2021年4月前半版

Apr 2. 2021 かごしまんまだより

【収穫はキッチンで】
野菜はとれたてが一番。ならば土ごとお届けして、おうちで収穫も楽しめる野菜をつくっちゃおう!
ということでポットレタスを新発売します。
生産者さんは、ここ鹿屋随一のおしゃれスポットaraheam(アラヘアム)を運営しているグリーンショップマエハラさん。araheamの意味ですか?後ろから読むとmaeharaになるからです。
Araheam店内にはおしゃれな観葉植物がジャングルのようにたくさんあります。
塊根植物、多肉植物、エアプランツ、コウモリラン、ウンベラータ、モンステラ、ベゴニア・・・。
その多くが鹿屋のビニールハウスの中で大切に育てられてきたものです。
素敵な雑貨や服もたくさんあります。デザイン性の高いラインナップで、ワクワクした感覚になれます。国内外のアーティスティックな作家さんやデザイナーさんのものが並んでいます。
店内にはカフェ(pot a cup of coffee)も併設されていて、めちゃくちゃ美味しいスペシャリティコーヒーと手作りスイーツが楽しめます。
はじめは植物だけを販売しているだけだったのですが、それですとお客さんの滞在時間が短いことに気がついた前原さんが、生活雑貨やコーヒーを楽しみながら、植物もゆっくり眺めて楽しんでほしいと願って、こういう形のお店になっていったのだそうです。
コロナ禍の去年、まさに私はここの植物や雑貨に癒され、個々のコーヒーの淹れ方を真剣に学び、おうち時間を充実したものにできました。いつのまにかおうちの中は植物やコーヒー器具でいっぱいになって、おうち時間がとても楽しく愛おしく喜びになっていました。・・・そうです、私はaraheamの大ファンです。
そのaraheamの前原さんがプロデュースする『ポットレタス』なんです。
熱く語りますよ~。既にかごしまんまツイッターで熱く語っていますが(笑)。
ポットレタスはポット(鉢)ごとお届けし、お客さんが手でちぎってそのまま口に入れることを想定しているので、農薬も化学肥料も使いません。地元の土を使い、ビニールハウス内できれいな水で大切に育てています。
大きめの葉をちぎるようにして、小さな葉や芽を残すようにすればまたそれが伸びてきて再び収穫できます。
もちろんキッチンでちょっと育てて大きくしてから食べるのもOK。
おうちの中に生きたかわいいレタスがあるだけで、なんだかほっこり癒されるんですよ~。
単品販売も近日中にしますが、まずは野菜セットの中に入れてみますね。
初の試みなので、ぜひぜひご感想やきづいたこと等なんでもメールやメッセージやツイート等でお寄せください。
反応が良ければ、ポット野菜の種類を増やしていけたらなと思っています。ハーブとかも良さそうですね。
araheamの姉妹店araheamyが東京の渋谷にも去年オープンしました。お近くの方はぜひ遊びに行ってみてくださいネ。

皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年3月後半版

Mar 15. 2021 かごしまんまだより

【311から10年】
東日本大震災から10年。
かごしまんまをご利用してくださっている多くの皆さんには特別な節目だったのではないでしょうか。
多くのメッセージを頂きました。10年の応援、本当にありがとうございます。ここにご紹介させて頂きます。
(勝手に掲載してすみません。またここには載せきらなかったお言葉にも同様に、心から感謝申し上げます)

「今日は3月11日です。 10年前、私の世界は変わりました。 怖い、悲しい、不安、たくさん考えて今日まできました。 あのとき自分は変われて良かったと思います。」
「楽しく生きましょう。東日本の震災から10年、一生懸命に生きていたら過ぎてしまいましたね。」
「一人ひとりの3.11があったと思います。まだ、その記憶が鮮明で過去を引きずっているとか、立ち直ろうとしているとか、もう別の道を歩んでいるとか様々でしょう。当時の思いや怒りなど振り返り忘れることなく未来に向かって行くしかありません。」
「あれから10年ですね。まだ、10年。まだまだ、先は長いです。頑張らないとと、気を引き締めています。」
「移住や長期保養が難しくても、どうにかやっていられるのは、かごしまんまさんの定期便のおかげです!」
「東日本大震災から10年。原発事故の後始末は全く進んでいませんね。私たちの生活はどうでしょう?りえしさんの『同じ空の下』という言葉に本当に励まされています。これからも一緒に頑張っていきましょう!」
「あの日から10年ですね。もう10年、まだ10年です。 何が起きたのか、引き続き忘れないでいなくてはと思います。10年前、空のレジかごを持ったままスーパーで途方に暮れた自分が どれだけかごしまんまさんに救われたことか! 改めて感謝申し上げます。」
「かごしまんまさんに出会ったのは最近だけど、心はずっと同じです!これからも頑張っていきましょう!!」
「311から今日で10年ですね。昨日のことのように思い出します。あれから、なかなか希望が見いだせない日々が続いているように思います。」
「本日は3月11日ですね。もう10年経ってしまいました。元気に前を向いて生きていきましょう!」
「あの日からついに10年が経とうとしています。10年後なんて想像も出来なかった、かごしまんまさんを続けていてくれてありがとうございます。ただ安心な食材が手に入るというだけではない、心の支えでもありました。この先も健康に気をつけて、末長く続けていってくださると嬉しいです。」 

度重なる消費税増税や送料や資材の値上げ、そして大手モールの送料無料化など、この10年のあいだに何度も経営危機に見舞われてきました。
なんとか踏ん張ってかごしまんまを10年続けられてこれたのは皆様の応援やご理解とご協力のおかげです。
311をきっかけにして生まれたかごしまんまですが、次の10年はもっと前向きに『九州の食の喜び』をより多くの人に楽しんで頂けるようなショップに少しずつ変化させながら進んでいこうと思います。
これからもおうちごはんを喜びにするお手伝いをさせて頂ければ、と思います。どうぞよろしくお願いします。
皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年3月前半版

Mar 2. 2021 かごしまんまだより

【醤油の苦悩】
以前「鹿児島の醤油は甘い」というお話をしました。
寿司屋や和食屋さんのテーブルにある醤油が甘いんです。砂糖と醤油が1:1なかんじの甘さです。
でもこの醤油の原材料表示には、サッカリンやカンゾウやステビア等の人工甘味料が記載されていて、砂糖は全く入っていません。
これは人工甘味料のほうが砂糖の何百倍もの甘さがあるので使用量が少なくコストを下げられるから。
人工甘味料の甘さは均一なので醤油の味を安定させやすいため、不安定な甘さの天然甘味料(砂糖)よりも人工甘味料が使用されるのだそうです。
私はこの醤油で刺身やお寿司を食べると、舌がチリチリします。この醤油を使った煮物や漬物やラーメンなど食べても、ずっと舌に何か味が残って不快な感じがあります。おそらく人工甘味料が私に合わないのでしょう。

しかしここ鹿児島ではこの甘い醤油が人々のソウルフードで、食の基本です。
『無添加』をめざすお店でない限り、ほぼ全ての食材や飲食店の醤油がこれなのです。

これがかごしまんまの商品開発上、一番のネックとなっています。
なぜ商品が増えないのか、なぜ地元に溶け込めないのか、なぜ孤独なのか・・・。
全てはこの醤油にあるといっても過言ではないでしょう!
鹿児島は食の宝庫です。
かごしまんま設立当時は、たくさん商品化するぞ!と意気込んでいました。
しかしどの商品にもこの醤油が入っていて、むしろ入っていない商品を探すのが大変で・・・涙。
商談時、業者さんに醤油の話をすると「この醤油じゃないと地元で売れないからね・・・」と顔が曇ります。
なのでかごしまんまにはお惣菜商品が少なく、鹿児島人が作るため(甘い醤油が入っていなくても)甘めの総菜になってしまうのです。

鹿児島ではどこの食事会や飲み会でもこの醤油が使われた料理が出て、刺身や寿司はこの醤油で食べなくてはなりません。出されるお菓子や飲み物も人工的なものが多く・・・涙。
コロナ禍で食事会や集会などのつきあいが全てなくなりましたが、私にとっては今ストレスフリーです(笑)。

鹿児島は畜産王国で、黒豚も黒毛和牛も鶏もめちゃめちゃ美味しいです。漁業も農業も盛んで、食材が豊富で、味噌も酢も塩も酒も製造元があります。とてもいいところです。いつか鹿児島にぜひ旅行に来て欲しいです。
しかし醤油だけは・・・マイ醤油を持参した方がいいかもしれません。(鹿児島の方々、ホントスミマセン!)

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年2月後半版

Feb 16. 2021 かごしまんまだより

【キャベツの苦悩】
「野菜セットにキャベツが入らないのはなぜでしょうか」というお声をいただきました。
そうですよね・・・なかなか野菜セットに入れられなくなってしまいましたね・・・。
キャベツのこと。いつかかごしまんまだより等でお知らせしなければならない、とずーっと思っておりました。
創業当時からできるだけ野菜セットに入れてきたキャベツ。しかし数年前のヤマト運輸さんの度重なる運賃大幅値上げによって、難しくなりました。
段ボール箱の大きさや体積に制限がかかり、運賃もおよそ1.5倍に値上がりしたからです。
最も痛手だったのは、クール便の最大サイズである120サイズ箱(かごしまんまでは長細い段ボール箱)になると、サイズ加算数百円とクール便料金が600円も(!!)加算されるようになったことです。
通常のかごしまんま段ボール箱(側面に赤い矢印の印刷がある100サイズ箱)よりも750円~1000円以上(お届け地域によって違う)加算されるようになりました。
そのため大きなキャベツや白菜が野菜セットに入る日は多くのお客さんの箱が120サイズになり、運賃負担によるマイナスがじわりじわり増加していきました。
それでもキャベツを野菜セットに入れ続けあっという間に2年連続で大幅な赤字になって資金が不足し、公庫や銀行から借金を重ね、税理士さんからも「運賃が膨らんでいるので運賃コストを削る努力を」と指摘されました。
運賃コストを下げるには、①ヤマト運輸さんに運賃を下げてもらうか、②お客さんに頂く送料を値上げするか、③120サイズにならないように内容を工夫するしかありません。しかし①も②も非常に難しい・・・。
なるべく段ボール箱が120サイズにならないようにするしかなく、大きなキャベツや白菜を野菜セットに入れられなくなってしまったのでした。キャベツや白菜は野菜のレギュラー選手なのに、さみしいですね・・・。
また、キャベツや白菜などの大きい野菜は加算運賃分もプラスした価格設定にし、個数制限もしなければ1つの段ボールに収まらなくなりました。通販業界のキャベツや白菜が高額な価格帯になってしまうのはこういう理由です。クール便じゃなければ、運送会社の選択の幅も広がり、もう少し安くできるのですが・・・。
以前のようにはなかなか野菜セットには入らなくなってしまいましたが、たまに小さいキャベツや白菜が入荷できる時にはなんとか工夫して野菜セットに入れていきたいです。
『野菜セットにはもうキャベツは入れない!』という方向も考えたのですが、それはなんだかやっぱり冷たい決定のようで・・・堂々巡りで悩んでます、すみません。
キャベツ、特に今季は豊作なので本当はたくさん野菜セットに入れてお届けしたかったです・・・。
昔は段ボール箱のサイズによってこんなにも運賃が変わることはありませんでした。
配送業界も厳しい世界です。慢性的なドライバー不足や自動車税関係やガソリンや消費税負担の増加など今の社会構造が変わらない限り、新たな運送会社も出てこないでしょうし、運賃も下がらないことでしょう。
いつかまた水幸農園さんの巨大キャベツや市場仕入れの巨大白菜を野菜セットに入れる日が来るといいなあ。「巨大でビックリしました」というお客さんからの声をまた聞きたいです。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年2月前半版

Feb 2. 2021 かごしまんまだより

【おうち時間を楽しむ】
コロナによるおうち中心生活も早1年ですね。去年の今頃はマスクや消毒液やハンドソープ等がどこの店頭にもなくて、精神的に厳しい時期でしたね。
我が家では、どこにも行けない子供達がよく庭にテントを張ってそこで宿題したりご飯を食べたりしていました。
私もおうち生活を充実させようと、衣装ケースを買って衣類の整理整頓をしたり、断捨離をしたり、オーディオやスピーカーを新調したり、DIYで棚やフックを取り付けて観葉植物や飾り物を買ったりしました。
よかったなあと思ったのは、観葉植物です。我が家は狭いので、壁に飾るタイプのつる性植物のフィラデンドロンや着床植物のコウモリランが大活躍でした。壁や天井から吊るすだけで、家の中が癒される空間になりました。
多肉植物や塊根植物も小さなスペースに置けるので便利です。植木鉢もこだわると楽しいです。
それとコーヒーの淹れ方がプロ並みになってきたと自負してます(笑)。
美味しいスペシャリティコーヒーを淹れてくれるカフェが近所にあって、そこに通ううちに色々教えて頂きました。
スペシャリティコーヒーとは、生産されている土地、生産している人、収穫後の生産処理方法、生産処理をする人、買い付けから流通ルート、焙煎方法、淹れ方など基本的に全て消費者に開示されているコーヒーのことです。
かごしまんまスピリッツに合っているコーヒーですね。産地を気にする者としてはめちゃめちゃ安心です(笑)。
いやあコーヒーの世界も深いです。スペシャリティの世界に足を踏み入れると、収穫後の生産処理方法や焙煎方法、抽出するお湯の温度や時間によって全然違うものになって、1杯1杯真剣勝負なのでとても面白いです。
これを知る前はモカやキリマンジャロをよく飲んでいましたが、スペシャリティコーヒーを知ってからは浅煎りで酸味と香りが強くてナチュラル発酵系のエチオピアやボリビアやゲイシャなんかが好みになりました。
洗濯や食器洗いにもいっそうこだわるようになりました。
あまり人に接触しなくなったせいか、色々な香料がいっそう気になるようになりました。合成洗剤などの人工的な香りがどうしてもダメになりました。
そこで食器洗いは、自己責任で洗濯用として販売されている『粉せっけん』を大さじ3杯、計量カップに入れてお湯500mlに溶かして使うようになりました。粉せっけんは高級台所せっけん洗剤よりもずっと安価ですし、少量のお湯で溶かすとトロントロンせっけんになって、濃く使えば頑固な油汚れもあっさりすぐに落とせます。手荒れもかなり軽減されます(※食器洗い用粉せっけんは市販されていないので、自己責任で洗濯用粉せっけんを使っています)。
洗濯は、アルカリウォッシュ(通称セスキ)と酸素系漂白剤でまず洗濯機を回してから、脱水後にもう1度クエン酸を小スプーンで3杯入れてすすいで脱水しています。そうするとアルカリ性の汚れも酸性の汚れもどっちも落とすので、臭いや香りがすっきり消えてくれます。手間はかかりますが、ニオイがしないのでとても気に入っています。
換気扇やコンロまわり、ドアノブなど家中の汚れはアルカリウォッシュでシュシュッと落として、それでも落ちない汚れはクエン酸水でシュシュッとすると落ちます。これは、汚れは酸性とアルカリ性に分かれるのでそれによって使い分けるとよく落ちるからです。洗濯や掃除は化学ですね。
コロナによって外出が不自由になりましたが、その分おうち時間を楽しめるようになった1年間でした。
皆さんはおうち時間、どう楽しんできましたか?
今日も皆様の冷蔵庫と食卓とおうち時間が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年1月後半版

Jan 19. 2021 かごしまんまだより

【寒すぎて葉物が成長できず】
おババ農園のパセリ、おババが張り切ってたくさん植えこんだのにもう販売終了になってしまいました。
(おババ農園・・・私の母がかごしまんま敷地内でやっている畑のこと。かごしまんまから出る野菜屑でたい肥を作り、無農薬・無化学肥料でやっています。)
パセリがぜんぜん大きく伸びてくれないんです。まるでヨモギやたんぽぽの葉のように地面に添って伸びるだけ。
本当にこれはパセリなんだろうか・・・と思うほどです。本来は1株からたくさん葉っぱが収穫できるのに、全然成長してくれないので根っこごと何株も収穫せねばならず、あっという間に終了となってしまったのでした。パセリを根っこごと収穫するなんて私も初めてです。
今年はほうれん草も小松菜も深ネギも大根もみんな小さいままです。例年の今頃ならいつもお化けサイズなのに、どうしてなのでしょう。
平岡農園さんによると、これは今年の冬が寒すぎるからだそうです。気温が低すぎると冬野菜もあまり成長しないのだそう。いやあ、それほど今年の冬は寒いのですね。お正月は鹿児島でも霧島などの山の方では降雪がありました。ここ鹿屋市は雪こそ降っていませんが連日かなり寒かったです。
鹿屋といえば特産の落花生も今季は不作でした。
原因は災害級だった7月の豪雨。鹿屋の市街地が水没したというニュースが全国に流れましたね。
落花生は土の中の作物なので雨にとても弱く、あの豪雨で多くが腐ってしまったとのことでした。
去年は梅も『裏作』と呼ばれる年に当たり、不作でした。『裏作』とは豊作の次の年に起こることが多い『なぜか不作』のことで、全国的に同じようなリズムで起こる現象で収穫量が極端に少ない年のことです。
なので落花生商品や梅干しは今年の夏か秋位まで品薄が続きます。すみません。
不作と言えば、近年ずっと九州の大豆が不作です。それで2倍の値がついてしまい、多くの豆腐・納豆メーカーが九州産大豆から「国産大豆」に切りかえていってます。その多くは北海道産だそうです。
不作が続くとメーカーはじわりじわりと原料調達を切り替えていきます。一度切り替えた原料はなかなか元に戻りません。新たな取引先をまたスパッと無情に切ったりできないからです。すると旧原料の生産者さんたちは売り先を失い、高齢化の波もあってポツリポツリと農業をやめていきます。そして大きな資本と広大な土地があって機械化できる大規模な生産者さんだけが残っていきます。大規模な生産者さんは均一な品質とコストを優先します。タネや農薬や化学肥料の危険性はあまり考えません。また多くの消費者も安さ重視の食料選びなので、日本各地から小さな生産者さんがどんどん消えていっていることに気がつきません。今の日本は野菜や食材だけでなく多くの分野で同じ現象が起こっています。良いものがひっそりひっそりと消えていってしまうのは非常に悲しいですね。
寒過ぎて葉物野菜が育たないというお話から、ずいぶん話題が飛んでしまいました。
小さな生産者さんを守るために、市場では値がつかない規格外野菜も、品質に問題がなければかごしまんまでは積極的に通常価格で買い取っています。今回の葉物野菜も、市場では規格外サイズですが、品質には全く問題ございません。むしろ自然の寒さに耐えるために糖分などのミネラルをたくさんつくり出していたりして美味しかったりもします(寒さに耐えて固くなることもありますが)。どうぞ自然のままのワイルドな野菜を楽しんでくださいネ。
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2021年1月前半版

Jan 8. 2021 かごしまんまだより

【新年おめでとうございます 今年もよろしくお願い申し上げます】
これを書こうとしたところ、新規感染者数がついに2000人を超えたというニュースを目にしました。
全国各地で自宅で亡くなる感染者が増え続けているという現実もあわせて、いよいよ来てしまった・・・と暗い気持ちになりました。
Withコロナで経済を回しGoToで旅行業界や飲食店を支えよう、という考えは幻想でした。今、旅行・飲食業界を救えるのは経済ではありません。国民のお財布という不安定でアテにならないもので支えるのではなく、自粛要請をした国や地方自治体がきっちり補償すべきです。『主に社会保障のために』上げられた私達国民からの消費税をまともに使って活躍させるときです。既にコロナ禍の影響で消費税(付加価値税)減税に踏み切った国・地域は50にのぼっています。まだ終息せず多くの国民が困窮しているのに、GoToでお金持ちに何度も得をさせる形で経済をまわす発想をしていた日本。経済が回復する前に社会基盤(特に医療や雇用)が危険水域になってしまいました。
ワクチンや特効薬ができてからwithコロナという言葉が出るならわかりますが、感染症の歴史の中で『withウイルス』なんて発想は聞いたことがありません(戦った結果としてwithウイルスになった例は多数あります)。
基本は汚染区域と清潔区域を分ける、汚染集団全てを隔離する、流行地域への立ち入り禁止、動物であれば1個体でも感染した集団は全て殺処分する(例:鳥インフルエンザ等)、そういう対策をとるのが感染症です。WithコロナでGoToすれば感染爆発することは容易に予想できたはずなのに、どうして政権の暴走を止められなかったのでしょう。
医療や介護は崩壊してもいいのでしょうか。どこぞの大臣は「日本人は民度が高いから感染が抑えられている」と仰いましたが本当に低い民度です(そもそもこの民度という言葉で人間に優劣をつける発想自体どうかしています)。
そういう背景が、今回の緊急事態宣言を非常に弱々しい内容にしてしまったのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、感染症対策の基本は感染者の洗い出しと隔離とゾーニングです。時短営業ではありません。人数を少なくすれば会食をしていいというルールもありえません。人の移動や接触を極力させないのが基本です。
症状のあるなしに関わらずその地域のできるだけ全員の頻繁な検査による徹底的な感染者発見と、昼も夜も関係なく極力移動しないことが最大の予防と制圧作戦になるのです。
多くの医療関係者が予測するように、こんな緊急事態宣言では効果はあまり期待できないでしょう。
・・・て新年早々、怒り心頭になってしまいました。
こんな状況ですが、2021年。新しい年がはじまりました。今年もよろしくお願い申し上げます。
新たな気持ちで、また立ち上がってまいりましょう。特効薬もワクチンもない状況ではまず免疫力を上げること。
免疫力を上げるには、一番に睡眠、そして旬の野菜や食材中心の食事を心がけること。
どんなに近代化が進んでも私達人間は自然界の一部であり、季節と共に身体が変化していきます。
季節をなくした野菜や食材やサプリよりもずっと、四季折々の恵みは全ての生命にとってその時期に必要なもの欠かせないものを与えてくれます。『旬』は、免疫力において最も重要なファクターです。
そしてこれも何度でも言います。明けない夜はありません。止まない雨もありません。
世界中のすべての人々が、コロナ禍からの夜明けを信じて頑張っています。
さあ、とびっきり美味しいおうちごはんを楽しんで、あとひと踏ん張りふた踏ん張りとやってまいりましょう♪
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2020年12月後半版

Dec 15. 2020 かごしまんまだより

【もやし販売終了の舞台裏】
皆さんから悲鳴が上がっている『もやし終了のお知らせ』ですが、本当に申し訳なく思います、すみません。
「やはり傷みやすく日持ちがしないからね~」というお声が多いのですが、そうではないんです涙。
呪われているのか、もやしに関してここ数年間ずーっと色々なトラブルが起きていたんです。
さあ、その数々ご紹介しましょう!・・・おっと、その前にもやしについてアウトラインを。
もやしは傷みやすく鮮度が勝負なので、出荷日の朝にメーカーのもやし工場から直送されてきます。その距離は軽く100km。トラブルが起こって再納品は間にあいません。幸いこのメーカーは地元スーパーの関連会社なので、ここ鹿屋市にもそのスーパーがあり、もやしも店頭にあります。なのでトラブルが発生すると、山下がこのスーパーに駆け込んで大量のもやしを買っていました。
改めて実際に起こったトラブルをご紹介しましょう。
・メーカーが納品数を間違える
・発注内容とモノが違う
・メーカーが納品をすっかり忘れている
・配送業者が納入を忘れる
・配送業者が配送中に荷物を全てひっくり返してしまい、さあ大変!なことになっている
・配送中の冷気があたり過ぎて一部凍結している
・・・枚挙にいとまがありません。しかもこのメーカー・スーパー共に笑っちゃうほど非協力的。スーパー店頭にあるとはいえ、メーカーがスーパーに事情を話してもやしを確保してくれることはありません。こちらが直接スーパーに事情を話しても「そんなに買い占められたら困る!」と逆に怒られることもあります。
11月に入り凍結事故が続き、困ってメーカーに「凍結防止にエアパッキンを箱の下部に敷くとか工夫できませんかね?」と聞くと「いやうちは送るだけなんで。そういうことはしません」と仰いまして、とうとう心が折れました。
加えてここ最近はコロナ禍による物流激増で、特に年末は荷物が集中するので遅延の恐れもあります。
おもいきってもやし類をやめることにしました。物流が落ち着いた頃にまたもやし類の取り扱いを検討しますね。

【今年もありがとうございました】
今年は本当に色々あって色々なくなっていった1年でしたね。世界中をあっという間に覆ってしまったコロナ禍は、あらゆる国の政府のリーダーシップや制度や補償の違いを露呈させました。各国が猛烈なコロナ禍という平等な条件下で、日本の政治的体質や民族性の欠点がむき出しになってよくわかった年でもありました。
「ウイルスは人を介してしか移動しない」のがわかっているから各国が再ロックダウンに踏み切る中、withコロナでGoToしてしまった日本。海外から見たらクレイジーでしかありません。結局、我慢の年末年始になりました。
でも明けない夜はありません。止まない雨もありません。大丈夫。世界中のすべての人々が、コロナ禍からの夜明けを信じて頑張っています。
さあ、とびっきり美味しいおうちごはんを楽しんで、あとひと踏ん張りやってまいりましょう♪
今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。
今年も本当に、本当にありがとうございました。                   

Edit by 山下 理江

2020年12月前半版

Nov 30. 2020 かごしまんまだより

【蕎麦の麺が短いワケ】
今年ももう師走ですね。年越し蕎麦に絡み【そば】のご注文が増える時期です。
同時に『かごしまんまはそばの麺が短い!』という声も多く頂く時期でもあります。
九州の蕎麦の麺、短くてびっくりしますよね~。手打ちそばの短さはもう皆さんに浸透しましたが、乾麺タイプもブツブツ切れちゃう時があります。
私も2011年まで千葉で生まれ育ったので、初めて鹿児島の蕎麦を食べたときは驚愕でした。乾麺メーカーさんに原因を聞いたところ、九州で収穫される蕎麦は、麺のコシや長さを保つタンパク質が少ないこと、つなぎは添加物を使わないこと、乾燥させるときの乾燥率や天候にも影響を受けるのだとか。
関東の人間からしたら、あの麺の短さはホントにびっくりしますよね。商品説明にまだ詳しく書いていない頃は、『年越し蕎麦なのに縁起が悪い!』とお怒りの声を頂いたこともあります。
でも仕方ないんです。そもそもかごしまんま創業のきっかけが原発事故。放射能を避ける食材や野菜が欲しい、という原点から出発して、一緒に農薬や添加物なんかも避けたいし、できればGM(遺伝子組み換え由来の食材)なんかも避けたいよね、でもそうすると一般的な食材よりも色々な欠点も出てくるよね~、が根っこにありますから。
もし一般的な大量生産のメーカーなら、関東の好みやニーズに合わせて麺を長くする添加物を入れ、見た目を良くしたり長持ちさせたりするため発色剤や保存料を入れることでしょう。
もし一般的な大量生産の野菜生産者なら、野菜に虫がついたり穴が開いたり曲がったりシミができたりしないように農薬を何回も使うことでしょう。手間がかからないように除草剤も多用するでしょう。
九州蕎麦の麺が切れやすいのは、産地を限定していることと添加物を使わないことに起因するように思います。
放射能を避け、産地を限定して添加物や農薬やGMを避ける食生活を続けると、不自由な点も多いですが、原因がわかるとさらにこの生活が愛おしくなりますね。ですから疑問点はどんどんかごしまんまにぶつけてくださいネ!
いかに便利で手軽な食生活が、不自然で不健康かということが見えてきます。
ところで「じゃあなぜ北米産そば粉にした手打ちそばも超短いのだろうか?」という疑問が生まれます。
生産者さんにぶつけたところ、『うちは完全に手打ちだから。切れるに決まってる』とよくわからない回答でした。
おそらく長年培われてきたそば粉の目利きとその土地独特の伝統の作り方が、北米産の蕎麦粉でもあの短さを生み出すのではないかと推測されます。地元にとても愛されている蕎麦なんです。
九州の恵みを頂いている私達は『九州のものはこうなんだ、へえ~』と楽しむこともまた必要なのかもしれません。
かくいう私も九州の甘い醤油だけは全然楽しめません。鹿児島では寿司や刺身も甘醤油で食べるんですよ(涙)。
しかもその甘さの元は天然の砂糖ではなく、サッカリンや甘草といった人工甘味料なんです。
この甘醤油が鹿児島人のソウルフードならぬソウル調味料なので、当初は食材探しが難航を極めました。なにせこの醤油が使用されているだけで人工甘味料という添加物が自動的に入るものですから。またその話は別の機会に。

今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江

2020年11月後半版

Nov 17. 2020 かごしまんまだより

【10周年記念・原画付き2021カレンダー】
今年も恒例カレンダーができました。とは言ってもたった1枚の厚紙なんすけどね。
カレンダーを作り始めた理由は、スタッフや私の子供達がまだ保育園生だったから。保育園は、祝日やGWや盆暮れ正月は預かってもらえないんです。やむなく祝日は休みに。月曜日が祝日の週は、火曜出荷を1日ずらして水曜出荷にしておりました。そこでお客さんにも出荷日がひと目でわかるようにしよう!と思い立ったのがきっかけです。
冷蔵庫などに貼っていつでも見れるようなイメージで、A4サイズにしました。
かごしまんまが生まれた2011年は、東日本大震災があって、本当に苦しく悩み続けた日々でしたね・・・。
当時私は千葉県在住で、半日がかりでスーパーを何軒もはしごして野菜や食材を探しました。ガイガーカウンター片手に、色々なところに行っては驚愕して落胆する日々・・・。
鹿児島の両親から送られてくる段ボールには牛乳や野菜やお肉お魚がいっぱい詰まっていて、それはまるで宝物のようで、千葉にいる自分の力ではどうにも手に入らなくて、独りでワンワン泣いたことを思い出します。まもなく父が末期がんであることを知り、鹿児島移住を決意すると同時に『段ボールいっぱいの安心な野菜や食材を、自分と同じ気持ちの人に送る仕事をしよう!』と決めました。
そしてかごしまんまのロゴやマークを、当時同じ串良町内に住んでいた画家の大窪顕子さんに依頼しました。
おなじみのイラストは、『鹿児島の豊富で宝石のような野菜や食材を、ママと子供が安心して食べられますように』という想いを、鹿児島の地形とともにいきいきと表現してくださったものです。
このイラストは大変人気で、よく『どなたが描いたものですか?いいですね~』と言われます。
そこで来年の12月で10周年を迎える記念に、カレンダー裏面に原画を原寸大で載せることにしました。
印刷屋さんのプロ仕様の特殊スキャナで原画の色彩を忠実に表現するようにして印刷しました。
大窪顕子さんの世界観をどうぞ楽しんでくださいネ。
原画の世界観を楽しんで頂けるよう、あえてキャッチフレーズや会社名なども加えず、原画そのものにしました。
原画カレンダーをもっと欲しい!!という方は、ご注文時のメッセージ欄等で枚数をお知らせください。
次回の出荷時に喜んで同梱しますヨ♪
現在、大窪顕子さんは欧州在住です。欧州人のご主人と可愛い赤ちゃんと暮らしております。
インスタなどでぜひ彼女のアートをチェックしてみて下さいネ。
あっという間に月日は流れ、子供達もお留守番できる年齢に。おもいきって来年は出荷日を火・金曜に固定します。
山あり谷あり色々ありましたが、これまでかごしまんまを続けられてきたことに、心から感謝です。
まだまだコロナ禍がどうなるのか全く分からない状況です。
もしかしたらまたおうちごはん中心の生活になるかもしれません。
そこで来年の1月は冬季休業を短くして、1月8日も出荷日にしました。
(※旧カレンダーでは、最初の出荷日が13日(水)でしたがこれも12日(火)出荷に変更になります)
年明けも皆様がなるべく早く安心していつものかごしまんまごはんを食べられますように、頑張りまっせ!!

今日も皆様の冷蔵庫と食卓が安心と幸せで一杯になりますように。同じ空の下、心から願っています。

Edit by 山下 理江