かごしまんまだより

2021年8月前半版

Aug 2. 2021 かごしまんまだより

【高齢化】
今年も山下ぶどう園さんが開園しました。7月25日~お盆くらいまで。このほんのわずかな期間のために、山下さんは1年間大切にぶどうを育てます。巨峰以外のぶどうも何種類かあり、頭上のぶどう棚から数えきれないほどたくさんの色々なぶどうがたわわに垂れ下がっていて、圧巻。まさにぶどう王国です。
「お久しぶりです!今年もお元気そうですね~!」と声をかけると、山下さんは「もう年だからいつまでやれるかわからんよ」と少し寂しそうな笑顔でした。
山下ぶどう園さんも、秋に始まる多田リンゴ園さんもご夫婦で経営されており、共に70歳~80歳というご高齢。若手従業員さんもいません。いつ廃業されてもおかしくない状況です。
実は今、このような状況の生産者さんが日本には大勢います。野菜に比べ、果物の多くは木になるものなので栽培にもお金になるまでにも時間がかかるもの。そして旬が決まっており、収穫期が短め。肉体労働が多く、機械や資材は高額です。苦労して栽培しても台風や大雨などでだいなしになることもあります。機械類や資材の支払いだけが残ってしまいます。なのでもともと生産者数が少数なうえ後継者がいないことが多いです。
近年、果物の価格は上昇傾向にあります。もちろん資材や燃料や配送費などが高騰したことも原因の一つですが、主原因は先に述べたような生産者の高齢化と後継者不足によって廃業が多くなったことによる、供給量の激減なのではないだろうかと推測しています。
このままでは10年後20年後は国産フルーツがさらに貴重な存在になっていき、普通の人には手が届きそうもない価格の高級品になっていることでしょう。
私たちにできることは、買い支えることももちろん大事ですが、こういう問題に声を上げてもっと農業が持続しやすい仕組みになるように政治を動かすことも大切だと思います。

【小豆プロジェクト】
あちこちに相談しまくっていたら、ある日電話がかかってきました。
「自家消費用程度だが、ここ鹿屋で代々ずっと小豆を作っている方がいる。その方が小豆プロジェクトのために小豆を作ってもいいよと言ってくれている」
さっそく連絡を取りました。
りえし「ありがとうございます!お願いします。最高品種の丹波大納言の種をこちらで用意します」
生産者「それじゃ、嫌だ。つくらない」
りえし「へ?」
生産者「うちの小豆のほうが、大納言よりはるかにおいしいもん。うちの種でだったら作ってもいい」
りえし「(むむむ・・・予想外の展開だ。丹波大納言でそろえたかったが、小豆は各地に在来種がある品種。もしかしたら実際に丹波大納言よりも美味しいかもしれない。なによりこの人は鹿屋の貴重な小豆生産者。ここで破談になったらもったいない。ええい、ここはこの人の主張を受け入れて賭けてみよう!)
・・・わかりました、それでは今までの小豆でお願いします!」

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年7月後半版

Jul 15. 2021 かごしまんまだより

【梅雨明け】
鹿児島は梅雨明けし、とたんに『ぐいーんっ』と音が聞こえるような勢いで気温がぐんぐん上昇し続けてます。
あっちいです。
ミョウガとオクラとキュウリと青シソと水菜のサラダを朝食につくって食べたら、旬スイッチがシャキーンッと入り、一日頑張れました。
その時期の自然の恵みと身体が欲する栄養がシンクロした時に、旬スイッチが身体に入ります。
旬スイッチを身体が感じると、まるで温泉に入った瞬間のように『お”~っ』っと声が出てしまうほど気持ちいいときがありますね。自然のサイクルって本当にすごいです。
この時期は、オクラ、青シソ、ミョウガ、トマト、ゴーヤあたりを食べたときに旬スイッチを感じられます。
これらの野菜が苦手な方も、夏バテの時はほんのひとくちでもいいのでぜひ食べてみて下さい。
旬の野菜はその季節に身体が欲している成分が入っているので、体調回復の手助けになります。
おババ(母)は、千葉から移住してきた当時はゴーヤが苦手でしたが、今では夏はすっかりゴーヤの虜。ゴーヤをミキサーにかけて、100%ゴーヤジュースにしてごきゅごきゅ飲んで『お”~っ!』と声を出してます。
・・・私はまだそこまでゴーヤ道を極められてませんw。

【小豆植付けスタート】
前号でお知らせしました『かごしまんま小豆プロジェクト』(仮称)。
ほぼ北海道産が独占している小豆市場。鹿児島産小豆のあんこが食べたい!という想いで動き出したプロジェクトです。
既に5人の生産者が決まり、約2反分くらい作付けすることになりました。7月9日におババは種まきを終了。他の生産者さんも8月上旬までには種まきを終了します。
しかしまだ工房も製餡機も手に入れてません。お金もありません。さあ、どうするりえし!
実は融資や補助金の類は、熱意や夢だけではなかなか銀行も国も自治体も動いてくれません。
なのでまず自分が実際に動いて、生産と製造と取引先の見込みをつくります。
これ、超プレッシャーなんですよ~。もしこのまま銀行がお金貸してくれなかったら私は大量の小豆を抱えながら自己破産です。もちろん怖いっす!
でもまあ『かごしまんま』の立ち上げ時に比べたら気持ちはかなり楽です。当時は、取引先や売上見込みはおろかホームページもない状態で、自己資金ゼロで銀行に融資をお願いするというむちゃぶりでした。
それに比べたら、いまは応援してくださるお客さんも取引先も生産者さんもたくさんいます。
プレッシャーもやる気の原動力になります。さあ、これから機械や建物の見積もりをとって、今後5年間の経営計画を立てて、商工会と銀行にお願いしに行きますよ~。りえしの辞書にはプラス思考しかありません!
また途中報告いたしますね。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年7月前半版

Jul 1. 2021 かごしまんまだより

【九州産小豆のあんこが食べたい】
九州産小豆の今川焼とかあんぱんやおしるこが食べたいな~
思いを抱き続けて10年。
毎年11月になると山奥のおばあちゃん2人がつくった小豆を全量買い取りしていたのが、去年はまさかの収穫ゼロ。もうまる1年手作りあんこを食べてません。できたてのあの、あったかいあんこが恋しい・・・。
調べれば、小豆の生産は北海道が93%を占めていますが、残りの7%は全国各地で栽培されており、鹿児島でも自家用程度に栽培している人はけっこういます。
市場に流通しているほとんどが北海道産。しかも大豆の生産と同様に年々生産者数が減少しているようです。
きゅ、きゅうしゅうさんが食べたい・・・。九州産の小豆で作った商品をお客さんに楽しんでもらいたい。
そこでチャレンジしてみることにしました!
実は2年前にも一度そう思って、鼻息を荒くしてつくったパワーポイント資料片手に商工会議所に相談に行きましたが、その時は笑われてしまいました。「北海道産がブランドなのに、なんで鹿児島で小豆を作らにゃあかんの?別に北海道産でいいじゃない?ってなりますね」と。
でも先日、懲りずに商工会議所へ再び相談しに行きました。すると今度は「面白そうですね!」と好反応。
商工会議所の担当者が変わったからかもしれません。
「とにかくスタートしたぞ!種買って生産者さんと取引先を探して、経営計画練っていこう!」と意気込んで銀行に相談した数日後には、もう井之上さんがやってきました。「役所から聞いたよ、小豆作りたいんだって!5セならつくるよ♪」なんと狭い田舎!なんと頼もしいお言葉!・・・ん?『5セ』ってどんな単位ですか?!
さらに井之上さんが帰って5分後には、銀行の担当者が「どうですか~、小豆の進捗情報は」と来ました。
すかさず私は即答ですよ、「生産者さんの目星もついてきました。5セは確保しましたから(ドヤッ)!」

5セとはどうやら150坪らしいです。わあ広~い。すご~い。
どうか大雨とか台風が来ませんように。虫や細菌に攻撃されませんように。

どうせやるならあんこの中でも一番おいしい丹波大納言種を。
生産者さんが毎年安心して作り続けられるような買取価格を。
台風や大雨などの災害で収穫ゼロの年にも対応できる貯蔵庫を。
かごしまんまオリジナル原料でつくる美味しくて安心な製餡所も。
ワクワクしてます。

おババもかごしまんま敷地内でつくってくれることになりました。(※おババ→我が母)
まだ産声を上げたばかりでどうなるか全くわかりませんが、ツイッターとかごしまんまだよりで随時ご報告させていただきます。がんばりまっせ!!
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年6月後半版

Jun 15. 2021 かごしまんまだより

【今年は何もかもが早い】
ご近所の同世代の女性が山を買って梅農家を始めたと聞き、早速会いに行きました。おひとりで、しかも無農薬で頑張るとのこと、来年は私も彼女の山で梅の収穫を手伝うことになりそうです。
彼女も言っていましたが、今年は何もかもが早い!梅の花が咲くのが例年より早く、ミツバチが飛んでくるのが遅くて受粉率が悪かったようです。青梅が出るのも早く、あっという間に熟梅になってきたので5月末には販売終了。例年なら6月いっぱいは出荷できたのに、今年の販売は超短期間でした。

そういえば桜の開花も早かったですね。
梅雨入りも気温が高くなるのも早く、一時期はやたらとぐんぐん成長したほうれん草が野菜セットに入り続けましたね。短期間で大根ほどの長さになってしまったほうれん草に、生産者さんもびっくりしていました。
そんなほうれん草もこの暑さですでに鹿児島からなくなりつつあります。

自然のサイクルが早い年は、種まきも早めないといけないのですが、おババ農園では例年通りのサイクルでバジルを植え付けしたため、梅雨の日照不足で想定外にバジルの成長が遅くなり、あっという間に終了しました。
多くの生産者さんの紫蘇も同様な状態で、梅は既に熟しているのに赤紫蘇が育たず不足し、ちゃんと梅干しづくりができるか焦っている状況です。

そして大人気のイタリアントマトも!!去年は病気で休業していた高吉さん(推定80歳)。体調が戻って意気揚々でしたが、あまりに早い梅雨時期に対応できず、1回しか野菜セットに入れられませんでした。
トマトは乾燥した環境で栽培しないと、水を吸いすぎて実が破裂してしまうので雨が大敵。
そこで今年は梅雨前に収穫期を迎えようと栽培計画を立てたのですが、梅雨も早く来てしまい、まさかの梅雨時期の収穫という最悪な結果になってしまったのでした。
高吉さんのイタリアントマトで作る旬野菜のラタトゥユは毎年大好評なので残念です。
落胆した高吉さんがお気の毒でした。

西さんの無農薬栽培米がやたらと早く終了したのは、今年はリピーターが続出だったからです。
西さんは学習塾経営と兼任で(←ビックリですよね!)おひとりで稲作をしているので、収穫量がもともとそんなに多くありません。しかも12月からは中3受験生の指導に忙しくなり、3月まで田んぼ関係が全くできなくなります(そりゃそうだ)。また来季お楽しみにしましょう!

早いといえばもう井之上ファームさんからゴーヤのおすそ分けが届き始めました。
野菜セットが夏一色になる日も近いですね。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年6月前半版

Jun 1. 2021 かごしまんまだより

【味蕾を育てる その③】
専門家ではないので私は科学的な説明はできません。しかし身体に悪いものをなるべく避ける生活をしていうちに、化学調味料や添加物が入ったものを口にするとわかるようになりました。
311以降、鹿児島や九州の旬の野菜しか食べないようになってからは、真逆の季節の野菜を食べても美味しく感じなくなりました。
311直後3年程は、夏になると多くのお客さんから大根やキャベツやニンジンのご要望がありましたが、ここ数年はそういうリクエストがほとんどありません。
ずっと市販の一般的なお菓子やジュースも我慢してきたせいか、たまにこれらを口にすると不自然な味や香料が口の中に広がってあまり美味しくなくなってしまいました。商品の原材料表示を見ると、たいてい人工甘味料や香料やマーガリンが入っています。
化学調味料や人工的な添加物そして真夏に食べるキャベツやニンジンや大根が、身体に良いか悪いのかの論争は科学者たちに任せるとしまして、とにかくこれらが美味しくなくなってしまいました。そしてだんだん医者いらずになっています。これは多くの方々から同様のご意見ご感想を頂きます。
おそらく私もかごしまんまユーザーの皆さんも、311後の数年で『人工的合成的なものセンサー』や『旬スイッチ』なるものが味蕾に形成されていったのだろうと推測しています。
さらには洗濯や食器洗い・トイレ掃除に使用する洗剤の香りに弱くなりました。気持ち悪くなったり頭が痛くなったりするのです。そうして家庭の洗剤類はだんだんせっけんやセスキ炭酸ソーダやクエン酸・重曹等のナチュラルクリーニングに変化していきました。
すると他人の柔軟剤の香りが苦手になりました。これは日々の大きな悩みです。同じ悩みを持つ方々の声は年々多くなっています。重症な方々の声も年々増えているように思います・・・。
しかしお茶やコーヒーの産地や製造過程による味や香りの違いが、最近は鋭く繊細にわかるようになって面白くなってきました。私は酒類が苦手ですが、きっとお酒の好きな方はワインや焼酎・清酒の世界も一層深みが増してソムリエのように楽しめるような気がします。

【味蕾を育てる】テーマを3回にわたって記してまいりました。
・新しいもの・苦手なものに対して→毎回ほんのひとくちだけ食べるように心がける
・化学調味料、ブイヨン、コンソメは使用しない。国内外の素朴な調味料を積極的に取り入れる
・なるべく人工的な物が入っていないものを食べるようにする
・自然のサイクルに合わせてそのときの旬野菜を食べる
半年くらい続けるとわかってくる、自分の変化。味蕾センサーが効き過ぎて生きにくい面もありますが、身体が喜ぶような美味しさや心地よさのセンサーもいつのまにか身についていく、そんな幸せを感じます。
ぜひやってみてください。まずはかごしまんまの旬の野菜や安心食材をどうぞ思いっきり楽しんでくださいネ♪

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年5月後半版

May 15. 2021 かごしまんまだより

【味蕾を育てる その②『うま味』を開発する】
『美味しい』という感覚はどういう仕組みなのかを①でご紹介しました。
舌の味蕾が栄養を感じ取ったとき脳から分泌される幸せ物質が『美味しい』という感覚です。
逆に酸味や苦味は腐敗物や毒物であることが多いので、それを避けるよう脳に初期設定されています。
しかし経験を積むことで「酸っぱくても腐敗していないし胃腸に良い」「苦くても毒ではなく栄養豊富である」と味蕾を通じて脳が学習していくので、ピクルスやゴーヤがいつのまにか食べられるようになるのです。
ビールやブラックコーヒーが、だんだん飲めるようになるのも同様の原理。リラックスしたりシャキッとしたりする成分を学習していき『美味しい』になるのだと思われます。
点滴から栄養を摂っても『美味しい!幸せ!』とはならないことから、味蕾と脳はどうやら連動しているようです。舌の味蕾って本当に大切ですね。
味蕾と脳が学習すればいいので、極微量を何回か経験することで『マズイ』から『美味しい』に変化します。
この原理を利用して国内外の昔からある素朴な調味料に慣れていくと、野菜同様に『美味しい!』のバリエーションが広がってより一層豊かで『幸せ!』な食生活になります。
なぜなら味蕾の基本感覚の1つである『うま味』が開発されるから。調味料は『うま味』のかたまり。
自然のうま味には身体に良い成分が含まれます。新たな『うま味』を開発するごとに『美味しい!幸せ!』が増えていきます。やってみると想像以上にこれはすごいんですよ~。
おススメの調味料はナンプラー(ヌクマム・魚醤)、オイスターソース、豆豉(トウチ)、八丁味噌、黒酒、塩麹、醬油麴、豆板醤、甜麺醤、コチュジャン、五香粉(ウーシャンフェン)、チリソース、キムチです。原材料の少ない素朴なものを選ぶのがポイント。原材料が少なければ、産地や素性も追いやすいです。
人工的な添加物が入っているものはNG。『調味料(アミノ酸等)』もこれは本名が『グルタミン酸ナトリウム』という化学調味料です。なるべくこれらを避けて選びましょう。なぜNGなのかは次回のかごしまんまだよりに書きますね。
これら昔からある素朴な調味料は、火入れをすることでさらにうま味が出るものばかり。いつもの煮物にちょっぴりナンプラーを垂らしたり、肉野菜炒めにオイスターソースや豆豉をちょっぴり混ぜたり、そんな感じのスタートでいいんです。ちょっとずつ、自由に、味蕾開発を楽しみましょう!
日を追うごとにそれらのうま味がもたらす美味しさの幸せを実感できるようになります。だしの素、コンソメ、ブイヨン、めんつゆなどの人工的なうま味調味料は全く不要になりますヨ~。
ナンプラーを隠し味に入れた肉じゃが、オイスターソースや豆豉や八丁味噌を加えた肉野菜炒め、塩麹や醤油麹を混ぜ込んだハンバーグ、いつもの角煮に五香粉を忍ばせる・・・等々。
極微量を料理に紛れ込ませていくだけでOK。日々少しずつ味蕾に経験させていくことで、大人も子供も『美味しい』がどんどん開発されていきます。そうやって色々な味覚を育てることで、本物の美味しさとともに、たいていの旅行先や海外でもその土地の食にすぐ慣れたり楽しんだりすることができるようになります。
今はコロナ真っ只中ですが、夜明けは必ずやってきます。そのときまで旅行は楽しみにとっておいて、味蕾を開発し、おうちで食の世界旅行を楽しんで『美味しい!幸せ!』がたくさん増えますように。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

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コロナに絶対かかりたくない最大の理由に、味覚障害
日常からストイックに、なるべく添加物がふくまれない旬のものを食べるようにする
お茶やコーヒーなどの香り・苦み・酸味・甘みが細分化された趣味を大切にしている
新しいもの・苦手なものに対して心がけていること→毎回ほんのひとくちだけ食べる
化学調味料、ブイヨン、コンソメは使用しない。だしパックや顆粒状だしもなるべく使わない。
昆布・干し椎茸・あご・かつおぶし・いりこ・あご(粉末でも可)・乾燥野菜・干しえびなどなるべく単体を使う
国内外の素朴な調味料を積極的に取り入れる→ナンプラー(ヌクマム・魚醤)オイスターソース、豆豉(トウチ)、八丁味噌、地酒、豆板醤、甜麺醤、コチュジャン、五香粉(ウーシャンフェン)、香辛料、セウジョッ(アミの塩辛)、
自然のサイクルに合わせて、そのときの旬野菜を食べるほうが断然栄養価も高くて美味しいですし、おススメですヨ。旬の野菜のチカラが、私たち含め動物の元気の源になります。
さあ、初夏に向かう野菜たちをどうぞおもいっきり楽しんでくださいネ。

Edit by 山下 理江

2021年5月前半版

May 7. 2021 かごしまんまだより

【味蕾を育てる その①】
『美味しい』という感覚はどういう仕組みなのか。
『食べること』は私達ヒトを含めて動物の生きるために必要な行動であり本能です。
動物は必要な栄養を摂取すると『美味しい』と感じ、脳からβエンドルフィンやドーパミンなど様々な幸せ物質が分泌されます。おいしいものを食べると幸福な気持ちになるのは幸せホルモンが分泌されるからです。
『美味しい』とは、舌にある『味蕾』というセンサーが受けた味覚情報を脳に伝達して感じる感覚のことです。
ヒトの場合、味蕾センサーを通して感じる味覚は甘味・酸味・塩味・苦味・うま味の5つの基本味です(辛味や渋味などは味蕾を経由せず神経細胞に直接作用し、痛覚に近い感覚で受容されます)。
ヒトにとって必要な栄養は糖・アミノ酸・脂質で、それらの甘味やうま味は私達の脳に『美味しい』とインプットされています。
反対に、腐敗物や毒物など動物にとって有害な成分の多くは酸味や苦味を呈するので、これらを本能的に避けるように脳にインプットされています。
味蕾の数は大人になるごとに減っていき、赤ちゃんには大人の1.3倍もの味蕾があります。
なので赤ちゃんや小さな子供は本能的な味覚が優先されるうえ、大人よりも味蕾数が多いため、味を敏感に感じ取ってしまい、漬物(酸味や発酵臭)やピーマン(苦味)などを嫌う傾向があるのです。
しかし何度か食べるという経験を積むうちに「苦くても毒ではなく栄養豊富である」「酸っぱくても腐敗していないし胃腸に良い」ということを味蕾から脳を通して学習していきます。

味覚は、英語などの語学と同じです。幼少の頃から触れて多くの体験があればあるほど堪能になっていきます。
日本人が醤油や味噌や納豆を好きなのは、赤ちゃんの頃からこれらを食べているから。
台湾人が八角やパクチーを好きなのも同じ。ハーフの人が2か国語に堪能で色々な料理を食べられるのも同じ。
推測されるのは、味蕾と脳が多くの経験を積めばいいので、本人にはわからないようにペースト状にしたり極微量にしたりして何回も経験させることが『不味い、ニガテ』から『美味しい、スキ』につながるということ。

さあ、これからやってくる夏野菜は苦いものや酸っぱいものが多いですよ~。
常連さんなら知っている、ゴーヤ祭り(地獄?)。
数年前までは「ゴーヤは苦くて食べられません涙!」と泣いていた方もたくさんいましたが、今では皆さん「暑いときにゴーヤを食べないと疲れが取れなくて!」と仰るまでになりました。
そうなんです、昔から鹿児島や沖縄など南国では夏バテ防止にガツガツとゴーヤが食べられてきました。
栄養学的にもゴーヤの苦味成分であるモモルデシンには、疲労回復や血圧・血糖値を下げる働き・肝機能を高める効果があることが知られ、日焼けからの回復に必要なビタミンC等、夏に必要な栄養素がたっぷりなんです。
経験を積んだ味蕾と脳が、こんなすごい効能のゴーヤを『美味しい!』と認識しないはずがありません。
極微量を料理に紛れ込ませていくだけでOK。日々少しずつ味蕾に経験させ『美味しい』になれますように。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

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コロナに絶対かかりたくない最大の理由に、味覚障害
日常からストイックに、なるべく添加物がふくまれない旬のものを食べるようにする
お茶やコーヒーなどの香り・苦み・酸味・甘みが細分化された趣味を大切にしている
新しいもの・苦手なものに対して心がけていること→毎回ほんのひとくちだけ食べる
化学調味料、ブイヨン、コンソメは使用しない。だしパックや顆粒状だしもなるべく使わない。
昆布・干し椎茸・あご・かつおぶし・いりこ・あご(粉末でも可)・乾燥野菜・干しえびなどなるべく単体を使う
国内外の素朴な調味料を積極的に取り入れる→ナンプラー(ヌクマム・魚醤)オイスターソース、豆豉(トウチ)、八丁味噌、地酒、豆板醤、甜麺醤、コチュジャン、五香粉(ウーシャンフェン)、香辛料、セウジョッ(アミの塩辛)、
自然のサイクルに合わせて、そのときの旬野菜を食べるほうが断然栄養価も高くて美味しいですし、おススメですヨ。旬の野菜のチカラが、私たち含め動物の元気の源になります。
さあ、初夏に向かう野菜たちをどうぞおもいっきり楽しんでくださいネ。

Edit by 山下 理江

2021年4月後半版

Apr 15. 2021 かごしまんまだより

【初夏へ向かってGO~野菜は巡るよ】
菜の花があちこちで満開な鹿児島です。
菜の花はアブラナ科ですから、今、アブラナ科の皆さんは花を咲かすことに忙しいです。
アブラナ科チームは、より高い位置に花を咲かせるため、一斉に中心の茎を太く固くして伸ばしていきます。
そうすることでハチやチョウに見つけてもらいやすくなり、色々な所へ花粉(子孫)を運んで貰えるからです。
可食部も大きく固くなっていき、最後は包丁が入らなくなるほどまで固くなり食べられなくなります。
アブラナ科チームが大きめ・固めになっていきますと、僕らの旬は終わりですよ~の合図。
アブラナ科の皆さんは、野菜の中でもレギュラー選手が勢ぞろいです。ずっとスタメンの大根さんと小松菜さん。みんな大好き白菜さんとキャベツちゃん。ルッコラ、ブロッコリー、カリフラワー、水菜など。
品種改良された小松菜と水菜以外は、アブラナ科チームは春から初夏にかけて大きく固くなっていき、花を咲かせて夏には全員消えていきます。
今の時期の大根が大きくて立派なのはそういう理由です。そうです。そろそろ別れの時が近いんです。
この時期の最大のヤマ場は、ニンジンとジャガ芋とタマネギが一瞬だけ揃うこと。
ニンジン選手は旬の終わりで息も絶え絶え。対照的にタマネギとジャガ芋はやわらかくて甘いマスクの新人。
オール鹿児島県産でカレーやシチューをつくれる、貴重な時期なんです。さて今年は何回揃うかしら?
もっとあたたかくなるとつる性(なりもの系)野菜チームが元気になっていきます。
キュウリ、トマト、ナス、ピーマン、スナップエンドウ、キヌサヤなどです。
これらが野菜セットに入って「ああ、春だなあ」なんてほっこりしていると、鹿児島ではすぐにヤツらがやってきます。
そうです、ゴーヤどんとオクラっぺです。最初は小さくて少量なのに、暑さたけなわになるとどんどん大きくワイルドになってしまったゴーヤどんが2本3本平気で野菜セットに入ってきます。オクラっぺも負けずに本数を増やし大きくなっていきます。そうして大きさも数も増えていって「もう許して!!」って頃に秋(飽き?)が来て、夏野菜チームがスタメンから外れていきます。
で、再びアブラナ科チームをはじめとした冬野菜クンたちが元気に戻ってくるのです。
これから初夏に向かって、大根やキャベツやニンジンとしばしお別れになっていきますが、悲しまないで。
実は夏にこれらの冬野菜を食べても栄養も旨みもあまりありません。高原など涼しいところで無理してつくられますので農薬も多く使いがちです。
しかも冬野菜の栄養は「身体をあたためる」ことで、夏野菜のそれは「夏バテを回復する」ことが主な働き。
自然のサイクルに合わせて、そのときの旬野菜を食べるほうが断然栄養価も高くて美味しいですし、おススメですヨ。旬の野菜のチカラが、私たち含め動物の元気の源になります。
さあ、初夏に向かう野菜たちをどうぞおもいっきり楽しんでくださいネ。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年4月前半版

Apr 2. 2021 かごしまんまだより

【収穫はキッチンで】
野菜はとれたてが一番。ならば土ごとお届けして、おうちで収穫も楽しめる野菜をつくっちゃおう!
ということでポットレタスを新発売します。
生産者さんは、ここ鹿屋随一のおしゃれスポットaraheam(アラヘアム)を運営しているグリーンショップマエハラさん。araheamの意味ですか?後ろから読むとmaeharaになるからです。
Araheam店内にはおしゃれな観葉植物がジャングルのようにたくさんあります。
塊根植物、多肉植物、エアプランツ、コウモリラン、ウンベラータ、モンステラ、ベゴニア・・・。
その多くが鹿屋のビニールハウスの中で大切に育てられてきたものです。
素敵な雑貨や服もたくさんあります。デザイン性の高いラインナップで、ワクワクした感覚になれます。国内外のアーティスティックな作家さんやデザイナーさんのものが並んでいます。
店内にはカフェ(pot a cup of coffee)も併設されていて、めちゃくちゃ美味しいスペシャリティコーヒーと手作りスイーツが楽しめます。
はじめは植物だけを販売しているだけだったのですが、それですとお客さんの滞在時間が短いことに気がついた前原さんが、生活雑貨やコーヒーを楽しみながら、植物もゆっくり眺めて楽しんでほしいと願って、こういう形のお店になっていったのだそうです。
コロナ禍の去年、まさに私はここの植物や雑貨に癒され、個々のコーヒーの淹れ方を真剣に学び、おうち時間を充実したものにできました。いつのまにかおうちの中は植物やコーヒー器具でいっぱいになって、おうち時間がとても楽しく愛おしく喜びになっていました。・・・そうです、私はaraheamの大ファンです。
そのaraheamの前原さんがプロデュースする『ポットレタス』なんです。
熱く語りますよ~。既にかごしまんまツイッターで熱く語っていますが(笑)。
ポットレタスはポット(鉢)ごとお届けし、お客さんが手でちぎってそのまま口に入れることを想定しているので、農薬も化学肥料も使いません。地元の土を使い、ビニールハウス内できれいな水で大切に育てています。
大きめの葉をちぎるようにして、小さな葉や芽を残すようにすればまたそれが伸びてきて再び収穫できます。
もちろんキッチンでちょっと育てて大きくしてから食べるのもOK。
おうちの中に生きたかわいいレタスがあるだけで、なんだかほっこり癒されるんですよ~。
単品販売も近日中にしますが、まずは野菜セットの中に入れてみますね。
初の試みなので、ぜひぜひご感想やきづいたこと等なんでもメールやメッセージやツイート等でお寄せください。
反応が良ければ、ポット野菜の種類を増やしていけたらなと思っています。ハーブとかも良さそうですね。
araheamの姉妹店araheamyが東京の渋谷にも去年オープンしました。お近くの方はぜひ遊びに行ってみてくださいネ。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年3月後半版

Mar 15. 2021 かごしまんまだより

【311から10年】
東日本大震災から10年。
かごしまんまをご利用してくださっている多くの皆さんには特別な節目だったのではないでしょうか。
多くのメッセージを頂きました。10年の応援、本当にありがとうございます。ここにご紹介させて頂きます。
(勝手に掲載してすみません。またここには載せきらなかったお言葉にも同様に、心から感謝申し上げます)

「今日は3月11日です。 10年前、私の世界は変わりました。 怖い、悲しい、不安、たくさん考えて今日まできました。 あのとき自分は変われて良かったと思います。」
「楽しく生きましょう。東日本の震災から10年、一生懸命に生きていたら過ぎてしまいましたね。」
「一人ひとりの3.11があったと思います。まだ、その記憶が鮮明で過去を引きずっているとか、立ち直ろうとしているとか、もう別の道を歩んでいるとか様々でしょう。当時の思いや怒りなど振り返り忘れることなく未来に向かって行くしかありません。」
「あれから10年ですね。まだ、10年。まだまだ、先は長いです。頑張らないとと、気を引き締めています。」
「移住や長期保養が難しくても、どうにかやっていられるのは、かごしまんまさんの定期便のおかげです!」
「東日本大震災から10年。原発事故の後始末は全く進んでいませんね。私たちの生活はどうでしょう?りえしさんの『同じ空の下』という言葉に本当に励まされています。これからも一緒に頑張っていきましょう!」
「あの日から10年ですね。もう10年、まだ10年です。 何が起きたのか、引き続き忘れないでいなくてはと思います。10年前、空のレジかごを持ったままスーパーで途方に暮れた自分が どれだけかごしまんまさんに救われたことか! 改めて感謝申し上げます。」
「かごしまんまさんに出会ったのは最近だけど、心はずっと同じです!これからも頑張っていきましょう!!」
「311から今日で10年ですね。昨日のことのように思い出します。あれから、なかなか希望が見いだせない日々が続いているように思います。」
「本日は3月11日ですね。もう10年経ってしまいました。元気に前を向いて生きていきましょう!」
「あの日からついに10年が経とうとしています。10年後なんて想像も出来なかった、かごしまんまさんを続けていてくれてありがとうございます。ただ安心な食材が手に入るというだけではない、心の支えでもありました。この先も健康に気をつけて、末長く続けていってくださると嬉しいです。」 

度重なる消費税増税や送料や資材の値上げ、そして大手モールの送料無料化など、この10年のあいだに何度も経営危機に見舞われてきました。
なんとか踏ん張ってかごしまんまを10年続けられてこれたのは皆様の応援やご理解とご協力のおかげです。
311をきっかけにして生まれたかごしまんまですが、次の10年はもっと前向きに『九州の食の喜び』をより多くの人に楽しんで頂けるようなショップに少しずつ変化させながら進んでいこうと思います。
これからもおうちごはんを喜びにするお手伝いをさせて頂ければ、と思います。どうぞよろしくお願いします。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江