かごしまんまだより

2023年3月前半号

Mar 23. 2023 かごしまんまだより

【『普通の卵』の販売休止】
全国で猛威をふるう鳥インフルエンザ。鹿屋市でも発生してしまいました。
ひとたび発生してしまうと、その養鶏場だけではなく周囲数kmの範囲の養鶏場全ての鶏が殺処分になる、鳥インフルエンザ。地元の産直市場の卵売り場の棚が空っぽになってしまいました。
朝養鶏場で採った卵をその日のうちに店頭に出す、畜産王国ならではの人気商品『朝採れ卵』が全く入荷されない日々が続き、店内も閑散としてしまいました。日本中が物価高にあえぐ中で、安くて新鮮で美味しい卵は大人気で、産直市場の目玉商品でした。
鹿児島・宮崎から赤玉を産む鶏が激減し、かごしまんまの卵も『さくらたまご』へ品種変更になりました。
また鳥インフルエンザが全国で発生している影響で全国的に卵が品薄になり、市場変動価格で動く『普通の卵』の仕入価格が、定額仕入の『ごちそう卵』より高くなる日も出てきました。
今後は春になり暖かくなると鳥インフルエンザも落ち着いてくるとのこと、全国的な卵不足は解消されると言われています。
しかしながら鳥インフルエンザの発生は生産者にとって大打撃。これがきっかけで廃業される養鶏場もあります。
加えてウクライナの戦争や円高の影響による、飼料高騰が生産者さんを苦しめ続けています。
卵や牛乳・乳製品は流通の仕組み上、生産者の希望するようには値上げができにくい商品。
そのため酪農家や養鶏業者の廃業が相次いでいます。
廃業数が増加すれば、供給数が減って値上がりしていくことが容易に予想されます。このまま国が何も対策をしなければ、将来的に卵や牛乳・乳製品の多くが輸入品になる可能性も否定できません。
これまで『物価の優等生』と言われるほど値上がりがあまりなかった卵と牛乳ですが、近いうちに値上がりするという情報もあります。
やむなく『普通の卵』の販売をしばらく休止することにしました。卵の市場価格が安定し始めたら再開いたします。
ご理解のほど、どうぞよろしくお願いします。

【コオロギ?!】
畜産に代わる地球に優しいタンパク質源として、にわかに注目を浴び始めた食用コオロギ。
「かごしまんまさんは今後、どのようにお考えでしょうか」というご質問を数件いただいております。
いや私、イナゴの佃煮さえも食べられません。コオロギは拒否反応起こしています。
食材のほとんどをかごしまんまに頼る私としては、原材料にコオロギが入る商品を取り扱いたくありません。
各商品には、メーカーが作成した商品規格書というのがあります。そこには栄養成分表示をはじめとした商品の詳しい内容が載っています。原材料も詳しく載っていて、メーカーによって表記に違いはありますが2次原料3次原料まで載っています。ここを必ずチェックしてかごしまんま基準に適合したものを商品化しています。
世界の流れや国の法律などが変わらない限り、コオロギがたとえ九州産であっても原材料にあれば商品化しません。
国は食用コオロギを盛り上げるよりも先に、まず畜産業界を直接救済して欲しいと切に願います。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2023年2月後半号

Mar 23. 2023 かごしまんまだより

【久しぶりの東京】
ちょっと東京へ行ってきました。
線路がない大隅半島に、千葉から移り住んで早12年。
電車に乗ってあらためて10年前とずいぶん変わったなあと感じました。

まず電車内で新聞や週刊誌やジャンプを読む人が全くいない。
ほとんどの人がスマホの画面を見ている。しかもワイヤレスイヤホンで未来感あふれている。
ふと見ると、ホームからキオスクが絶滅している。そりゃ急激に雑誌が休刊・廃刊していくわけだ。
昔よりも優先席があちこちにあるけど、全く機能してない。普通の人が普通に座っている。10年前よりひどい。
人々は優先席に対してまるで無関心。エレベーターでもベビーカーに塩対応。冷たいなー。
電車との接触事故防止のホームドア設置もだいぶ普及していた。
人々が皆早歩きなのは10年前と同じ。だけど今はエスカレータではおとなしく立っている。『エスカレータで歩くのは危ない』というポスターもけっこう貼ってある。
ポスターといえば車内の吊り広告が激減していて、『週刊ポスト』や『週刊文春』等の過激な見出しが見当たらない。
代わりにTVモニターが法律事務所の爽やかな笑顔やアレグリアの華麗な演技を流している。
驚いたのはスイカ。JRだけではなく都営もゆりかもめもOKだ。なんなら電車賃だけでなくお店やスーパーでも使えてなんでも買える勢いになっている。
そもそも切符を買う人が少ない。皆スイカを利用するので、切符改札が少なくて改札直前で慌てる。切符を出すのが少し恥ずかしい雰囲気すら漂う。
新聞雑誌はスマホに、吊り広告はモニターに、切符はスイカに、都会から紙媒体が急速に消えつつある。
駅の外に出ると、軽自動車よりも普通自動車が多く走っている(車社会の大隅半島では、軽自動車ばっかり)。
自転車の人が原付バイク並みに速い。めちゃめちゃ速い。転んだらありゃ大怪我するな、といらぬ心配が脳裏をよぎる。ウーバーイーツみたいなのもたくさんいてスゴイ!!(大隅半島はもちろんゼロ!)。
タクシーも駅で待つよりアプリで呼んだほうが早いと、タクシーの運ちゃんが教えてくれた。
もうそんな時代なの?!

久しぶりの東京は、ペーパーレス化が進んでますます便利になっているなあ、と感じました。
東京と鹿児島の共通点は、もはや西郷隆盛の銅像があることくらいなのではないだろうか、と思いながら帰りの飛行機に乗ったのでした。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2023年2月前半号

Mar 23. 2023 かごしまんまだより

【国防とは、まず食料と農業を守ること】
電気ガス料金や物価の高騰に苦しむ国民の声などなんのその、政府は税金を上げてまで防衛費の増強を盛んに主張するようになりました。しかし今の日本に緊急に必要な国防とは、兵器購入や戦力増強ではありません。
「国際物流停止による世界の餓死者のうち3割が日本人である」という米国大学の研究成果を、朝日新聞が報じました。その数およそ7,200万人で日本の人口の6割。ある程度自給できる農村地帯以外は全滅する予測です。
既にその兆候は出ており、最もわかりやすいのは小麦です。ロシアとウクライナは小麦の一大産地です。ウクライナ戦争の勃発により、欧米諸国の制裁に対してロシアは輸出規制を強め、ウクライナは生産自体が困難な状況です。
日本が小麦を主に輸入している米国やカナダ・オーストラリアに、今や世界中から買い注文が殺到し、食料争奪戦となりつつあります。このままでは円安の日本が買い負ける可能性が高く、買えたとしても小麦価格はどんどん暴騰するであろうことが予測されます。
小麦だけではありません。日本の化学肥料は、原料のリンとカリウムと尿素が90%以上を輸入しています。うちカリウム原料の主な輸入先であるロシアとベラルーシが、敵国日本への輸出を制限してしまいました。リンと尿素については、主な輸入先である中国が国内需要の増加に対応して輸出規制を始めました。
また、ウクライナ戦争により世界の原油価格が上昇しました。するとバイオエタノールやバイオディーゼルといった代替燃料の需要が高まりました。バイオエタノールはとうもろこしから、バイオディーゼルは大豆から作られるため、これらの需要も高まります。すなわち原油価格が上昇すると穀物価格も連鎖的に上昇してしまうのです。
そうなると、「買う力のある国」に穀物が集まる一方、「買う力のない国」では穀物不足の危機が一気に高まるのです。残念ながら、今の日本は円安で「買う力のない国」です。
アメリカは独自の食料戦略を持っていて、『食料は武器より安い武器』と位置付け、作物に補助金をつけて自国の食料をできるだけ安く輸出し、食料を輸入に頼る国を増やしてきました。
またアメリカの農業は、貧困国からの移民を劣悪な環境で安く働かせることで成り立っているという側面もあります。
移民労働者への搾取と補助金漬けの作物や牛肉を他国に安く売ることで、日本をはじめとする世界の人々の胃袋をコントロールしようとしています。
またIMFや世界銀行といった機関が、破綻した国や貧しい国に対して開発援助を行う代わりに、関税撤廃や規制緩和を約束させ、アメリカの農産物を買わざるを得ない状況をつくり上げています。
今や食料を供給できる国は、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ブラジル、ヨーロッパの一部など、かなり偏ってきています。かたや日本の農業は種子すら大半を輸入に頼っているのが現状で、その種子もF1種が主流なので、毎年買い続けなければなりません。化学肥料や飼料の高騰に苦しみ、耕作放棄地が続出、酪農家の廃業も止まりません。
およそ中国やロシアを敵視できる身分にはない私達の国の現状。武器を買うべき状況でしょうか?
まず緊急に増強すべきは農業であり、死守すべきは在来種の種子であり、支援するべきは農業従事者なのです。
このままでは世界情勢のちょっとした変化でも、私達日本人は貧困と飢餓にすぐに直面するという危機的状況です。
引用・参考文献 【世界で最初に飢えるのは日本-食の安全保障をどう守るか-】鈴木宣弘著(講談社+α文庫)

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2023年1月後半号

Jan 17. 2023 かごしまんまだより

【自然栽培の大豆・麦生産者 マルマメン工房さん】
かごしまんまから車で山道を走ること約1時間。
霧島の山あいの小さな田畑の中に、マルマメン工房さんがあります。
ずっとリスペクトしていた大豆生産者さん。先日、ようやくお会いすることができました。
代表の増田さんは福岡県のご出身。建設関係の仕事を辞めて地元を飛び出し、世間を見てまわろうとあちこち放浪して27歳で霧島に辿り着いた時には所持金ほぼゼロ。霧島市役所の職員の方の紹介で、有機農業をしている方と出会い、住み込みで有機農業や地域活動を手伝ううちに農業や食や環境に深く関心を持つようになり、ついに2010年にご自身も霧島の地で大豆や麦の有機農業を始めました。2017年には、継承者のいなかった古い木製の製粉機の購入をクラウドファウンディングで成功させます。有機JASを取得しながらも各商品に有機JASマークをつけていないのは、有機よりももっと自然に近い栽培をしているからだそう。すごい方ですよね。
お会いして開口一番「僕も(かごしまんまの小豆計画を)ずっと気になっていて、よく『小豆も作ってください』と言われることがあるので、そろそろ小豆栽培やりたいな〜、かごしまんまさんと会いたいな〜と思っていたんですよ!」と嬉しいお言葉を頂きました。
優しいお人柄の増田さん。敷地内を色々案内して説明してくださいました。
小豆生産に通じるようなお話もたくさんありました。
「人からよく『鹿児島でなぜ小麦や大豆を?』と言われるんですが、鹿児島で作ったっていいじゃん!昔はみんなどこでも作っていたんだから」
「鹿児島は味噌やあんこなどの手作りが盛んな土地柄なのに、原材料である大豆や麦を作る人があまりいないよね」
「一人じゃ無理だから、生産仲間を増やしたい。機械も共有したり貸出し制度にしたりして工夫していきたい」
「自分一人で終わるのではなく、自分の子供や他の人が繋いでいけるような道をつくりたい。そのためには自分だけ儲けて終わるのではなく、みんなが持続できるような仕組みにしなければいけない」
どのお言葉も、私が周囲に言われてきたこと、私が考えてきたことと、めちゃくちゃ共通していて、増田さんのお話を聞きながら、涙が出そうになりました。が、変な人と思われないようグッと堪えましたよ。
ひとりじゃないんだ、増田さんが前を走っている、大丈夫、私もやれる!そんな心強さを頂いて帰途につきました。
そしてマルマメン工房さんの商品をかごしまんまでも取り扱いさせて頂くことになりましたヨ。
まずはなんといっても節分豆!
「大豆にも色々な種類があって色々な色や味があるんですよ。それを楽しんでほしいです。それぞれに含まれる栄養素も違います。ポン菓子機で丁寧に作りましたヨ」と増田さん。栽培から商品製造まで全て増田さんです。
長引くコロナ禍に、異常な物価高。どんどん上がっていきそうな電気代や税金。気分が暗くなりがちな今日この頃。
今年の節分は、この霧島産の自然栽培カラフル大豆で気分を盛り上げて、邪気やコロナを追い払っちゃいましょう!
そしてなんと!今年からかのや姫小豆の生産もやってくださるとのこと!!
鹿児島での豆生産のスペシャリストである増田さんに小豆を作っていただけるなんて!めちゃくちゃ楽しみです。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2023年1月前半号

Jan 17. 2023 かごしまんまだより

【2023年もどうぞよろしくお願いします】
なんだかあっという間に2022年が過ぎ去っていったように思います。
2022年は『ここ鹿児島で小豆を生産してあんこをつくろう!』という目標をただひたすら実行していった1年でした。
いつものように資金力ゼロからのスタートでしたので、まずは商工会や銀行や補助金関係に熱いアプローチをかけるところから始まり、企画書や経営計画書をつくり、計画を進めながら、補助金や融資申請を出し続けました。
計画はどんどん進んでいく一方で、補助金には落ち続け、銀行からの融資もなかなかうまく進まず、焦る日々。
あまりにずっと胃が痛むので胃カメラも飲みましたがいたって健康体・・・。
やっと補助金が通り、銀行も融資に乗り気になってくれ、順調に進んでいくと思いきや、今度はあらゆるものの値上げの大波に巻き込まれました。
さらには各種法の規制により「浄化槽を大型にしろ」「排煙窓を設置しろ」等々、有難くご指導されて、急に高額な出費が続くという、胃と心臓に悪いことの連続でした。
しかし何もないところから新しいなにかを生み出すことはとても面白いです。
特に農業に関わるにあたって、まず心掛けたのは『来年もまた続けたくなる農業を』。
日本の農業は、機材は借金を重ねて購入し、人材は自分の家族と外国人実習生を使い、作物は市場で安く買い叩かれてしまうのが現状です。重労働な上にリスクばかりで儲からない。後継者は激減し、高齢化が進んでいます。
この現況で新しく小豆生産に挑戦し来年以降も続けて頂くには、専用機材はこちらで提供し、栽培については講習会や随時相談を受けて伴走し、そして買取り価格を市場よりかなり高くすることだと考えました。
これらを実行するにはどうしても国からの補助金や銀行からの融資が必要だったので、無事に通った時は本当にホッとしました。
市報の広告欄で生産者募集をし、生産講習会を開催し、生産者グループLINEを開設して状況を報告し合い、収穫期に入った今は、購入した脱穀機が各生産者さんの畑をまわっています。
小豆の鞘の様子を語ったり脱穀機を借りにきたりする生産者さんの嬉しそうな顔を見ると、こちらもとても楽しい気分になります。
これからかごしまんま倉庫を改修して、2月には乾燥機と選別機と重量計を設置予定です。
生産者さんたちが代わる代わる来て、これらの機械を使ってピカピカの小豆にしてくださることでしょう。
5月には製餡所も完成し、生産者さんたちがつくってくれた小豆でいよいよあんこ製造スタートです。
「鹿児島で小豆?聞いたことないよ」という世間の常識を、これから数年かけて「鹿児島には、かのや姫小豆があるよね」という認識に変えていく。それが今の私の夢であります。
続けたくなる農業を。これを常に忘れずに。農家さんへの感謝をいつも胸に。
鹿屋の農業が盛り上がるよう、2023年も頑張って参りますよー!
皆さま、旬の野菜セットを食べて応援、何卒よろしくお願い申しあげます!!

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。
同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2022年12月後半号

Dec 29. 2022 かごしまんまだより

【2022年末のかごしまんまは】
かごしまんまの出荷日は火曜日と金曜日です。
今年の12月はカレンダーがあまり良くなくて、クリスマスもお正月もベストな出荷日がないんです。
クリスマスに近い出荷日は20(火)か23(金)で、関東の皆さんへのお届けは22(木)か25(日)になるし、
年末の出荷日も27(火)と30(金)で、関東の皆さんへのお届けが29(木)か元旦になってしまい、これまた悩ましい。
加えて3年にもわたるコロナ禍と急激な物価高による影響で、年末の各種イベントへの盛り上がりがないように思います。
さらには2011年から11年目の今年は、当時の子供達の多くが大人になったり自立したりして、おうちでのイベントが激減しているようにも思います。
なので2022年の年末はあえてイベントの盛り上げ気分を高めるのではなく、『値ごろ感のある新商品U P』に力を入れております。
九州産原料ベースで、そしてなるべく添加物が入っていなくて安心できてお財布にも嬉しい。そんな視点で選びました。
ベーグル、鍋つゆ、ソース、ケチャップ、そしてサラダチキン。
どれも通常よりもリピ率が高くなっております。
特にベーグルは「手頃で大きくて、おうちでも外出先でも朝食におやつに大満足です!」と大好評です。
ぜひお試しくださいネ。
もちろんクリスマスやお正月商品も例年同様のラインナップを揃えております。
イベントと出荷カレンダーの相性が良くない今年ですが、こちらもどうぞよろしくお願いします。

【年末年始のお知らせ】
2022年最終出荷日・・・2022年12月30日(金)
2023年 初出荷日・・・2023年 1月13日(金)
12月31日〜1月11日は冬季休業です
※1月5日は七草セット出荷

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2022年12月前半号

Dec 29. 2022 かごしまんまだより

【続けたいと思える農業を】
農林水産省の前に畜産農家等約100人が集まり、経営支援を政府に訴えたというニュースが11月30日にありました。
酪農家 金谷雅史さんは「農水(省)の方々、今日は酪農やばいですとお伝えしにきました。増え続ける借金をし続けながら、365日休みなく牛乳を搾っています」 と訴えました。日本では家畜動物の餌のほとんどを輸入に頼っているため、ウクライナ情勢や円安で価格が高騰。畜産農家は、政府が現在行っている対策は後手後手で内容も不十分だとして、見直しを求めました。(yahooニュース抜粋)

畜産業は莫大な飼料を要します。くわえて牛乳はじめ乳製品も肉類も卵も、熾烈な価格競争の世界です。
コスト削減のため1円でも安い飼料を仕入れざるを得ません。
借金が膨らむばかりのなかで、無農薬や非遺伝子組み換えにこだわる余裕が全くないのが現状です。
安い輸入飼料の多くは、農薬まみれの遺伝子組み換え不分別(つまり遺伝子組み換えである)です。
加えて異常な円安と物価高の波。
日本の畜産業は、これでもかというくらいの悪循環で危機的状況に陥っています。
高齢になって継承者がいなくて廃業する農家も増加の一途です。
物価の優等生といわれてきた卵や牛乳。畜産農家の犠牲の上に成り立っているといっても過言ではありません。
今後さらに畜産農家が減っていけば、牛乳や卵は超高級品になり、肉類のほとんどは冷凍輸入肉、という時代がやってきます。その頃には牛乳や卵すら輸入解禁されていることでしょう。
畜産業だけでなく農業全体も危機的状況で、離農する人が増え続けています。
このままですと日本から農業のなり手がいなくなり、将来は野菜や果物も輸入ものが主流になるかもしれません。
食材の多くを輸入に頼るようになると、国際情勢が悪くなった途端に食糧不足や物価高騰になります。
そんな日本の未来はすぐそこです。
これからも続けていきたい。農家の方たちがそう思えるような農業にしていかねば未来は変わりません。
そのためにはまず国や自治体がもっと強固な対策をしなければなりません。
農産物や畜産物の価格を、生産者にとって適正なものにしていかねばなりません。
なにより農業自体を強い構造に変えていかねばなりません。
生産者さんを身近に見続けてきて思うのは、農業は莫大なお金がかかるのに、その負担が全て各生産者さんにのしかかることも問題だということです。
農業用機械は非常に高額で1千万円を超えるものも多いです。それを農家さんは各自で借金購入しています。
台風や水害や不作などで収穫できないときは収入がなくなります。
豊作で値崩れしても、需要が少ない時も、牛からは乳が出続け、鶏からは卵が生み落とされ、野菜の成長も止まりません。
これでインボイス制度が導入されたら、農家さんはどうなるのでしょう。
続けたいと思える農業を構築することは、今の日本にとって防衛費増強や消費税増税よりも重要な問題だと思うのです。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2022年11月後半号

Dec 29. 2022 かごしまんまだより

【food style 九州2022出展&バイヤー報告】
『展示会』『商談会』という催しをご存じでしょうか。
一般の人は入場できない業者間の催しです。
生産者やメーカーそして機械・道具類やソフト関係の会社は、自社の商品を知ってもらうために出展します。
小売業者は新商品や新情報を仕入れるためにバイヤーとして参加します。
東京や幕張、大阪、福岡などの大都市では、全国のメーカーやバイヤーが集う大きな展示会が開催されています。
『food style 九州2022』は11月9日10日に福岡で開催され、15000人以上来場した大きな展示会でした。
いつもはバイヤーとして参加している私ですが、今回は『鹿児島県産小豆とその粒あん』のメーカーとしても参加いたしました。
2日間ずーっと粒あんの試食とパンフレットを笑顔で配りまくりました。
バイヤーとしても各ブースをまわって、かごしまんまに合うような商品を探しまくりました。
ふっふっふ。いい商品がありましたよ~。
九州産原料のベーグル、鍋の素、よもぎもち、ウスターソース、ケチャップ・・・。
昨今の地産地消ブームで、地元の九州産原料に特化する商品もちらほら出てきました。嬉しいですね。
かごしまんまの新商品として出せるよう頑張りますので、どうぞ楽しみにしていてくださいネ。

11月に入って小豆栽培も終盤戦に入りました。
緑色だった葉っぱがだんだん茶色になってきました。
このあと葉っぱが落ちて茎と鞘がカラッカラに乾燥してから収穫・脱穀します。
かのや姫小豆の粒あんの販売開始は、建築が始まったばかりの製餡所が完成して、関係各所の許可を受けてからです。
早くて来年の5月かな~というところです。
かのや小豆プロジェクトのインスタグラムやツイッターやHPでも進捗状況を発信しています。
ぜひごらんください。
インスタグラム→@azukikeikaku
ツイッター→@azukikeikaku
HP→https://kanoya-ap.com/

【野菜が復活してきました】
台風14号で壊滅状態だった九州の野菜も、その後の温暖な天気に後押しされてすくすく成長し持ち直してきました。
旬の野菜や果物は、私たちの身体にスイッチを入れてその季節に適応するための免疫力を高めます。
旬のものを摂り続けることが、一番の健康法だと実感します。
野菜セット内容もこれから秋冬ラインナップで充実してまいります。
どうぞ楽しんでくださいね。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2022年11月前半号

Dec 29. 2022 かごしまんまだより

【小豆プロジェクト近況報告】
畑を耕すトラクターの上空でトンビたちが舞飛び、稲刈りするコンバインの後ろからアオサギがついて歩いている季節です。
猛烈な台風14号通過後の小豆。心配でしたが、さすが鹿屋で繋がれてきた在来種。
さつま芋同様つる性植物なので、しなやかに強風をやりすごせたようです。
来年からの生産者さんスカウト活動するうえでの大きな自信となりました。
ただ海に近い畑の小豆だけは、台風後に徐々に枯れていってしまいました。
台風の風が海水を巻き上げて畑へ降らせてしまったのでしょう。
農薬を使わずに丁寧に栽培していたので、生産者さんがとてもお気の毒でした。
この塩害が出た畑以外の小豆は順調に育って、鞘をたくさんつけていよいよ最終段階に入りました。
今後は、鞘の実を成熟させてから1ヶ月以上かけてカラッカラに枯らして乾燥させてから刈り取りです。

私は今月9〜10日にかけて福岡で開催される『food style 九州』に出展し、この小豆をじゃんじゃん営業してまいります。
おなじみデザイナー宅二郎氏に、小豆プロジェクト専用パンフやホームページをつくってもらっております。

かごしまんま敷地内の製餡所予定地も、整地作業に入りました。
生い茂った木々を移植したり切って撤去したりした後、地盤の弱いところを補強しているところです。
デザイナー宅二郎氏は家業が植木屋さんなので、木々の移植担当もしております。
スコップを持った泥だらけの手で、小豆パンフのデザインを提案する宅ちゃん。・・・イカしてます。
東京近郊の方で植物がお好きな方はぜひ、宅二郎氏のお店araheamyにお越しください。
渋谷区千駄ヶ谷にあります。インスタや通販HPもあります。
めちゃめちゃセンスのいい観葉植物やガーデングッズがありますよ。
araheamyにある多くの植物は、ここ鹿屋市のハウスで栽培されています。
あれ?話が脱線しました。 

私の粒あん修業もスタートしました。
かごしまんまマドレーヌでおなじみの大坂屋さんに1日研修させて頂きました。
あんこ作りは1回につき4〜7時間ほどかかるので、体力勝負でもあります。
豆をよく見ろ、香りの変化をみろ、ヘソを取れ・・・色々言われてきましたがちんぷんかんぷんです。
なんにもわかっちゃいないので、とにかく回数をこなして経験と勘を積むしかありません。
頑張ります!

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2022年10月後半号

Dec 29. 2022 かごしまんまだより

【台風からの復活】
台風14号から早1か月。ようやく野菜が復活しつつあります。
台風後に種まきをした小松菜や山東菜は、台風通過後の気温低下により成長促進されて出荷可能な状況になりつつあります。
ニラや小ネギは意外と成長が遅くて、種まきから収穫まで3~5か月ほどかかるのでまだまだ供給量が少なく高騰中です。
ハウス栽培の生産者さんも、稲刈りや秋冬野菜の準備の合間にハウスのビニールがけをしていました。
どの作業も天気を見ながらなので、やりくりが大変そうです。
日中はまだ半袖で過ごすくらい暑い鹿児島ですが、朝晩の気温が低くなっているので、秋冬野菜の苗も順調に育っています。
地元産ほうれん草ももうすぐお目見えします。

豆苗・リーフレタス・もやし類などの屋内栽培野菜が入る緊急災害時モードだったかごしまんまの野菜セットも、少しずつ旬野菜中心の通常モードに戻りつつあります。約1か月のご理解ご協力ありがとうございました。
今回の台風14号は九州全体の野菜が壊滅状態になってしまい、とにかく野菜がなくて厳しい状況でした。
屋内栽培のきのこ類は豊富でしたが、2011年当時に決めた『野菜セットにはきのこを入れない』という約束事があったので、なんとか入れずにしのぎました。
しかし今後は野菜が不足したときには、雲仙きのこ本舗さんと南九州きのこセンターさんのきのこ類は野菜セットに入れさせてください(涙)。
もちろん『きのこは入れないでほしい』旨リクエストも承りますので遠慮なく仰ってください。

私自身も2011年から2021年まできのこ類を積極的に食べてきませんでした。
今年になって雲仙きのこ本舗さんのきのこ類を取り扱い始めて、ほんと久しぶりに食べた舞茸やエリンギの美味しかったことったら!
こんなに美味しいものをずっと食べないでいたんだな・・・としみじみこの10年間を思いました。
豚肉とごぼうと舞茸・エリンギとで醤油炒めをしたら、それはもうサイコーな秋の幸せいっぱいごはんになりました。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江