かごしまんまだより

平成29年8月8日

Aug 17. 2017 かごしまんまだより

【台風5号】
千葉で生まれ育った私にとって、こちら鹿児島の台風の凄さにはいつも圧倒させられます。
我が家は借家なのですが、全ての窓にシャッターが完備されています。千葉で私は住宅会社で仕事していまして、シャッターはオプションでした。ところがこちらは借家なのに全窓シャッター付です。住み始めの頃は「豪華だなあ」と思っていただけでしたが、今では台風が来るたびシャッターのありがたさを思い知らされています。
こちらの台風の強さはすさまじいです。瓦やトタンが飛んできます。風の勢いも凄く、シャッターがないといつ窓ガラスが割れてもおかしくありません。今回は九州に上陸こそしませんでしたが、5日の夜はもの凄い音を立てて風と雨が吹き荒れ、あまりの音によく眠れませんでした。6日は九州沿岸に再接近してそれていきましたが、道路には木やゴミがたくさん散乱し、台風が四国へと抜けていった7日も強い風が一日中吹いていました。
そこで各生産者さんを訪ね、畑を見て回りました。
井之上ファームさんのゴーヤ棚は、建築の足場で使用するような鉄パイプで作られていましたのでビクともせず、ゴーヤも小さいのが落ちずに残っていて無事でした。またゴーヤもジャガ芋も土曜日に収穫したため無事でした。しかしヘチマ棚が強風で斜めに倒れかかっており、木もだいぶ弱っているようでした。
ぐるめ畑さんはハウスのビニールを剥いでいたのでハウスの骨組みは無事でしたが、日曜に収穫予定だった野菜の多くがダメになりました。本日分の『ぐるめ畑のオクラ』と『ぐるめ畑のこまつ菜』は供給不能になり、やむなく水幸農園さんのオクラと上村農園さんのこまつ菜に生産者変更になりました。
上村農園さんもハウスのビニールを剥いで、土曜日に収穫したため今回の野菜は無事でした。
水幸農園さんも土曜日にオクラとゴボウを収穫して台風に備えました。
7日の市場の野菜も多くが土曜収穫でしたので、キュウリはいつものように棘がチクチクしていませんでした。
そういう事情で、今回の野菜はいつものような『超新鮮!』ではなくてすみません。

【アリの行列】
台風のせいなのか、今日アリが玄関ドアから行列を作って家の中へたくさん入っていました。最初は1匹1匹手でつぶしていましたが、あちこちの床にウヨウヨしていたのでらちがあかずとうとう殺虫剤を使ってしまいました。使いながら「こんな狭い家でも虫が発生するとどうしようもなくて殺虫剤を使ってしまうのだから、畑で害虫が出たら農薬を使わずに対処するなんて本当に無理なことだな」とあらためて思いました。ミツバチを減らす原因とも言われているネオニコチノイド系農薬を使うことは悪、ということをよく耳にします。しかし私たちが家庭で使用している殺虫剤やコンバットなどのゴキブリ捕獲グッズ、コバエポットンなどの捕虫器やアリ避けグッズの多くに、ネオニコチノイド系薬剤が含まれていることも知るべきだと思います。これらの殺虫剤を一切使用せずに虫退治が私たちにできるでしょうか。そう考えたときに、減農薬や無農薬栽培で頑張っている生産者さんを心から尊敬すると同時に、私たち消費者側が安易に生産者さんにネオニコチノイド系農薬を使うな、とは言えないのではないか、とも思います・・・。難しい問題ですけどね・・・。

Edit by 山下 理江

平成29年8月4日

Jul 31. 2017 かごしまんまだより

【本日のおまけ→ベトナムの天日干し自然塩をぜひ味見してくださいネ】
きっかけはとある農産物直売所で【にんにく塩】を買ったことでした。
肉野菜炒めや卵焼き、ラーメンのスープや鶏の唐揚げ、シイラのムニエルなど何でもこれを使えて便利なので「これはいいなあ」と思って製造元の株式会社あやさんに電話したことでした。そうしたら意外にも(失礼!)驚くほど素材がよくて、にんにくも塩もベトナム産で、なんと塩は2か月かけての天日干ししてつくる自然塩とのことでした。
塩を天日する場所は、人里から遠く離れた田舎の自然あふれるきれいな浜で、塩づくりは乾季のみ。太陽と風の力だけで海水を干し上げるので、海に含まれる何百種類ものミネラルがそのまま塩に凝縮されています。
ですから塩はところどころうっすら色がついています。これは海藻やそのミネラルの色なので問題ありません。
なめるとほんのり甘い味がするのも、天然塩の特徴です。

株式会社あやさんは、直接ベトナムへ行って買い付けして、直接ベトナムから原料を輸入して、宮崎の自社工場でにんにく塩や各種塩を製造しています。輸入スタートする際の諸手続きは、苦労の連続だったそうです。
この超あら塩は、現地の製造元メーカーに「日本ではあまりないような粒のあら塩にしたい」と頼んでオリジナルで作ってもらっているとのこと。「細粒よりも塩の美味しさが引き立つような気がするんだよね」と株式会社あやさんの社長は目を細めて嬉しそうに話していました。かなり粒が大きくてびっくりします。しかし卵焼きやウインナーにつけて食べてみたところ、塩だけでこんなに料理の味が美味しくなるのかと感動しました。

化学的に海水からあらゆるミネラルを取り除き、塩化ナトリウムという1種類の物質(純度99%以上)にしたものが『精製塩』です。これは『砂糖』(上白糖や三温糖など)と同じように高純度の化学物質であり、安価で手軽ですが不自然な食べ物です。
塩分の取りすぎはよくないといわれますが、問題点は実は「塩」の取りすぎではなくこの「不自然な塩化ナトリウム」の摂取過多のことである、という説もあります。

ぜひ皆さんに天日干し自然塩を楽しんでいただきたく、あやさんのご協力を得て『天日干し自然塩(超あら粒)』のおまけをつくりました!20gほどしか入っていませんが、本物の自然塩の美味しさをどうぞ楽しんでくださいませ。おにぎりやゆで卵につけたらもうサイコーッ!な味ですヨ
ちょっと楽しい気分になっていただければ幸いです。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成29年7月19日

Jul 24. 2017 かごしまんまだより

【夏の間は冬野菜はありません】
3連休は子供を連れて今年初の海水浴に行きました。千葉の海に慣れている私は「夏でも海水は冷たいもの」という感覚ですが、さすが南国、鹿児島の海は違います。午前中でも海の中があったかいんです。そしてキレイ。いい時間を過ごせました。日差しはギラギラして痛いくらいの今日この頃です。
夏に「キャベツや白菜はありませんか?」というリクエストを頂くことがあります。スーパーに行けば一年中キャベツや白菜がありますから、こういうリクエストが絶対ムリ~ッ!な事だとなかなか消費者にはわからない部分ですね。しかしすべての植物は四季によって支配されて生きています。桜の花が夏に咲かないように、野菜も四季に支配され、旬というものがあります。かごしまんまの野菜は鹿児島を主力とした九州産に限定しているので、夏にはキャベツや白菜が入ることは滅多にありません。たまに入ることがあるのは、旬をずらして「(高値を)一発当てよう!」というバクチ的な栽培を好む農家さんが成功した時か、霧島や高千穂などの高冷地栽培のものがたまたま市場に入ってきたかのどちらか。そういうものは減農薬栽培ではないことが多いです。なぜならこの自然あふれる南国九州で、キャベツや白菜を虫さんや菌類さんやその他の生物たちが狙わないはずがありません。なので農薬を多用しないと見た目のいい野菜になりません。またそういう冬野菜はもともと夏の暑さに順応していませんので、大半が南国の日差しに負けて溶けて枯れていってしまいます。ですから夏場にキャベツや白菜はムリ~ッ!なのです。キャベツや白菜を減農薬で栽培できるのは、虫や菌類が少ない季節です。野菜には旬があり、おおまかに冬野菜と夏野菜とに分類されて、キャベツや白菜は冬野菜。そういう理由でこの時期のスーパーに売っている冬野菜は、多くが減農薬ではなくそして東北や北海道などの寒冷地や高冷地のものなのです。
上村農園さんとぐるめ畑さんが夏でも葉物野菜をつくれるのは高額な設備投資をしているから。ビニールハウスに寒冷紗という遮光資材をつけたり、スプリンクラー等の散水設備を配置したりしています。収穫も本当に大変で、灼熱のビニールハウスの中で扇風機をかけながら皆さん汗だくになりながらやって、経費と手間をかけて葉物をつくり続けてくださっています(なので夏の葉物は価格が高くなるのです)。誰もができることではありません。
生産者さんの考え方やスタンスも十人十色です。平岡農園さんは夏の間は野菜を出荷しない、と決めて秋冬野菜の準備に徹します。吉田自然農園さんは夏の日差しや虫にやられない珍しい野菜をつくります。
水幸農園さんと井之上ファームさんは無理せず夏野菜を露地栽培で元気につくります。特に井之上さんの畑はすごい。先日もカボチャ畑を見せていただきましたが、あれはとても畑に見えません。主をなくした耕作放棄地かと思うほどの背の高い草原の中にかきわけて入る井之上さん。姿は見えなくなり声だけになって「おお!でっかいのがなっちょる」と言いながらカボチャを持ってきてくれた時、初めて私は「ここカボチャ畑だったんだ!」と気づきました。
それでもかごしまんまを設立したばかりの頃は、無謀にも無農薬無化学肥料の露地栽培で白菜や小松菜等の冬野菜を夏に出していたことがあります。新馬場さん(現在は引退)というおばあちゃんが、かごしまんまのリクエストに基づいて野菜を作ってくださっていました。覚えているでしょうか。あの虫の穴だらけで巨大な小松菜やほうれん草を。かごしまんまの発送に合わせて週2回しか収穫しないため、あっという間に野菜が巨大に育ってしまうんですね。初夏に白菜を作ってもらった時には本当に申し訳ないことをしました。虫だらけ穴だらけのために外葉を剥きすぎて収穫した白菜が小さく細く真っ白になっていました。その白菜をカゴいっぱいに用意してくれているのを見て、どれだけ大変だったことだろうと胸が痛みました。そんな白菜をダメとはとても言えず、買い取って野菜セットに入れましたが、多くのお客さんからクレームが来ました。今でも思い出すと胃がキリキリするような出来事です。。。

Edit by 山下 理江

平成29年7月14日

Jul 14. 2017 かごしまんまだより

【大雨の影響】
このたび福岡や大分で甚大な被害をもたらした大雨。被害に遭われた方々には心からお見舞い申し上げます。
鹿児島では大きな被害こそなかったものの、かごしまんまの生産者さん方も影響が少なからずありました。南九州きのこセンターさんや水幸農園さんは落雷の影響で電話とファクスが不通になりました。今週の野菜セットに入る予定だった平岡農園さんの枝豆が全滅してしまいました。今月末まで在庫は大丈夫そうだった水幸農園さんのタマネギが痛んでしまい今季の販売は終了となりました。井之上さんのゴーヤも痛みが目立ちます。九州の梅雨は半端ない量の雨なので、毎年胃をきりきりさせながら過ごします。自然のことなので無事を祈るしかありませんね・・・。

【原材料表示】
りえしツイッターでちょこっとつぶやきましたが、かごしまんまの商品ページでは、実際の商品の原材料ラベルよりも原材料を詳細に記載しています。ですから一見、普通の商品よりも添加物やワルイモノがたくさん入っていそうな感じです。しかし商品ページの下部の商品写真と比べてください。実際の商品の原料ラベルは、実は多くの情報が省略されていることがわかると思います。これはメーカーが悪いのではありません。法律で【記載しなくていい】となっているからです。でも本当は色々な情報が省略されていて、そこに色々なワルイモノが隠れているのが日本の食品の現状です。原子力発電所の建物を建屋と言うように、原発事故を事象と言うように、食品の世界でも遺伝子組み換えを遺伝子組み換え不分別と言い、グルタミン酸ナトリウムをアミノ酸と言い、カタカナの合成化合物は乳化剤・結着材・安定剤・香料といったソフトな漢字熟語の名前になっています。原材料の中で、レシチン(大豆由来)、植物油、果糖ぶどう糖液糖、コーンスターチと記載してあるものはほぼ全てが遺伝子組み換え作物からできています。しかし我々は『遺伝子組み換えでない』という表示はたくさん目にしても、『遺伝子組み換えである』という表示は見たことがほとんどありません。主原料の表示義務はあるのに、こういった特定の原料にはなぜか表示義務がないからです。チップスに『じゃが芋(遺伝子組み換えでない)』と記載してあっても、但し書きがない植物油は遺伝子組み換えです。
ですから消費者がいくら原材料表示を見て添加物やワルイモノや遺伝子組み換えを避けていたって、表示していないので知らず知らずにどんどん食べてしまっています。実は日本人の遺伝子組み換え作物消費量は、世界でもアメリカに次いで最大級だという統計があるほどです。
そんな虚偽な食の世界を少しでも知っていただくために、かごしまんまでは各メーカーから必ず『商品規格書』を商品ごとに取り寄せて、開示していい部分までは全て記載するようにしてあります。消費者がいくら原材料表示を見てメーカーに問い合わせても記載していない部分は答えてもらえません。一般ユーザーには商品規格書は見ることができません。消費者の立場に代わり、本当の商品の原材料情報をメーカーから取り寄せて商品ページに開示していくことで、消費者の皆さんが世の中の食品全体への問題意識を高めていただければなあ、と願いを込めています。
かごしまんまは小さな会社なので、各メーカーに「添加物やワルイモノや遺伝子組み換えを使わないで」とは言えません。各メーカーさんも諸事情や色々な考えがあって商品を作っていて、その責任を負えないからです。また、完全無添加・農薬フリー・遺伝子組み換えフリーのものだけ販売するお店にもできません。そんなことしたらラインナップ的にも金額的にも普通の人には手が出せないお店になってしまうからです。普通の人が楽しく安心して買えるようなお店にしたい、すべて開示するので消費者の皆さんが自分自身で判断して欲しい、と願っています。
まだまだこれからも「安心で美味しい・楽しい」をどんどんご提供していきます。どうぞ311後のこの世界をあきらめず、明るく生き抜いていってください。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成29年7月4日

Jul 3. 2017 かごしまんまだより

【冷凍食材販売が始まります】
構想から1年以上かかっていますが、冷凍食材の販売がいよいよスタートします。
はじめは少ないラインナップで大変申し訳ないのですが、【餃子】【焼売】【各種チャーハン】を主軸に順次商品UPしていきます。
「各種チャーハン」は、すみませんが無添加ではありません。大人の私たちが「たまには楽したいですお休みさせてください」というときにあると便利、というポジションで商品化です。商品ページの原材料は、日本一詳しく表記したと自負しています(実際には翔君が悲鳴を上げながら商品ページの原材料表記を作りこんでいました)。見るのが苦痛なほど、加工品の真実が書かれています。実物の原材料表記の写真と比べて頂いて、そしてご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます(いかに一般的な加工食品の原材料表記が省略されているかがわかります)。
「餃子」と「焼売」。スーパーの冷凍コーナーで見かける一般的な市販品は、100円台!で販売されていたりします。しかし裏面の原材料欄を見ると、お問い合わせするには気が遠くなるような数の原材料と添加物。たとえ「鹿児島産黒豚使用」と書いてあってもキャベツ・ニラなどの野菜は国産表示のみ。多くの加工品に入っている「植物たんぱく(大豆たんぱく)」という一見、栄養素的な名称。これは油や醤油を絞った大豆かす(大半が遺伝子組み換え不分別)でいわば廃棄物同然のものであり、超低コストなので具材の水増しのために使われているものです。化学的なうま味調味料であるグルタミン酸ナトリウムも「アミノ酸」というこれまた栄養素的な名称で表記されています。長期保存したり冷凍保存したりするとどうしても脂肪分などが分離したりして品質低下するのですが、そうならないように増粘剤や安定剤やph調整剤が添加されています。打ち粉はコーンスターチで、業務用はほとんど遺伝子組み換え不分別。おうちで作る餃子や焼売とは味も栄養も品質も全然違うものなのです。
子供たちが大好きな餃子や焼売。既に販売開始しているミートボールもそうですが、どうしても「本物」の安心できる商品が必要だと思い、かごしまんまオリジナルでつくりました。
原材料の豚肉は全てやごろう豚。野菜は全て九州産。餃子と焼売は皮も九州産。醤油も魚醤も黒酒もかごしまんまで取り扱っている(または取り扱い予定)調味料を使いました。打ち粉も鹿児島県産の甘藷澱粉(さつま芋澱粉)です。
何度も試作品を作り直して納得のいく味と品質にしたら、市販の一般的なものに比べ価格が高くなってしまいました。
でも自信をもって子供たちに食べさせられる餃子と焼売になりました。
焼売は、電子レンジで温めるだけの簡単な一品です。市販よりも3倍以上の大きさとボリューム。ヤブサメファーム(鹿児島県)の鶏ガラスープが入ってとってもジューシーな肉汁じゅんわりの絶品点心になりました。
餃子は、無添加に慣れていない人にはあっさり淡白な味わいに感じるかもしれませんが、食べ慣れるともう市販餃子には戻れないような、素朴な家庭の味です。うま味調味料の代わりにナンプラーで自然なうま味を出しました。
冷凍品は単独で送料がかかってしまいご負担をおかけしますが、ご希望であれば肉魚類・加工肉類・パン類など冷凍可能な商品は同梱しますのでどうぞお気軽にご相談くださいませ。
次の目標は、無塩せきウインナー・ハム・ベーコン類からアミノ酸を抜くことですが、これはメーカーの開発コスト面や価格帯やロット数の問題もあるので、まだまだ先になりそうです。でもあきらめません。
まだまだこれからも「安心で美味しい・楽しい」をどんどんご提供していきます。どうぞ311後のこの世界をあきらめず、明るく生き抜いていってください。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

平成29年6月30日

Jun 29. 2017 かごしまんまだより

【味覚とは何か・その③~親は味の伝道師~】
ここ最近、保育園や学校の先生から「野菜やおかずを食べられない子が多くなってきている」という話をよく聞くようになってきました。土曜日や長期休みの学童保育のお昼弁当に、コンビニ弁当を持ってくる子供もけっこういるとのことです。先生いわく「野菜嫌いな子が多いのは親世代が若くなり、親自身が子供の頃からコンビニ弁当やスーパーの総菜で食事をすますことも多く、野菜自体食べなくなってきているせいではないか」とのことでした。
ですから新一年生は給食を残す子供が多く、今や先生も不登校を心配して無理して食べさせないそうです。
・・・色々びっくりしました。
ところで赤ちゃんの離乳食は味付けせずにただ野菜をすりおろしたり煮たりした食材からスタートします。幼児食も大人のメニューとはちょっと違いますね。出汁のきいた煮物や汁物よりも、子供は脂っこくて噛みやすい加工肉類やチュルチュルと食べやすい麺類を好む傾向にあります。これは、成長が止まった大人は脂分やエネルギーをあまり必要としないのに対し、成長期である子供はタンパク質やエネルギーがたくさん必要としているからです。
しかし人間の味覚の嗜好は、離乳食から繰り返される味の体験と学習の成果です。日本人以外の大人がなかなか梅干しや納豆を美味しく食べられないように、子供時代からの食の体験の蓄積が食の嗜好を培っていきます。
煮物、煮魚、お浸し、酢の物、漬物・・・・旨みやコクや発酵の良さを生かした料理ですね。子供の頃に嫌々食べていたこれらの手料理がいつの間にか食べられるようになってそして美味しくなっている。私たちも子供の頃の味覚は大人より動物的で栄養素のあるなしに直結していて、脂、肉、麺類、パン類、ごはん~!だったと思います。食べても食べてもお腹がすいている感覚です。しかし大人になるにつれて旨みとコクと発酵の味がわかってきます。これらは直接のカロリー源ではないですが、野菜や昆布から出る甘さやアミノ酸の旨み、動物の骨や肉類のコク、を私たちの舌が認識します。複数の栄養素が探知できる、という状況は舌にとってより「美味しい」となります。それらが舌の上でハーモニーを奏でるのです。それでいて直接の脂や肉類魚類とちがって胃がもたれない。旨みやコクや発酵の味を、大人が美味しいと感じるのはそういうことなのではないかと言われています。
しかしこれは、あくまで食の体験を幼少時からたくさん積むということが前提です。
フランス人が好むコクのあるチーズやスウェーデンの発酵魚料理を日本人が食べてもなかなか好きになれないのは、それらに対して食の経験が少ないからです。
本物の旨みやコクや発酵の味というものは、繊細で理解するまでに経験がたくさん必要です。しかし、コンビニやファーストフードやファミレスは、1回の食経験で手軽に美味しく感じるように化学調味料を使って味を濃いめにしています。そして多くの人が利用しやすく簡単に調理できるように安価で見た目をきれいにするために安定剤や着色料や人工甘味料などの添加物が入っています。野菜はあんまり含まれていません。そういう食材を食べる経験が多ければ多いほどそういう味に慣れ、『大人の食材や野菜』への体験が乏しくなってますます偏食になっていくでしょう。
親は子供たちへの食の伝道師です。なるべく無添加で本物の調味料と、なるべく鮮度の高い旬の野菜で、昔ながらの大人が喜ぶ和食やシンプル料理を一口ずつでもいいので食べてもらって子供たちの食経験を増やすことが『本物の味覚センサーを持つ舌』を育てるうえでとっても重要だと思います。なにより健康的ですよね。
一口ずつでいいんです。様々な本物の味を何千回何万回と経験していただきましょう!(ゴーヤもね♡)

Edit by 山下 理江

平成29年6月20日

Jun 29. 2017 かごしまんまだより

【味覚とは何か・その②~舌は必要な栄養素を学習するセンサー続編~】
先週の、私たちの舌が毒物は苦いと感じ、欲する栄養素は美味しいと感じるセンサーの役割をしているという話の続きです。
私たちの舌は、甘味は糖質、塩味はミネラル、旨味はアミノ酸、脂質は高エネルギー、というように味で栄養素のシグナルを感じ取って脳に伝え、それから脳は私たちに「美味しい!」という信号を送ります。そして私たちは美味しいと感じてもっと食べたくなります。糖質や脂質はエネルギーの素、ミネラルは身体の調子を整える素、アミノ酸はタンパク質の素となるので、これらが良質のものであればあるほど不足していれば不足しているほど、舌センサーが「すっごく美味しい!」という信号を送ってくれます。新鮮で旬の野菜が美味しいのは、鮮度の高いほうがミネラルが豊富に含まれていますし、旬であるほうが生育に負担がかからないので栄養も多く含むからです。逆に外食や病院食のおかず野菜が美味しく感じなかったりするのは、旬に関係なく鮮度もよくない野菜をいっせいに調理するので栄養素やミネラルの大半が失われているからなのです。サッと焼いたりサッと茹でると美味しく感じ、逆に焼きすぎ茹ですぎが美味しく感じないのも、前者は栄養やミネラルが生きていて後者は壊れたり失われたりしているからです。
また、動物の舌は偽物を感じ取る能力が非常に高いです。実験動物にカロリーゼロの人工甘味料や油を与えると最初は興味を示して食べるものの、すぐに食べなくなってしまいます。「これは栄養分ではない、偽物だ!」と舌センサーが感じ取ってくれるのですね。
普通の食塩や白砂糖よりも、海水をただ煮詰めたり天日干ししたりして作られる塩や精製されていない黒糖や粗糖のほうが美味しく感じるのは、薬品を使っていないこととミネラルがたっぷり含まれているからであると推測されます。精製された食塩や白砂糖は製造過程で薬品が使われ化学的に成分を分離させるので、塩や糖としての純度は高くなりますがミネラルの大半が失われているので「美味しい!」と感じないのです。アルコールが添加された醤油や酢よりも、添加されていない本来の製法で作られたそれらのほうが美味しいのも同じ理由です。
私たちはどんな分析機関よりも優れたセンサーを持つ舌を持っているのです。
でも現代の食生活ではセンサーの許容量を超えてどんどん偽物や人工的な化学物質が舌を襲い続けています。するとセンサーはセンサーであることをやめてしまいます。そうして栄養やミネラルのない野菜や食材を食べ続け、欠乏にも鈍感になって少しずつ少しずつ免疫低下や体調不良になっていきます。
本当の『美味しいっ!』は決して手の込んだ料理や高級レストランや料亭の料理とは限りません。
大量生産(←人件費等のコスト削減のため薬剤や人工化合物を多用している)の野菜や調味料や加工品をやめて、なるべく薬剤や人工化合物を使用していない新鮮な旬の野菜や調味料や食材を摂取するようにすること、そうしていけば、私たちの舌センサーはいきいきと復活して働いてくれるようになります。「むむ!これは化学調味料の味だ。ややっ!この野菜は鮮度が悪いぞ。この鶏肉は薬品の味がする」等とどんどんわかるようになってきます。舌センサーの感度がいいと、賞味期限にかかわらず食品の腐敗に対しても「これは傷んでいるな、これは傷んでいないから大丈夫だ」とわかるようになっていきます。そうなってくるともうあなたの舌センサーは昔の人と同じレベルに戻っています。そして発酵調味料や麹などの食材がどんどん美味しく深く楽しくなっていきます。
そういう『美味しさ』を追求・実践していくと、無意識にその時に必要なミネラルや栄養分を摂取しているので免疫力が上がり、セルフ治癒が働くようになっていくので、医者いらずになるのではないのかなと思っています。

おまけ秘話
今回のおまけは、井之上ファームさんが、かごしまんま災害等支援活動基金からの去年の台風16号の被害のお見舞金のお礼として「かごしまんまのお客の皆さんに」とくださったものです。嬉しいですね♪
無農薬・無化学肥料でつくったメークイン(またはデジマ)です。小さな規格外ものですが、新鮮なため皮ごとバター焼きなどにして召し上がってみてください。メッチャ美味しいですよ~

Edit by 山下 理江

平成29年6月13日

Jun 12. 2017 かごしまんまだより

【味覚とは何か・その①~舌は必要な栄養素を学習するセンサー~】
千葉に住んでいた頃はゴーヤやミョウガ、シソ、三つ葉、パクチー等の苦い野菜や癖のある野菜は苦手でした。
ところが2011年に鹿児島へ移住して、九州の旬の野菜だけを食べ続けるようになってからはだんだん食べられるようになってきました。そればかりかいつの間にかゴーヤもミョウガも好きになってきているのです。不思議です。
そして関連性があるのかは不明ですが、母子で医者いらずになってきています。風邪っぽいものは医者へ行かなくても葛湯や梅ジュース、金柑の甘露煮、大根すりおろし等、手作りのものや季節の野菜でなんとなく自力治癒します。
自分だけのたまたまなことなのかな、と思っていたのですが、野菜セット定期便のお客さんから同じような声を結構頂くようになってきました。そこで好き嫌いとは何か、味覚とは何か、その謎を求めて何冊か本を読んでみることにしました。わかったことは、なんとまだ味覚の世界は解明されていないことが多いということでした。
糖度や塩分濃度は計測することができますが、甘みや旨みそしてコクなどは現代科学では数値では出せず、官能検査しかありません。官能検査とは、いわゆる『利き酒』や『テイスティング』などのように人間の舌や鼻で検査することです。サッカリンなどの人口甘味料にはよく「砂糖の300倍」というような記載がありますがこれも官能検査によるものです。では具体的な数値はどう出すのかといいますと、水に砂糖とサッカリンをそれぞれ希釈したものを用意し、人間の舌がどこまで甘みを感じるかを実験していき、感じる甘みの限界での水の希釈度によって『砂糖の300倍』ということになるのだそうです。人によって甘みの感度は違いますから、誠実なところでは『砂糖の300倍から700倍』という表記をしています。
私たちの舌は、毒物を苦いと感じ、身体が欲している栄養素を美味しいと感じるセンサーの役割をしています。
甘味は糖質、塩味はミネラル、旨味はアミノ酸、脂分は高エネルギー、というように舌は味で栄養素のシグナルを感じ取ります。そして驚くことに学習能力もあります。それが、最初は苦くてダメだったものを好きになったり、逆に最初は甘く美味しく感じられたものが嫌になったりするメカニズムです。具体的に言いますと、コーヒーやビールは最初は苦くて飲めませんが、経験を重ねていくうちにコーヒーは頭がすっきりする、ビールはコクと旨みと酔いを感じるようになり、それが「苦くても美味い」に変わって飲めるようになっていきます。逆に、人工甘味料の入ったダイエット飲料は最初は甘く美味しく感じますが、だんだんと本当の糖分ではないことを舌が学習して「嘘の糖分である」と認識し、マズくなって飲まなくなってしまいます。舌が「これは人工で嘘の甘みだ!身体に入れたくない」とシグナルを出しているのではないかと私は推測しています。
また欲しいタイミングもそれぞれ違います。コーヒーは朝やシャッキリしたいときに飲みたくなり、夜眠る前には飲みたくなりません。逆にビールは朝に飲みたいとは感じず、仕事やスポーツの後や風呂上がりに美味しく感じます。場面に応じて身体が欲しい効能や栄養素を、経験によって学習しているのです。
野菜も実は同じなのではないでしょうか。ピーマンやゴーヤは最初は苦くて食べられないですが、旬に食べ続けることによって身体が学習し始めます。「夏にゴーヤやピーマンを食べるとどうやら夏バテを軽減してくれるぞ」と。そしてだんだん美味しく感じるようになっていきます。冬は、生姜や金柑、根菜類、そしてネギが旬で、美味しく感じます。これらは悪寒や風邪等の改善に役立つものです。
人工的な物を摂取し続け、旬を忘れ、口当たりのいいものだけ食べている食生活は、舌がその季節に合った栄養素を探知できません。旬のものを食べ続け、苦くても頑張ることで舌が栄養素を学習して「美味しい」となる。そうして旬に必要な栄養素を取り続けるから医者いらずになっていく。そんな気がしています。

Edit by 山下 理江

平成29年6月6日

Jun 5. 2017 かごしまんまだより

【311後の新しい食の世界へ】
私は生まれも育ちも千葉で、食の安全に関心があった母の影響で、子供の頃から生活クラブや生協の食材と家庭菜園の野菜を食べてきました。そしてそれらに同梱される機関誌を読んでは「遺伝子組み換えや農薬や添加物はダメだ」と避けてきました。ところが東日本大震災があって、今度はさらにそれに加えて「産地がどこか」という点も気を付けなければならなくなってしまい、一時期は「食べるものが何にもない・・・」と落ち込んで泣いてばかりいました。
何が悲しかったって、私以外の周囲は何も気にしていないことでした。添加物や農薬を気にする人も、原発事故の影響を気にする様子はありません。スーパーに行けば他人の買い物かごにはNGフードがいっぱい。帰宅すると周囲の家には布団や洗濯物がどーんと干してある。頭がクラクラしました。共同購入した牛乳や卵を、誰にも見つからないようにして捨てる毎日。ほどなくして生活クラブも生協もやめました。誰とも話が合わず、孤独でした。
鹿児島へ母子移住してからも、調味料には苦戦しました。特にソースとつゆ。原材料が多すぎて、産地も添加物も納得いくものがいまだに見つけられていません。卵焼きや焼きそば、肉野菜炒め、カレー、お好み焼き・・・なんでもソースやつゆを加えて食べるのが大好きでした。でも311以降、ソースやつゆを買うことはなくなり、おうちごはんからどんどんソース味がなくなっていきました。
最初はソースの味を恋しく思いましたが、なんとか安心な代替品がないか探して見つけていくうちに九州や海外の色々な調味料にハマっていきました。特に味噌・塩麹・醤油麹(もろみ)・ナンプラー・黒糖・黒酒です。
鹿児島へきて最初にびっくりしたのが、ビニール袋に入っている味噌。しかもパンパンに膨れていることも。味噌が発酵して膨らんでいるのでした。まさに生きていることが実感できる味噌。食べてみると関東出身の私には甘い甘い。そしてなんだか舌に繊維が残る。よく見ると麦の繊維です。味噌に麦が入っているのでした。でもそれ以上に、この味噌で作る旬のお野菜のお味噌汁の美味しさに衝撃を受けました。それが『なつかしいあじわい山門味噌』です。
鹿児島では普通の人もどんどん公民館等で味噌を手作りして、そしてビニール袋に入れて売っています。今ではもう慣れてしまいましたが、最初はなんだか人類のものづくり売買の原点を見るようでカルチャーショックでした。
ナンプラーは『つゆ』や『出汁』の代わりになるものはないかと試行錯誤していた時に発掘したものでした。肉ジャガや肉野菜炒めやカレーやスープに入れて火を通すと、独特の臭みが消えて、まるでつゆやコンソメを入れたかのように料理に旨みを加えてくれます。火を通すと和食の隠し味として大活躍するのは意外な喜びでした。
塩麹や醤油麹は、自分で作ると塩加減や発酵加減や甘みを楽しめるので面白いです(時には酸っぱくなることもありますが火を通せば大丈夫)。塩麹はキュウリやレタスにあえて食べればドレッシングよりもノンオイルでヘルシーです。塩麹も醤油麹も、火を通すと旨みが増すので、肉野菜炒めや煮物の味をぐっと美味しくしてくれます。
黒糖は、粗糖よりも風味とコクがあって料理を引き立ててくれます。産地も南の国や鹿児島・沖縄だけです。
黒酒は、みりんと料理酒のいいとこどりです。火入れをしないので酵母が生きていて、天然のアミノ酸が豊富なので肉や魚をやわらかく美味しくさせたり料理の旨みをアップしてくれたりします。黒酒は鹿児島の知る人ぞ知るお酒で、昔はお正月のお屠蘇にも使用されていました。黒酒で料理の楽しさを皆さんにも知って頂きたくて酒類販売免許も取得しました。もうすぐHPシステムを一新して販売できるようにしますので楽しみにしていてくださいネ。
そうやっていくうちに、いつのまにかソースなしでも平気になっていました。これからも311後の新しい食の楽しみを皆さんにお伝えし続けていければな、と思います。新しい食の世界。上を向いてどんどん楽しんでいきましょう!

Edit by 山下 理江

平成29年5月30日

May 29. 2017 かごしまんまだより

【放射能等の影響による奇形ではなく、普通のことです】
最近、「スーパーに、激安で熊本産の奇形トマトが売っていた」というツイートを見ました。
写真を見ると、出ベソみたいなものがついたものや、変な凸凹があるものがたくさん入ったトマト箱でした。
おヘソ付トマトや凸凹トマトは鹿児島では普通に直売所やスーパーにあります。
家庭菜園でも普通にできます。ジュレ(中のトロリ部分)の数や形が変なトマトも普通です。
イチゴなんか家庭菜園で無農薬で露地栽培してみるとそれはもうひどいもんです。ボコボコで無残ですよ(涙)
私たち人間だって犬や猫だって、色々な大きさと太さと顔と肌色・毛色・・・色々ありますように、本当は野菜や果物も色々な大きさ・形・色をしています。トマトやナスのおヘソや、大根や人参やゴボウの二股・三股もごく普通のことです。特に根菜類は、成長芽が土中の固い部分にぶつかるとそれを避けて二股三股になっていくようです。
イチゴやキュウリやオクラなどは、無農薬や減農薬栽培をすると表面についた菌類や虫からの攻撃を受けると自力で治癒するために身をよじって傷をふさいだりかさぶたを作ったりします。また、果実が成長するときに葉っぱや茎にぶつかるとそれを避けて成長していきます。ですから凸凹になったり曲がったりするのです。変な形の野菜のことを『奇形果』と名前こそそういいますが、食べても何の問題もありません。梅も同じです。梅の斑点は菌類と戦った跡で、斑点が多い梅は減農薬の証です。キズや斑点がある梅もどうぞ安心してお召し上がりください。
ではどうして関西圏や関東圏ではこういうのを見ないのでしょうか。それは流通の仕組みにあります。
関西や関東などの人口が多い地域への野菜供給は、生産者さんが市場に出すか直接バイヤーと契約栽培しています。
大量仕入れのバイヤーや市場は『規格』に非常にうるさく、大きさは何センチ~何センチ以内、色は何~何色のあいだ、重さは何グラム~何グラム以内、形も一定なものを求められます。この規格に合わないものは買い取ってもらえません。必然的に大量生産の生産者さんは規格に合うものしか出さなくなります。ですから人口密集地の消費者は大きさも色も形も一定できれいな野菜や果物しか見たことがなくなってしまうのです。でも規格外のものも必ず出ます。それを袋詰めや箱詰めにして安く売っているのをたまたま初めて見た人が、冒頭のツイートをしたのでしょう。
動物が成長して老いていくのと同様に、野菜や果物は収穫時期によってもだいぶ見た目や味も変わります。
特に植物は『成長したら花を咲かせて種を作る』という目的のもと命を全うします。
柑橘類の収穫初期は青くて固くて酸味が強めですが、終期になると甘みが強くなり柔らかくてシミだらけのしわしわになっていきます。ゴーヤの収穫前期は細く小さく緑色で、収穫終期には太く大きめで種は真っ赤になります。これは種が熟れ始めたからで全く問題ありません。緑色のピーマンも収穫しないで放置しておくと熟れて真っ赤になります。キャベツや人参や大根は、収穫終期になると中心部分が固くなっていき花を咲かせる茎が伸びていきます。これを『とう立ち』といいます。とう立ちが始まると中が固くなってきて食べられなくなるので収穫終了ですが、同時期に植え付けした同じ畑の野菜でも、なかには成長が他より早くてとう立ちが進んだものがあり、それを知らずに収穫してしまうこともあります。とう立ちは野菜の中心部から始まるので、外部からの見た目にはわからず、チェックをくぐり抜けてお客さんの所へ運ばれてしまうものもあります。キャベツのとう立ちは、中にたくさんのミニキャベツができたようになります。これが将来の菜の花になるのですが、そういうものを初めて目にした都会のお客さんは包丁で割ってみて初めて見る『とう立ち』にびっくりして「奇形だ!食べられない!捨てよう」となってしまうのです。
違います、奇形ではなく普通のことです。大丈夫です。固い部分を取り除けば食べられますヨ。

Edit by 山下 理江