末年始休みはただただ引っ越しとその片付けに追われました。
先日スーパーを覗いてみると、熊本産と福岡産の七草粥用の「七草セット」が売られていました。「千葉にいた頃は生活クラブで買っていたなあ」と懐かしく思いだしながら購入しました。
さっそく新居で子供達と一緒に台所に立ち、一緒に七草を水洗いし、一緒に包丁で刻み、一緒におかゆを作りました。千葉にいた頃、当たり前にそうしていた日々のように。普段はしぶしぶ野菜を食べるような子供達がなんとあっという間にペロリと七草粥を茶碗1杯たいらげました。とってもとっても幸せなひとときでした。311があって、そして父が膵臓癌になって、鹿児島のおババの家に住み込んでからずっと子供にも私にも居場所がないような感覚の日々でした。母子で独立してよかったなあ、と心から思いました。

同時に決意したことが1つあります。それは、この七草粥をつくる幸せを来年は全国のかごしまんまのお客様にもお届けしたい!1年がかりで頑張ってやってみよう、ということです。
野草はすぐ萎れてしまうので7日の夜までに全国にお届けするにはギリギリ5日の朝に生産者からかごしまんまに届けてもらって、5日の午前中にすぐに全て発送しなければなりません。かごしまんまでは5日はまだ正月休みです。私とおババと子供達とで発送作業できるように包装も簡素化して、なるべく安く提供できるようにヤマト運輸さんと送料の交渉をして、冬だから通常便で・・・・色々構想(妄想?)が膨らみます。
来年の1月7日の虹に向けて、頑張っていこうと思います。
よーし、今年もやったるでー!なんて意気込むりえしでありました。
神様からの御用と思って、今年も日本の食を守るべくスタッフ一同、真摯に誠実にやってまいります。

Edit by 山下 理江

平成26年12月26日・27日

Dec 22. 2014 かごしまんまだより

【今年もありがとうございました】
今年も、かごしまんまのケーキ材料でつくったケーキの写真をツイッターやメールで頂きはじめました。
忙しい年末の仕事の中で、お客様からのケーキ写真を見るのが私達の毎年の楽しみとなっております。
ケーキや生クリームの数だけ、それぞれの屋根の下でのドラマと愛が溢れています。
特に2011年3月11日以降はガラリと変わってしまいました。
この311がなければかごしまんまもありませんでしたし、かごしまんまにケーキやおせちの材料をご注文されるということもなかったことでしょう。1Lの生クリームを買うなんてこともなかったことでしょう。
そしてみなさん、今年も色々おつらいことがあったことでしょう。
給食のコピー弁当を毎日作ったり、こどものおやつに悩んだり、買い物でなんにも買えなかったり、親御さんやご主人や大きいお子さんと考えがぶつかったり、ご近所さんや友人と疎遠になったり、移住を悩み続けたり、移住したり、休みには保養をされたり、数々の理不尽な国の法案や政策や選挙への絶望・・・。
そんなことに思いを馳せながらみなさまからの数々のメールやご注文時のメッセージを見ると涙が出てきます。
この大きな日本の流れの中で、悩み迷いながら必死で自分にできることをやり続けてきた、そんな1年だったのではないでしょうか。おひとりおひとりのお言葉を読みながらいつも思います。
このみなさまがつながることができればどんなにか心強いだろうになあ、と心から思います。つながって悩みを共感したりそれぞれの工夫やアイデアを出し合ったりできるような会員制の掲示板などSNSを作りたいな・・・とも考えますが、放射能などの考え方やそれぞれの状況や立場は本当に千差万別で、顔が見えないネットの中での交流やその運営は本当に難しく、構想してはいるもののまだ実現できずにいます。今のところは、ご注文時のメッセージやメール、納品書へのメッセージ、そしてツイッターでのみなさまからのつぶやきという緩やかなコミュニケーションでこのままつながっていけたらいいのかな・・・。とも思ってみたりもします。

かごしまんまからの段ボールを開けた時、野菜や食材だけでなくなにかちょっとでもホッとできるような、目に見えない【心】も一緒にお届けできればいいな、ちょっとでも安心して安らいでくれたらいいな・・・と願い続けた日々でした。
そしてかごしまんまの私たちも、お客様からの数々のメッセージに励まされ癒されて今年も頑張れました。
通販という、顔が見えないやりとりでのお店で、しかも鹿児島の隅っこの田舎の会社です。でも私達は顔が見える近所のお店よりもずっとずっとみなさまの心をお近くに感じることができます。なんていう素晴らしいお仕事を神様から賜ったのでしょう。神様からの御用と思ってこれからもスタッフ一同、真摯に誠実にやってまいります。
心から、心からありがとうございます。
そしてよいお年を・・・。

Edit by 山下 理江

平成26年12月19日(金)20日(土)

Dec 18. 2014 かごしまんまだより

【この時期の鹿児島野菜セット】
この冬は鹿児島もとても冷え込み、先日は霜が降りました。この霜により露地で無農薬栽培している新馬場さんのほうれん草が半分ほどやられてしまいました。急遽ぐるめ畑さんに頼んで水菜を用意してもらい、今回の野菜セットはほうれん草の代わりに水菜が入ったセットになっております。平岡農園さんのきぬさやもこの霜にやられてしまい、今回の収穫量が減ったので野菜セットに入る量もいつもより少な目です。すみません。
自然相手のことなのでこういうことはよくありますが、アクシデントによって再度配分や量を考えたり急に他の野菜を大量に用意するのは、毎回スリリングで心臓に悪いです。
寒くなって虫や病原菌の活動も低下する時期なので、農薬をあまり使用しなくても栽培が容易にできるものが多くなります。嬉しいですね。今回の野菜セットはレンコン以外は全て減農薬か無農薬栽培マークがついています。
レンコンはその名の通りスイレン科の多年生草木の根っこで、粘土質の水田や沼で栽培するため鹿児島では栽培できず市場で仕入れるため、農薬の頻度を農家さんに聞くことができず減農薬マークを付けることができません。本当は顔の見える農家さんから直接買いたいのですが、レンコンを無農薬・減農薬の農家さんから直接買い付けるとなりますと、産地の佐賀県から鹿児島までの送料がかかるためレンコンがとても高価なものになってしまい、野菜セットにお入れすることができません。旬の九州野菜を、なるべく安全になるべく安価になるべく長続きして買えるように総合的に考えてレンコンのように一部の野菜は市場で仕入れています。(おせち用手作り煮しめセットの蓮根は、せっかくの家族がそろうお正月なのでこだわって有機栽培にしています。)
今回のかぼちゃは無農薬栽培でかつ糖度が高くて甘いかぼちゃです。あまりに甘くて美味しいので生産者の井之上養豚さんは、このカボチャでアイスクリームを製造販売しているほどです。
【12月の鹿児島イチゴ】
今回のケーキセットにはとてもいいイチゴを2パックづつお入れすることができました。1軒の農家さんでは収穫量が足らず、2軒の農家さんに収穫してもらいました。鹿児島のイチゴの旬は1月からで、12月は収穫量が少ない上にクリスマス商戦で需要が高くて、非常にイチゴの価格が高いのです。さらにかごしまんまでは果物屋さんとは違い、イチゴ専用の包装材緩衝材をご用意したりイチゴ包装だけに長く時間をかけたりすることができないので、輸送時の衝撃による傷みを完全に防ぐことができません。12月にイチゴ販売して欲しい、というリクエストをよく頂きますが、せっかく高値のイチゴを買ってもちょっと傷んでいた。そんながっかりな思いはなるべく避けたいので、高値な時期は無理せず、安くて手軽に食べられる1月に入ってから商品UPするようにしています。すみませんがもう少し楽しみに待っていてくださいね。

【再掲・12月19日26日と1月9日は発送量が多い為、作業が終わらない場合は次の日に発送させて頂きます】
スタッフ全員、全力で作業いたしますので、誠に申し訳ございませんがどうぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、年末年始の配送量増加や交通量増加の為、配送に遅れが生じる可能性があります。商品の到着を心待ちにしている中、大変申し訳ございませんがこちらもよろしくお願い申し上げます。

【再掲・1月9日発送の締切は12月26日午後1時です】
年末年始は多くの生産者が休暇に入る為、生産者への発注を年内にしなければなりません。
つきましては1月9日発送の締切を12月26日午後1時とさせていただきます。
どうぞご理解ご協力よろしくお願い申しげます。

Edit by 山下 理江

平成26年12月12日(金)

Dec 11. 2014 かごしまんまだより

【減農薬野菜を販売するむずかしさ】
平岡農園さんがパクチーを今年から栽培し始めて、いよいよ収穫期に入ったとの連絡が入りました。農薬を使用していないパクチー。アブラムシが発生する度にテントウムシをせっせと捕まえてきてパクチーの葉に放ち、アブラムシを食べさせ退治するそうです。かごしまんまでホームページにも商品UPしました。しかしパクチーはタイ料理などの香味野菜として使用されるマニアックな野菜なので買う人も限られます。セロリなどと同じように大好きな人にはたまらないものですが、なかなか売れる場所を見つけるのが難しい。スーパーや産直コーナーですと使いやすくて安価なものから売れていくので残ってしまいがちです。平岡農園さんも悩んでいました。
それではオーガニックレストランや自然食材店や都会の高級スーパーへ出せばいい、という考えが出てきます。しかし配送先それぞれに配送費用がかかってきます。葉物野菜は鮮度を保つためクール便で送るので段ボール代込みで1箱約1000円かかるわけです。1箱20束入れたとして1束あたり50円の配送費がかかってきます。
配送費はそのまま野菜の価格に反映されます。野菜1束あたり50円の配送費というのがどんなに大きいか通常の野菜の価格からご想像いただけると思います。
また、パクチーは小さい野菜ですから1箱20束入りますが、例えばキャベツや白菜ですと1箱6玉か8玉しか入りませんから1玉あたり120円以上もの配送費がかかってきます。仮に原価100円のキャベツだったとしても配送費を含めた原価にすると220円になってしまうわけで、これに適正な利益を載せるとキャベツ1玉300円以上になってしまうのです。ゆえに、先日の阿蘇の噴火の降灰被害で買い手がつかない野菜を何とかしてあげたいなと思いつつも、鹿児島から熊本までの配送費と鮮度が壁となり何もできないままでいます。
このように、九州の減農薬野菜を関東で売るのは意外と難しいのであります。
もしこの配送費を低く抑えようとするなら、専用の直送トラックやコンテナにめいっぱい大量に野菜を詰め込んで市場に運搬して卸してスーパーなどに出していくわけですが、減農薬や無農薬野菜は手がかかるので大量生産できませんし大規模な農家でないとそういう方法はなかなか取れません。減農薬野菜の小口配送はやはり宅配便を利用するのが主流です。安心な減農薬野菜が高いのはこういうのも一因です。
逆に地元の産直所の野菜が安くて新鮮なのは、農家さんが朝採ったものを自分の軽トラで運搬できる場所に販売場所があるので配送費や流通費を野菜価格に上乗せしないですむからです。
ドラえもんのどこでもドアがあれば、無農薬のおいしいパクチーを新鮮な状態で安く欲しいところに全国どこでも届けることができるのになあ、といつも思います。と同時に、産直所の野菜を見つめるたびに「できればやはり移住を・・・」と願わずにいられません。

【再掲・12月19日26日と1月9日は発送量が多い為、作業が終わらない場合は次の日に発送させて頂きます】
スタッフ全員、全力で作業いたしますので、誠に申し訳ございませんがどうぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、年末年始の配送量増加や交通量増加の為、配送に遅れが生じる可能性があります。商品の到着を心待ちにしている中、大変申し訳ございませんがこちらもよろしくお願い申し上げます。

【再掲・1月9日発送の締切は12月26日午後1時です】
年末年始は多くの生産者が休暇に入る為、生産者への発注を年内にしなければなりません。
つきましては1月9日発送の締切を12月26日午後1時とさせていただきます。
どうぞご理解ご協力よろしくお願い申しげます。

Edit by 山下 理江

平成26年12月5日(金)

Dec 4. 2014 かごしまんまだより

あっ!!!という間に今年も年末に入ってしまいましたね。今年もかまぼこや伊達巻や甘納豆や黒豆などのおせち素材で納得できるものが見つからずご提供できなくて申し訳なく思います。
【佐賀県産特別栽培米の丸餅】
通年販売の予定です。これは見つけた時は本当に嬉しかったです。これで手軽に1年中お餅が食べられますね。
このメーカーさんは角餅も作っていますが、九州産のもち米では丸餅しか製造していません。なぜかといいますと西日本、特に九州ではお餅を角餅にする文化はなくてみんな丸餅だからです。
千葉出身の私は角餅に慣れ親しんでいたので、「丸餅ではなく四角い角餅も作ってくださいよ」と一昨年前に別のお餅の生産者に頼んでみたことがありました。その生産者は「いいよ♪」と二つ返事でOKしてくださいました。ところが後日生産者が作ってきてくれたのは、なんと手のひらの上で四角に成形して作ったとみられる、四角の形をしたお餅でした。つまり、丸餅をつくる要領で四角い餅を作ってくれたのでした。その生産者は、平らな台の上でめん棒で平らにのして四角く切り分ける、という角餅の作り方を全く知らなかったのでした。
子供が粘土で丁寧に四角いチョコレートを作ってくれたような、そんな感じのいびつな角餅を見てちょっと笑ってしまいながら、お餅一つにしても場所によって文化が違うんだなあ、と妙に感心させられる出来事でした。

【バター不足について思うこと】
現在、全国的にバターが不足しています。
酪農農家の仕事は、牛という生き物と向き合っているので重労働で盆暮れ正月の休みが一切ありません。敷き藁も餌も糞もそれぞれ大量で非常に重く、どの作業も足腰に負担がかかります。それなのに牛乳という商品はスーパーでは価格競争の目玉商品であるので、高値で買い取ってもらうことはまずありません。追い打ちをかけるように昨今の飼料高騰や燃料代高騰が農家の肩に重くのしかかります。重労働で利益がない職業は若手の担い手がありません。どんどん高齢化しどんどん廃業していっているのが現実です。また、東京電力の福島原発事故による放射能汚染の影響で廃業に追い込まれた農家もたくさんいます。
メーカーも、賞味期限が短くて需要の高い牛乳を商品化してから生クリームやバターを製造するので、生乳の供給量が少なくなれば、まずバター生産量が激減していくのは必然です。
こんな状況では、牛の餌の質を農家に問うことはとてもできません。少しでも安い輸入飼料を購入して生き残らねばならない状況の農家さんに、「遺伝子組み換えでない飼料を使ってもらえませんか」なんてお願いすることは、「じゃあその分あんたがたは生乳を高く買ってくれるのかい」ということになります。
このままだと日本から酪農は消えていき、牛乳も全て輸入に頼らなくてはならない時代がやってくるでしょう。

【12月19日26日と1月9日は発送量が多い為、作業が終わらない場合は次の日に発送させて頂きます】
スタッフ全員、全力で作業いたしますので、誠に申し訳ございませんがどうぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、年末年始の配送量増加や交通量増加の為、配送に遅れが生じる可能性があります。商品の到着を心待ちにしている中、大変申し訳ございませんがこちらもよろしくお願い申し上げます。

【1月9日発送の締切は12月26日午後1時です】
年末年始は多くの生産者が休暇に入る為、生産者への発注を年内にしなければなりません。
つきましては1月9日発送の締切を12月26日午後1時とさせていただきます。
どうぞご理解ご協力よろしくお願い申しげます。

Edit by 山下 理江

平成26年11月28日(金)

Nov 27. 2014 かごしまんまだより

【野菜セットの牛乳が種子島3.6牛乳になります】
本日発送分から野菜セットの牛乳を種子島3.6牛乳に変更しています。種子島の生乳だけを使った牛乳です。普通のデーリィ牛乳よりももっと南の美味しい牛乳を飲んでいただきたく変更いたします。普通のデーリィ牛乳も一般的な紙パック牛乳よりもかなり美味しいな、と感じますが、種子島牛乳はさらに甘みとコクがあるような味わいです。種子島牛乳は、鹿児島や宮崎のスーパーでもなかなか市販されていないプレミアムな牛乳です。どうぞ楽しんで飲んでください。

【バターが供給不足です】
バターが全国的に供給不足です。かごしまんまでも450gタイプのものが供給量不足で数量制限があり、品切れの場合が多い状況です。幸い250gタイプは数量制限なく安定して供給できる状況です。年末年始に向けてバターはさらに需要が増えます。バターは賞味期限も長く冷凍保存もできますので、クリスマスなどに使用される方はお早めにお求めください。

【生しいたけは、年末年始の時期だけ価格が上がります】
生しいたけは、年末年始の時期に需要がピークになりますので価格が高くなります。生産者はこの時期の収入によって夏の冷房費等の年間の赤字を補てんします。どうぞご理解ください。

【12月19日26日と1月9日は発送量が多い為、作業が終わらない場合は次の日に発送させて頂きます】
去年もスタッフ全員で朝早くから夜8時まで作業しましたが、終わりませんでした。発送量が多くその日のうちに発送できない分は次の日に発送させていただきます。かごしまんまの商品詰め込み作業は、心を込めて丁寧にし、かつ複雑で責任ある作業ばかりなので、その日だけのバイト人員を簡単に雇うことがなかなかできません。
スタッフ全員、全力で作業いたしますので、誠に申し訳ございませんがどうぞご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
また、年末年始の配送量増加や交通量増加の為、配送に遅れが生じる可能性があります。商品の到着を心待ちにしている中、大変申し訳ございませんがこちらもよろしくお願い申し上げます。

今回はお知らせが多いかごしまんまだよりになりました。
なんだかあっという間に今年も年末年始のシーズン突入ですね。年末年始は出費やお付き合いも多く、悩ましい時期でもありますね。今年もおせち探しに長崎・熊本や宮崎や鹿児島を走り回りましたが、なかなか商品化できそうなOKなフードは見つからなかったです。311以降、安心して美味しく食べられる食材が本当に減ってしまいました。でも311のおかげで、今まで買っていたもののほとんどが手作りできるということも、そして手作りは実はとっても簡単で楽しくて美味しい、ということも知りました。卵と菜種油と酢でマヨネーズが作れたり、あおさから『ごはんですよ!』のような海苔の佃煮が作れたり、ゆずから柚子味噌が手軽に作れたりできるんです。ナンプラーのかくし味で肉野菜炒めや肉じゃががメチャクチャ美味しくなるんです。311のおかげで、何が本当においしいものか、何が本当に幸せなのか、発見できたことも多いのではないでしょうか。
今年もあと1ヶ月。同じ空の下、共にがんばって楽しんで明るくいきましょう。

Edit by 山下 理江

平成26年11月21日(金)

Nov 13. 2014 かごしまんまだより

【商品化までの道】
今回は、一つの商品がかごしまんまのHPに掲載されるまでの道程をご紹介します。
まず、鹿児島や宮崎、熊本の道の駅や直売所、こだわりのお店、スーパーなどで「おっ♪」と思う商品を手に取り、原材料と製造地を見ます。その時のポイントは「原材料がシンプルで添加物やマーガリンなどがなるべく入っていない」ことと「九州産であるか」ということです。
次に、その商品を購入して製造元に原材料の産地を問い合わせます。販売元しか表記されてない商品の場合、必ず製造工場の所在地まで問い合わせます。原材料が全て九州産であっても製造地が九州でない場合もあるからです。
次に、試食してみて「美味しくて買い続けられる価格帯の商品である」と判断した場合にその会社へ電話して担当の方とお話しします。取引させて頂けるのかどうかや、かごしまんまのコンセプトをお話しし、商品規格書を依頼します。商品規格書というのは、その商品のコンセプトや原材料や産地、製造工程や様々な検査結果等が一番詳しく書かれている書類です(一般には公開されません)。原料については二次原料まで詳細に書かれています。二次原料というのは、例えば、一般的に商品の原材料欄には「砂糖・醤油・みりん」と記載されるだけで、醤油やみりんの原料である大豆や塩や米の事が消費者には見えません。この原材料欄に記載された醤油やみりんの、そのまた原材料の大豆や塩や米の事を「二次原料」といいます。どうせならここまで調べて商品ページに載せたいのです。
二次原料まで調べると大概その二次原料が遺伝子組み換え不分別(つまり遺伝子組換えである、ということ)であったり、極微量の添加物が入っていたりします。特に植物油や醤油の二次原料は遺伝子組み換え有無の表示が義務付けられていません。国のいいわけは「油や醤油になれば遺伝子組換え遺伝子が混入する恐れがないから」だそうです。二次原料まで調べるとたいていの商品は完璧な添加物フリーや遺伝子組み換えフリーや農薬フリーではなくなります。もしくはこれらを完璧にフリーにすると普段使いできない高額な商品になってしまいます。
一般的な所得の人がこの商品を買い続けても家計がなんとかやりくりできて、生産者にもリスクや負担掛けずに、かごしまんまスタッフも地域相応の給料を得て生きていけて、会社も存続できる・・・そういう総合的な検討をして、かごしまんまの商品は商品化されていきます。ですから完璧な商品ではないけれど「なるべく安くてなるべく添加物や農薬や遺伝子組み換えを避け、なるべく九州産」というこだわりに一番合うものが商品化されます。
かごしまんまの商品ページの原材料欄を見れば、日本の食べ物の実情が見えてきます。
消費者の皆様にはそれぞれ食材へのこだわりや基準があると思います。かごしまんまができることは、消費者が商品の詳しい情報を見て自分で納得して選択できるようにすることです。
311後の日本を生きていく中で、普通の人が長期的に続けられる安全な日常食材をスーパーやお店で探すのは困難です。それをこれからも提案していきます。小さな会社ができる「届けて応援」は、単価や送料が高かったり賞味期限が短かったりと制約が多くて本当に申し訳なく思います。かごしまんまができることをできる範囲でずっと続けられるように、せいいっぱいやっていきますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

野菜は形や大きさがバラバラで虫の穴もあってなんだか綺麗ではない。食材も一般の商品よりも不格好なものばかり。しかしここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。かごしまんまの段ボールを開けるとホッとする。
それをこれからもずっと変わらず大切にして提供し続けていきます。

Edit by 山下 理江

平成26年11月14日(金)

Nov 13. 2014 かごしまんまだより

【新馬場さんの野性的な野菜がなぜか美味しい】
大好評の新馬場さん(推定70歳・女性)の野菜が今回は3種類も入りました。チンゲン菜と大根と小松菜です。
新馬場さんはかごしまんまだけに卸す野菜を無農薬栽培しています。そのため、毎日出荷する市場野菜と違い、週に2回しか収穫しないので野菜がグングンあっという間に大きくなってしまいます。無農薬の露地栽培なので虫や土壌細菌も元気に野菜を食べたり攻撃したりします。でも虫や細菌に攻撃されでも、怪我を治すように野菜も頑張って自分でキズを治します。よって虫の穴があっても葉っぱは元気ですし、大根の肌には黒や茶色の「かさぶた」があります。この虫の穴や大根の黒い斑点が一般的には消費者から嫌われるため、多くの農家は防虫剤をかけて虫を殺し、殺菌剤を土壌に注入して細菌を殺します。
しかし農薬は虫や細菌だけを殺すのではありません。農薬の歴史をたどると人間の戦争に使われた化学兵器だらけです。例えば有名なモンサント社のラウンドアップという除草剤(日本でも販売されています)はベトナム戦争で枯葉剤として使われていたものを農業用に商品化したものです。ベトナムではたくさん奇形の赤ちゃんが生まれました。現在でも世界中の農業従事者やその周辺の人たちが健康被害を訴えています。兵器と違って薄めて使用しているとはいえ、農薬は人間にとっても猛毒なのです。
化学肥料や農薬を与えられない露地野菜は自己防衛のために強く固くしゃんとしています。そして、大きさも形もまちまちで個性豊かに育ちます。虫や菌にあちこち食われたりして見た目も悪いですが、味も力強いです。
今回のチンゲン菜、びっくりするほど大きく育っていますが、実際に食べてみるとメチャクチャおいしいのです。
一般的に野菜は、花を咲かせようとする頃から葉も茎も固くなり、おいしくなくなるものです。ですから野菜が花のつぼみを作り始めるとその野菜は収穫されません。これを農家の専門用語で「とうが立つ」といいます。
収穫期の後半になると、農家の方から「とうが立ち始めたから終わりだよ」とか言われ始めます。そうすると、かごしまんまはその野菜の商品ページを[売り切れ」にします。
ですから野菜のおいしさに、実は大きさは関係ないのです(でもまあ、小さいうちのほうが柔らかくて食べやすい、ということはありますね)。
つまり、新馬場さんのチンゲン菜や小松菜は大きくてもとうが立っていないのでおいしいのです。かごしまんまスタッフも野菜をチェックするときにはこの「とうが立っていないかどうか」もポイントにしています。
一般的にスーパーで野菜を見て選んで買う時に私達は、どうしても見た目が良く、葉には虫の穴などなくて、大根の肌は真っ白くてきれいなのを選んでしまいます。おそらく新馬場さんの野菜はスーパーでは売れませんね。
スーパーで売れるような野菜にするには、新馬場さんの野菜とは逆のものをつくればいいのです。見た目がきれいで大きさも均一で泥も虫もついていない野菜が売れることでしょう。
でもそういう野菜を若者不足の農家が効率よく安価に生産するには、薬剤が塗布されたF1の種子を購入して農薬や化学肥料をたくさんかけて栽培するしかありません。そうして並んでいるスーパーの安くてきれいな野菜と新馬場さんの野菜、どちらが本当に身体の喜ぶものでしょうか。
チームかごしまんまの皆様は、どうぞ新馬場さんの野菜を安心して思いっきり召し上がってください。

その他の商品も安全性とおいしさにこだわりぬいたものばかりです。
一般の商品よりも不格好なものばかり。しかし全て添加物嫌いの私と避難ママみきちゃんが厳しい目と舌で選んだものばかりです。ここなら安心して買い物ができる。スーパーに並ぶ食品よりもちょっと高くなるかもしれない、でもこれが本当の食品の味。そんなものをこれからもずっと変わらず提供し続けていきたいと思います。

Edit by 山下 理江