かごしまんまだより

平成29年2月21日

Feb 20. 2017 かごしまんまだより

【自然から離れるほど病気になる】
日本はとても衛生的で、国民皆保険制度・健康診断・予防接種などにより多くの国民は「日本の医療は最先端でスゴイ」と感じていると思います。しかし本当に医療は発達しているのでしょうか。それならばなぜ戦後様々な病気が増え続けているのでしょうか。別紙『死亡率によってみた死因順位1900年~2002年』の死因順位をみますと、1900年から1940年の『戦前』は、1~3位をだいたい肺炎及び気管疾患と結核と胃腸炎が占め、4位5位は脳血管疾患や老衰でした。しかし1950年以降は急激に脳血管疾患と悪性新生物(がんや肉腫のこと)と心疾患が増加して1960年からは常に1位から3位を占めるようになります。医療の向上により激減したのは結核と胃腸炎だけです。現在では2人にひとりががんになり、3人にひとりががんで亡くなります。自殺も常に10位以内に入っています。
死因ではありませんが、がん以上に爆発的に増加しているのがアレルギー疾患です。アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、花粉症、喘息などの疾患のことです。これらのアレルギー性疾患の発症は、50年前までは約1000人にひとり、70年前までは約1万人にひとり程度でした。自己免疫性疾患、うつ病、自閉症も増加しています。
病気が増えた原因はいったいなんなのでしょうか。核実験や原子力発電所由来の放射能だけでは説明がつかないような気がするのです。戦後、私達が失ったもの、得たもの、変わったものがポイントのような気がしてなりません。得たものは、文化的・西洋的・衛生的な暮らし。そしてそれを支える電気や便利さ・化学的な薬や食品。失いつつあるものは、旬・てづくり・和食文化・ゆとり・睡眠・暑さと寒さ・運動・・・。そして衛生・清潔を求めすぎることで逆に抵抗力の低下を招いたり腸内細菌も減って免疫力も低下したりしているのではないかと思うのです。寄生虫や腸内細菌は自己の生存のために宿主の免疫系をコントロールしているという学説や、腸内の善玉菌は悪玉菌がある程度いないとうまく機能しないという学説もあります。
文化的になればなるほど、戦前では当たり前だった自然な生活から離れていっている私達日本人はいまや病気のデパートです。乳製品・肉類を中心とした洋食、電気・交通網の発達による夜更かしや重労働、満員電車によるストレス、合成洗剤、新建材によるシックハウス、食べ過ぎ、抗菌・除菌グッズ、化学繊維、テレビ、電子レンジ、高層住宅、農薬、添加物、遺伝子組み換え、電磁波、大気汚染そして放射能・・・。みんなみんな戦前にはあまりなかったものです。全てを排除することはできませんが、できるだけ『戦前の、和食中心の自然の生活に戻る』という工夫こそ、病気を遠ざける鍵のような気がしてなりません。
深夜のスーパーで、旬ではない野菜を買って皮をむいたり根の部分をカットしたりして洋風メニューを作って食べる。旬ではない野菜は無理をさせて栽培するので栄養価も低く旨味も低いので化学調味料などにたよって味付けする。それは『自然からは程遠い生活』です。旬の野菜は発育に無理がないため減農薬野菜が多く鮮度抜群で生命力に溢れ、栄養成分もその季節の私達の身体に必要なものが多く含まれています。旨味もすごいので、ただ味噌汁に入れて食べたりゆでたり炒めたりするだけのシンプル料理で美味しいです。無・減農薬ならば皮ごと根っこごと(時には虫ごと?)食べられるので腸内を活発にし、免疫力が上がり体調も良くなります。
自然な生活への第一歩。『和食中心にし、旬の新鮮な減農薬野菜をまるごと食べ続ける』ことを提唱いたします。

Edit by 山下 理江

平成29年2月17日

Feb 16. 2017 かごしまんまだより

【旬の収穫物は神様からのギフトです】
先週は全国的に降雪でびっくりしました。菜の花がちらほら咲いているここ鹿屋市も雪がちらつきました。
とっても寒かったですね。みなさん体調、崩したりしていませんでしょうか。
母なる地球がつくりあげた大自然の恵みは本当によくできていて、この時期は喉に良いと言われる金柑や、体を温めて免疫機能を上げる新しょうがの収穫期です。旬に収穫される野菜や果物は、その季節の人間の身体が欲しがる栄養や成分が含まれるものが多いのは本当にスゴイ事です。神様からのギフトですね。
というわけで、今週のオマケは金柑です。この金柑は皮ごとまるかじりできます。皮まるごと食べて口の中で種とヘタだけ取ってください。爽やかな香りと甘さと酸味が、風邪やインフルエンザを吹き飛ばしてくれます。また、金柑は金運をもたらすとして昔からおせち料理にも使われる縁起物です。ぜひ受験のお供としてお弁当のデザートに持たせてあげてください。合格します!!笑。金柑の収穫期は来週いっぱいくらいで終了なのでご注文はまた来年のおたのしみとして、どうぞ旬の味を楽しんでくださいネ。
野菜セットに入っている新しょうがも、この時期の体調維持や免疫力UPに大活躍の野菜です。すりおろしてあったかい飲み物や汁物に混ぜると本当にポッカポカ。身体を芯から温めますよ。農薬使用は鹿児島県慣行栽培比8割減(つまりほとんど使用していません。8割減の場合、だいたいが植え付け時に1回程度です)です。どうぞ皮ごと召し上がって下さい。
先日、小さな新ジャガで福島の郷土料理『芋かんぷら』を作って食べました。これは皮ごと揚げ焼きして甘い味噌に絡めて食べるのですが、皮の美味しさったら!絶品でした。人間の舌は、欲しい栄養を「美味しい!」と知覚します。根菜類の皮って実は栄養や旨味のかたまりです。普段は皮をピーラーで剥いてしまうところですが、減農薬のものはよく洗ってぜひ皮ごと食べてみてください。美味しいなあ!って思いますよ~。かごしまんまの野菜セットの野菜はほとんどが減農薬・無農薬栽培です。ぜひ皮ごとまるごと召し上がって下さい。
ほとんどの皆さんは、かごしまんまのご利用は放射能防御がきっかけだと思います。実は私自身もかごしまんまを立ち上げたのは放射能防御です。しかし鹿児島に来て旬の野菜しか食べなくなり、色々な本を読んだり生産者さんから知識を教えてもらったりしてからは、人間の真の健康維持に必要なのは、放射能防御だけでなく『なるべく自然の状態で生きること』だと実感するようになりました。ここ数年の病気の増加や体調不良の増加は放射能だけに結び付けている方が多いですね(逆に放射能の影響を全く無視する方の考えも賛同できません)。しかしながら戦後爆発的に増加傾向にある癌やアレルギーや免疫疾患系の増加は放射能だけでは説明できないような気がするのです。このお話は来週のまんまだよりで詳しく掘り下げますが、簡単に言いますと『昔の自然な生活に戻る』ことが健康を取り戻す鍵のような気がするのです。例えば食生活では『旬そしてなるべく減農薬の野菜を丸ごと食べ続ける』ことです。戦後は公衆衛生の向上や過剰な除菌殺菌のおかげで人間の腸内に必要な常在菌まで激減しました。旬に関係なく大都会の需要を満たすため、タネから農薬漬けのキレイな野菜が多くなり、なんでも皮をむいて食べるようになりました。でも旬の野菜をまるごと食べるとなんだか身体が喜ぶのを感じるのはなぜだろう?と調べてみると、旬の野菜の栄養や成分が、その季節の人間の身体に必要な成分と一致することが多いのです。旬ではない大量生産の野菜や果物は農薬が多用されることが多いです。それを食べ続けるより不自由さを感じながらも旬の減・無農薬野菜を食べ続ける方が医者いらずになっていくのは自明の理です。

Edit by 山下 理江

平成29年2月7日

Feb 6. 2017 かごしまんまだより

【タネについて】
先週はニワトリさんの不自然で悲惨な一生を書きました。今週は野菜の不自然さについて書きたいと思います。
農業汚染については肥料・農薬・飼料がよく話題に上がりますが、実はタネにも様々な心配があります。
「汚染された肥料や飼料が九州にも来ているのではないか」という声をインターネットの中でたくさん見てきました。たしかにホームセンターなどで5kgや10kgの少量単位での肥料等は遠方の製造地のものも見かけます。しかし鹿児島は畜産県なので、地元産の肥料や堆肥の方が遠方のものより輸送費の分だけ割安です。そして生産者さんはホームセンターではなく100kgや1t単位を業者から仕入れます。価格の関係から地元産のものを使う生産者が多いと私は推測しています。
しかし農薬やタネに関しては残念ながら全国に流通しているものがここ鹿児島でも主流に使われています。
農薬やタネはその特徴から製造会社が少なく、各地にあるという事情ではありません。『鹿児島の野菜は鹿児島の農薬やタネから』というふうにはいきません。特にタネは軽量で体積も小さいので、流通面から見てもかなり優秀です。全国に流通しているものがここ鹿児島でも普通に使われています。
お時間がある時にぜひご近所のホームセンターのタネのコーナーに行ってみて下さい。色々なタネの袋がありますが裏面を見ると、『産地』と『施薬』状況がわかります。これを見ていくとため息がたくさん出ますよ・・・・。
避けていた産地がたくさんあります。そして『施薬』!タネにも既に農薬がかかっている場合が多いです。
「このことを生産者さんに言って、汚染を食い止めるようなんとかならないものか」と思うこととお察しします。しかし数多くのタネの袋の裏面を見ても産地が鹿児島であるものはほとんどありません。それぞれの袋に書いてあるのはアメリカ、アルゼン、チン、オーストラリア、栃木、埼玉、兵庫・・・あらゆる国と日本の地名です。
平成26年9月12日のかごしまんまだより(HPのブログかごしまんまだよりをぜひ参照してください!)でも書きましたが、多くの野菜のタネはF1(別名:交配種)です。F1種子の方が均一の大きさ・形・味になるからです。でも、F1種子は人為的に違う品種同士を交配してつくるもので、人工的に雄しべに異常をつくって雄性不稔(人間でいうところの不妊症・無精子症)にしてミツバチが受粉しても自然受精できないようにしてあるタネです(ミツバチが激減したのはこのF1の異常な花粉を食べたせいではないかという説もあります)。
野菜も植物で生き物なので、本来は我々人間と同じように太った人もいれば痩せた人、背の高い人・低い人、肌の色が黒い人・白い人など色々な個性を持って育ちます。でもそれでは市場では売れませんし見た目の悪いものは値段が付きません。均一な大きさ・色・形が市場しいては消費者に喜ばれる結果、野菜のタネもF1という不自然なものになってしまいました。不自然なのでタネの会社は少なく、日本では大手2社の独壇場です。ですから「タネから九州産を!」というのはまず無理な話です。F1種でない、本来の在来種でのタネで自然農法を実践しているのが吉田自然農園さんですが、吉田さんの野菜が野菜セットに入ってくるのがごくたまにであることからもわかるように、在来種の野菜作りでの安定生産は本当に至難の業。完璧な汚染対策を、というのは現実には不可能に近いと思います。でも諦めず、悲観せず、できることをできるだけ。続けていくのが大切だと思います。
先週のニワトリさんの悲惨で目を背けたくなるような運命の話に引き続いて、野菜のタネの世界も不自然な現実。でも!それでも!知っておくべきことだと思います。そしてニワトリさんや農産物や生産者さんに敬意を持ちながら、今日もごはんもおかずも残さずに感謝の気持ちで全部頂きましょう。

Edit by 山下 理江

平成29年1月31日

Feb 6. 2017 かごしまんまだより

【ニワトリさんについて】
井之上ファームさんのところへ行くと、井之上さんにくっついて歩くかわいいニワトリたちの姿が見られます。井之上さんとともに畑に行き、雑草を食べたりくちばしで土の中をほじってミミズや虫を食べつつ糞を落としたりしていきます。その姿に「ニワトリさんは小さなファーマーだなあ」と思ってニワトリさんについて色々調べると、ニワトリさんが農業にとって、そして我々人間にとって実に偉大な存在であり、そして現実は多くのニワトリさんの一生が悲惨なものであるということがわかります。
井之上さんのように農業をしながらニワトリを飼うのは、除草も害虫駆除もしてくれるし卵も産んでくれるし鶏糞も肥料になるので一石二鳥どころか一石五鳥や六鳥にもなるかな~、なんで多くの農家さんは飼わないのだろう?と淡い期待と浅はかな想像をしておりました。
しかし実際に飼うとなると本当に大変。まず丈夫な鶏小屋を作らないと野犬やイタチなどの野生動物にニワトリさんがやられます。次にニワトリさんの餌代。畑の草やミミズや虫だけでは足りません。農業を採算ベースに乗せるにはニワトリさんの餌代などの飼育費用がそれに見合うかどうかがポイントですが、生産者さんの広大な畑に必要な大量のニワトリさんを飼うと餌代が利益に見合わないし飼育施設も大がかりになるのでなかなか難しい。ニワトリさんの世話をする時間も多く取られます。同じような理由で合鴨農法もなかなかむずかしいようです。循環農法って消費者には魅力的に映りますが、実際に普及しないのはものすごく大変でコストがかかり一般の農作物より価格が高めになって売りにくいからです。
次にニワトリさんは、1羽の雄を頂点にした群れを作り秩序だった社会生活を好む生き物なので、雄をあまり多く飼えません。採卵性を考えても雌をたくさんほしいところ。じゃあ、雄は?・・・多くの雄はヒヨコの時の雌雄判別時に殺処分されるそうです。特に採卵鶏やブロイラーの雄のヒヨコの殺処分は、生きたまま破砕機にかけられたりガス窒息させられたりビニール袋にゴミのように積み上げられていって圧死していくという悲惨なものです。雌に生まれたニワトリさんも養鶏場ではつらい運命です。本来、ニワトリさんの寿命は10~15年くらい。しかしニワトリさんは成長すればするほど肉質が固くなってしまうため、肉用のニワトリさんは生後50日ほどで出荷されて肉になります。採卵用のニワトリさんも採卵率が落ちる生後1年~2年で廃鶏処分にされ、ドッグフード等の色々な原料になっていきます。
ちなみに1歳以上になったニワトリさんは、肉の中のアミノ酸量が多く含まれるので旨味がとてもあって美味しい肉ですが、ものすごく固くて噛みにくいため、市場にはほとんど出回りません。地方の居酒屋さんで知る人ぞ知る人気メニューであったりします。焼くととってもとってもいい鶏脂が出ますし、美味しいので私はとっても大好きなのですが、5mm程度の小間切れにしてかつ20回以上噛まないと飲みこめないほど固いので日常的に食べるのはやはり難しいですね・・・。
どんな仕事においても採算性を重視し、利益を出さなければ自分の給料が出ません。そして消費者が望む価格でなければ売れない厳しいご時世です。ニワトリさんや合鴨さんを使った循環農法・自然農法の農作物がいいとわかっていてもなかなかできませんし、養鶏場のニワトリさんの運命は雌雄ともに悲惨で目を背けたくなるようなものですが、でも!それでも!知っておくべきことだと思います。そしてニワトリさんや農産物や生産者さんに敬意を持ちながら、ごはんもおかずも残さずに感謝の気持ちで全部頂きたいですね。

Edit by 山下 理江

平成29年1月31日

Jan 31. 2017 かごしまんまだより

【無農薬栽培・減農薬栽培ということ】
ツイッターに『前村果樹園さんに行ってきました』シリーズで、無農薬栽培と減農薬栽培の果実の表面の違いを掲載したところ、多くの反響がありました。
ツイッターに載せた2枚の果実のうち、無農薬栽培のほうは表面全体が茶色くサビが出ていて傷んでいるように見えます。減農薬栽培のほうは表面が美味しそうな黄色で、ところどころに模様のようなシミがあります。
どちらも中身には全く問題なく食べられるとても美味しい果実です。
「消費者の意識や知識も大事」「消費者の我々を教育すべき」「ツルツルピカピカの果物の方が不自然なのですよね」というご意見も多かったですが、
「知らなかった!教えてくれれば買うのに」「説明書きがあれば買うと思います」「剥いてカットフルーツやジュースにしてはどうか」「土を改良すればいいのでは」というご意見にはため息が出ました。
みなさん簡単にそう仰りますが、変色したり穴がたくさん開いていたりする無農薬栽培野菜・果実の多くはスーパー等の一般的な店頭では売れ残っていることが多いです。『無農薬栽培です』と記載してあっても、です。
その理由はやはり見た目です。そして値段。普通の野菜の1.5倍から2倍以上の価格だと無農薬野菜であっても売れ残っていきます。例えば同じ面積の畑では、無農薬栽培野菜は慣行栽培野菜の半分も出荷できない事も多いです。虫害や病害に遭うからです。同じ面積の畑で半分の収穫高だった場合、同じ価格では生産者さんが生きていけません。単純に価格は倍になりますよね。それなのに消費者さんはなかなか無農薬栽培野菜・果実の価値を価格では認めてくれません(つまり買ってくれません)。慣行栽培のものと同じかそれに近い価格でないと売れ残っていくのが現実です。虫害や病害で全滅することもあれば、なかなか見た目や価格で買っていってもらえない現実・・・日本から無農薬・減農薬栽培の生産者さんがどんどん減っていくのは自明の理です。
ましてやカットフルーツにしたりジュースやジャムにしたりするにはそれなりの設備投資と人件費と販路が必要で、しかも無農薬栽培は少量生産しかできないので市販品よりも絶対に高額になります。そうでなくとも無農薬栽培生産者さんは虫や病気と闘う日々なのに、無茶というものです。ちょっと考えたり想像したりすればわかることなのに・・・悲しくなります。
有名な、「奇跡のリンゴ」の生産者木村さんは、青森でリンゴ生産をしていましたが、しばしば農薬で奥さんが体調を崩すため、無農薬栽培のリンゴ生産を模索し続け、10年ものあいだ無収穫・無収入でした。周りの畑からは「虫がお前の畑から飛んでくる!」「少しは家族のことを考えろ!」とクレームが毎日のように来て、5年目以降はお金も底をつき、害虫や病気でリンゴの木も枯れ始めて心も折れたそうです。でも7年目の夏、死のうとして入った山の中のドングリの木に虫も病気もついていないことにヒントを得てそこから『自然栽培』という農法を生み出してついに11年目にして農薬でリンゴの花を満開にさせることに成功しました。
皆さんは、10年間無収入で頑張れますか?私にはできません。丸山農園さん(まるかじり金柑の生産者さん)も10年間無収入で金柑を育てました。無農薬栽培でなくても減農薬栽培の多くの農家さんはそれに匹敵するような苦労と模索を重ね、そして「最低限これだけは使わないと生産性がとれない」として最低限の農薬を使うのです。
前村果樹園さんも農薬をいかに使わずに果物を生産するか、今も研究途中だからこそ無農薬栽培の果実を見せてくださったのです。
こんな寒い冬の日も、井上ファームさんは露地栽培のからし菜やレタスを朝早く収穫してかごしまんまに届けてくださいました。レタスにはたくさんのアブラムシ。さあ、勇気と敬意をもってキッチンで洗い流しましょう!

Edit by 山下 理江

平成29年1月17日20日

Jan 16. 2017 かごしまんまだより

【野菜セットが冬らしく重く充実してまいりました】
いやあ、ここ数日は本当に寒いですね。鹿児島でも朝は氷点下で霜が降りています。でも台風16号と天候不順そして暖冬の影響でずーっと不作・高騰が続いていた鹿児島野菜が、やっとここ数日グッと気温が下がったのでググーンと育ってくれて、野菜セットに今季初の白菜をお入れすることができました。
暖冬は私たち人間には過ごしやすいですが、冬野菜には大打撃だったのでホッと一息です。しかし嬉しい悲鳴!冬野菜の時期は、段ボール箱に詰めるのが大変!野菜が大きくて重いので梱包泣かせです。
「白菜め、この野郎ぅ・・・」とちょっぴり思いながら奮闘して詰めていってます。
寒いこの時期はあったかい鍋で白菜や大根やニンジンやネギをハフハフしながら食べたくなりますね。これは私達の本能が旬の野菜の栄養で身体を温めて体調を整えて免疫力を高めたいと欲しているからです。自然の力は本当に不思議で、冬野菜は身体を温めるものが多いです。また冬は風邪になりやすい時期ですが、風邪に効く金柑やミカンなどの柑橘類が収穫期なのも、自然の偉大さと不思議を感じますね。
スーパーには季節や産地を問わず色々な野菜が並び、現代人の私達は旬を忘れてメニューを決めてから野菜を選んでしまいがちです。今は旬ではない野菜も時期をずらして栽培して収穫できるようになりましたが、それは農薬のおかげです。旬をずらした野菜は気温や虫や細菌に弱くて農薬を多く使用しないと綺麗な野菜にはならず売り物になりません。例えば白菜やキャベツは暖かい時期に作ると虫が元気よく食べますし日光と暖かい気温のため葉が黄色く焼けたり溶けやすくなったりします。適切な時期でないので野菜も疲労するのか栄養価も低いことが多いです。『旬の野菜が身体に良い』には実に多くの理由があるのです。
そして本来の自然な野菜の食べ方は、『旬の野菜を食べ続けること』です。でも既に『野菜の旬』も知らない人が多い現代。実はこのことが現代人の抵抗力が弱く病気が増えている原因の一つではないかと推測しています。それは、旬の野菜セットを食べ続けているお客さんから「医者に行く回数が激減した」という声が多いからです。私も母子でそう実感しています。以前はぜんそくや皮膚疾患や風邪などでお医者さんにしょっちゅう行っていました。しかし年々私も子供達もお医者さんに行く回数が減ってきています。
冬野菜は身体を温め、春野菜は老廃物を排出するデトックス効果が高く、夏野菜は身体を冷やしてくれたりミネラルや水分補給をしてくれたりゴーヤ等の苦みの中に夏バテ防止成分があります。秋は芋などのでんぷん質が多い野菜で冬に向かってエネルギーを蓄えます。旬の野菜はその季節の人間の体調を整える役割をしてくれているのですよね。自然の力って本当に凄いな、と日々実感します。
かごしまんまの野菜は無農薬・減農薬栽培が多く、硝酸態窒素を低くする(化学肥料不使用が多い)栽培をしているので、より身体に安全でエグミや苦みも少なく身体の調子を整えてくれます。そして多くの野菜がかごしまんま周辺の栽培なので、超新鮮で野菜の力や栄養がスゴイままお届けできるのです。これからも自然の神様に感謝しながら旬の身体が喜ぶ野菜をお届けしてまいります。
『旬の野菜からメニューを決める食生活』をどうぞ楽しんでいってくださいネ。
かごしまんまでの買い物が楽しく、届いた野菜や食材はいつもワクワクするようなものであり続けるように。
おうちごはんが幸せなものになるように。冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。
どうぞ同じ空の下、今年も明るく前向きに一緒に色々な防御を頑張ってまいりましょう。

Edit by 山下 理江

平成29年1月11日13日

Jan 10. 2017 かごしまんまだより

【社会人失格なぶっ倒れ方をしてすみませんでしたっ!】
年末は大変ご迷惑をおかけしました。1年で一番発送量が多い発送日の前日に体調を崩すという、経営者として、いや、社会人として大失格なことをやらかしてしまってすみませんでした!
この、絶対休んではいけない2日間を休んでしまった為、27日の発送分を終わらすことができず、28日に発送させて頂いたお客さんには大変申し訳ございませんでした。
25日の夜中から体中がポッカポカとなって寝苦しいなあ、と思っていたら26日の午前中から身体中の節々が痛くなり悪寒がして39度の熱が出てきて動けなくなりました。(インフルエンザかもしれない・・・)と思いながら早退させてもらいました。発送日当日も動けず、納品書へのメッセージ書きを終わらせたところで無念のリタイア。次の日やっとのことで医者に行ってインフルエンザの検査をしたところ、陰性でインフルエンザではありませんでしたが、こんなにインフルエンザ並みの辛い症状の風邪は初めてでした。しかも1年で一番休んではいけない日に!神様は何という大試練をくださったのでしょう。あ、いや、本当にすみませんでした。

【スタッフのみきちゃんが産休に入り、せなちゃんが退職します】
かごしまんまの創生期を支え続けてくれたスタッフのみきちゃんとせなちゃんがしばらくかごしまんまを離れます。みきちゃんはかごしまんまの発送がスタートして2か月後の平成24年5月から来てくれて助けてくれました。3月に出産のため、2月から産休・育休に入ります。私もみきちゃんもおっちょこちょいであたふたした1年目を送っていましたが、その年の年末にせなちゃんが入社してくれました。せなちゃんは選考時、10人以上もの入社希望者の中でひときわキラリと光っていた宝石に見え、即せなちゃんに決まりました。おちょこちょいの先輩二人のミスをいつもカバーする仕事ぶりと作業効率の良さは、20歳以上も年下なのにいつも尊敬していました。このたび、せなちゃんは本日11日をもってやりたいことのためにかごしまんまからはばたくことになりました。
二人とも、丸4年以上もかごしまんまを支えてくれたとても重要なスタッフでした。20歳だったせなちゃんは24歳になり、20代だったみきちゃんも30台に突入して4年の重さを感じます。
みきちゃんは妊婦なのに、せなちゃんは最後なのに、二人とも年末年始の発送を全力で頑張ってくれていました。この二人を心から尊敬し、誇りに思います(ソノコロ ワタシハ ハズカシクモ ブッタオレテマシタ)。
とってもとっても淋しくなりますが、ベテラン選手に育った翔君と、新スタッフの恵さん、そしてまた新しい人をこれから迎えてこれからも頑張ってまいります。どうぞみきちゃんとせなちゃんにエールを送ってくださいネ。

遅ればせながら、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年も美味しくて安全な野菜と食材と、そしてあったかくなるようなココロを共にお届けしてまいります。
周囲の感覚や考えとの温度差、理解してもらえない悩みや苦しみなどまだまだ抱え続けていくかもしれません。調べれば調べるほどつらくなってしまう現状に何度も暗い気持ちになるかもしれません。
でも、かごしまんまでの買い物は楽しく、届いた野菜や食材はいつもワクワクするようなものであり続けるよう、おうちごはんが幸せなものになるよう、これからもこれまでと同じ気持ちでやってまいりますから、どうぞ一緒に頑張って今年も明るく前向きにやってまいりましょう。

Edit by 山下 理江

平成28年12月27日

Dec 27. 2016 かごしまんまだより

【設立5周年を振り返って】
今月の26日で、かごしまんまは登記から丸5年目を迎えます。そこでちょっと今回は私のプライベートを含め5年間を振り返らせてください(すみません!)。
私は生まれも育ちも千葉で、結婚して家族4人で普通に暮らしていました。2011年3月の原発事故以来ずっと買い物や子供達の行事や給食に悩み続けていたさなか、両親(定年退職を機に数年前に鹿児島へUターン移住していた)から連絡がありました。父に膵癌が発覚し転移もしているということでした。余命数か月。背中を押されるように、大好きだった千葉の家と夫から離れて鹿児島の両親の家に母子移住しました。夫のボーナスから借りたなけなしの50万円を資本金に株式会社かごしまんまの登記をしたのが2011年12月26日。1か月後、銀行から融資がおりて『かごしまんま』が始動しました。それまでずっと建築業界にいて、食品業界は初めてで知識もなにもない状態からのスタートでした。注文や送料の仕組みづくりや農家さんや生産者さん探しに日々追われ、最初の野菜セットの発送ができたのは2012年3月中旬で、忘れもしません、5セットでした。その5セットの発送を「よかったね。これで安心してもらえるね」と見送ったあと、父は自力で歩くことができなくなり間もなく亡くなりました。4月9日のことでした。最初の発送を父に見せることができてホッとしたのを覚えています。
父が喜ぶような気がして、葬式当日も休まず野菜セットの発送をしてから葬式に出ました。移住する前から応援してくれていたパンドォルのヒデさんが、私のツイッターで知ったのか葬式会場に駆けつけてくれたのを見た時には涙が止まりませんでした。
発送日の1週間前に注文を締め切って注文分だけ生産者さんに発注するシステムにした事で、お客さんには待って頂くことになりましたが、生産者さんが余裕を持って商品を用意できるので超新鮮なものを届けられるようにしたと同時に、在庫を持たないので赤字が出ないというメリットがあります。また、送料を無理して会社負担にせず、ポイント制も消極的にしたので、それらで利益を圧迫しないため少ない資金の中でも運営できました。
そういう時代に逆行した通販サイトであるにもかかわらず、ツイッターの中で多くの方が応援してくださり、注文してくれたお客さんも次々に喜びや応援のツイートやブログを書いてくれたりしたおかげでだんだんとお客さんが増えてスタッフの人数も今では私を入れて5人になりました。
何もかも初めてで手探りで始まった『かごしまんま』。最初の頃はノウハウもなくてミスが多く、たくさんの方に迷惑をおかけしたり、このまんまだよりで業務や新商品のご相談も何度もしてきました。お客の皆さんからアドバイス頂いたり応援し続けて頂いて、顔が見えなくとも人と人との交流のありがたさに感謝の5年間でした。
生活環境も激変していきました。父が亡くなってオババと子供達と一緒に住むことに無理が出始め、自立して母子で貸家に住むようになりました。人生観の変化で、残念ながら大好きだった夫とも一昨年離婚しました。
でもそんな中でも5年間『かごしまんま』をやってこられたのはただただ皆さんのおかげです。つらい時でもツイッターやお客様の声やメッセージを読むたびに元気になれました。お客さんの悩みやつらさもたくさん共有しました。ご注文時のメッセージと納品書のメッセージとのやりとりやメールは文通のようになっていますね。お客さんと売り手側というボーダーを越えて、顔は見えないけれど同じ気持ちで生きている同志としてお互いに支え合って5年間やってこられたのだなあ、と思います。心から、心から感謝です。皆さんの5年間はいかがでしたか?かごしまんまからの段ボールは小さな幸せをお届けできていたでしょうか?これからも同じ思いの皆さんがいるかぎり、決してあきらめず前向きに希望を持ってやっていきますね。心から、 ありがとうございます 

Edit by 山下 理江

平成28年12月13日

Dec 12. 2016 かごしまんまだより

【今年も気がつけば師走ですね】
今年の目標は2つで、1つ目は鹿児島の美味しい料理酒(黒酒)の商品化です。皆さんが鹿児島の黒酒を年末年始に煮しめに使ったりお屠蘇にしたりできたらとっても喜ばれるのではないかな~、とずーっと考えていました。そして6月から準備を始めましたが、酒類の販売は税金が関係してくるので提出書類が多く、事務所の土地建物の登記簿謄本も必要でしたので謄本を取り寄せてみると、なんと事務所が登記簿上『農地』で所有者が故人(父)のまま、かつ父が使用していた頃は農地で納屋だったので表示登記もされていなかったことが判明。そこからが長かったのです。まず所有者を相続の手続きをして変更するのに1か月。建物の表示登記をするのに1か月。農業委員会に農地転用の申請をするのに1か月。宅地転用後もオババが畑用灌漑用水を使用する為にちょっと農地を残すことになって土地の分筆をするのに1か月。5か月くらいかかって事務所の土地建物の登記簿謄本がまっとうなものになって、それから一般酒類販売の許可申請を先日やっと提出できました。既に順調ではないのですが、これから順調にいけば3月位に商品化が出来そうな気がします。
2つ目の目標は、冷凍食材の商品化です。餃子、焼売、ニュージーランド産のコーンやミックスベジタブル、タコ焼き用のタコぶつ切り、アイス、さつま揚げ用のすりみなど色々商品のめどは立ってきましたが、まだできていないものも多くて・・・。
・・・両方の目標とも年末年始には間に合いませんでしたね、すみません!
今年もおせち用に商品化できたのは例年とほぼ変わらず。放射能と添加物を考慮すると、なかなかOKなものは見つかりませんでした。加工品は本当に悩ましいです。お問い合わせするも「うちは国の基準値以下の安全なものしか扱っていませんので安全です」とか「国産です、としか言えません」というお言葉のメーカーも多く、気持ちが凹んでしまうこともしばしば。いや~、私達ってホントマイノリティですね~。原発事故からあと3ヶ月で6年。世の中、なんにも気にしていない方々が大半ですもの。ますます生きにくくなっていくような気もしています。周囲との温度差で、苦しく思うこともたくさんありましたね。でもこの生き方をするようになって、シンプルな食材で自分で手作りするようになり、どんどん美味しいものがわかるようになって、ますます『おうちごはん』の幸せがわかるようになってきた、という方も多いのではないでしょうか。
旬の野菜を食べ続ける生活のおかげで、お医者さんに行く回数が減ったというお声もたくさん頂きました。今年の夏もよく私達はゴーヤを食べ続けましたね。うちの子供達はゴーヤに慣れたおかげで、いつのまにかピーマンや春菊なんぞは屁の河童、という感じで食べられるようになっていました。慣れってすごいです。
今年もたくさんの嬉しいメッセージやツイートをありがとうございました。皆さんのこの応援や喜びのお声のおかげで、今年も頑張れました。
チェルノブイリの現在を見ても、ハンセン病や水俣病等の歴史を紐解いても、やはり放射能被害の可能性や国の対応というものに私は不安や疑問を感じずにはいられません。同じ思いの皆さんがいるかぎり、決してあきらめず前向きに希望を持ってやっていきますね。来年も皆さんがかごしまんまでお買い物をするたびに、かごしまんまの野菜や食材を食べるたびに、「安心だなあ。楽しいなあ。幸せだなあ。」って思って頂けるよう、やっていきますね。同じ空の下、見えない手をつないで共に頑張っていきましょう。
って、あれ?もう締めくくりの言葉っぽくなっちゃいましたね。気が早くてすみません!

Edit by 山下 理江

平成28年12月6日

Dec 6. 2016 かごしまんまだより

【再商品化した吉田自然農園さんの乾燥ローリエから学ぶこと】
公園に落ちている枯れ葉のような葉っぱが、小さなジッパー袋に入って今回お届けした商品と一緒に段ボールの中にいたと思います。これが無農薬の乾燥ローリエです。今回ご注文の方全員におまけとしてお入れさせて頂きました。落ち葉のようにシミが酷くてびっくりされたのではないでしょうか。市販されている一般的なローリエはシミひとつないので、私も吉田自然農園さんからこのローリエをもらった日は衝撃を受けました。全然違いますからね。
吉田自然農園さんは、去年このローリエを商品化してくれましたがその後ストップしました。私は「月桂樹の葉にも収穫時期があるのだろう」程度にしか考えなかったので、特に吉田さんに商品中止の理由を聞くことはしませんでした。そして今年もシチューやカレーが恋しい帰結になってきてお客さんから「吉田自然農園さんの乾燥ローリエが欲しい」というリクエストの声が出てきたので吉田さんに聞いてみてはじめて、中止の理由を知ることができました。
吉田さんが乾燥ローリエをやめた理由、それは自然農法で作る乾燥ローリエは、市販のシミひとつないキレイな乾燥ローリエとは見た目がかけはなれて違ってしまうことによるものでした。
吉田さんによると、「本格的な乾燥ローリエは、月桂樹の若芽や新葉を使うのではなく、木に1年以上ついている葉を使うので、自然農法の場合はどうしても葉が1年の間に色々な自然状況にもまれてシミやキズだらけになってしまう。それで乾燥ローリエを作るので、シミやキズが少ないものを選んでいたらとてもできない。
でもこれらシミやキズがあっても香りや効能に一切問題はなく、カビではないので安心して普通に乾燥ローレルとして使えるのだけれど、都会の人たちはわからないでしょう・・・。だから供給を中止したの」
ということでした。
たしかに調べてみると、木に1年以上ついた葉を使うのが本格的な乾燥ローリエでした。自然栽培でしかも日本の四季を乗り越えたらシミのない葉は無理な話ですね。
このことを知って、市販のシミひとつないキレイなローリエは一体どのくらい農薬をかけられているのだろうという思いになりました。
それで私は吉田自然農園さんに申し出ました。「吉田さん、もう一度この乾燥ローリエを商品化してください。今度は無選別で、このシミだらけ・キズだらけのまま商品化しましょう。きちんと商品説明しますから。きちんと解説すれば、逆にこのシミやキズが商品の安全性を証明する付加価値ではないでしょうか」

キレイな野菜・キレイな果物が『良いもの』という価値観は、私たち日本人の間にいつのまにか生まれ、しみついていったのでしょう?キレイな野菜=虫や菌が食べられない野菜=農薬がかかった野菜であることがほとんどです。キレイで無農薬・減農薬の野菜は手間暇がかかったり資材や機材の費用がかかったりしますので大量生産も安価にもそうそうできることではありません。
今回みなさんのおうちに鹿児島からはるばるやってきた乾燥ローリエ君をじっと見つめて、どうぞご家族で色々想像したり考えたりしてみてください。そしてぜひ安心なこのローリエ君であったかいカレーやシチューをつくってみてくださいネ。

Edit by 山下 理江